ソムリエ厳選!タイプ別おすすめ白ワイン10選

渋みが少なく、フレッシュな味わいを楽しむことができる白ワイン。

一言に白ワインといっても、甘口や辛口、フレッシュ・フルーティーなスッキリタイプの白ワインから、まろやか・コクありのしっかりタイプの白ワインなど種類は多く、様々なシーンで私たちを楽しませてくれます。

しかしその種類の多さから、レストランやワインショップで「どれを選んで良いかわからない」「いつも同じワインを手に取ってしまう」とワイン選びに苦戦した経験はありませんか。

今回は辛口の白ワインに注目し、基本知識や選び方のポイント、そしておすすめの白ワインをご紹介します。

白ワインと赤ワインの違い

赤ワインと白ワインの大きな違いとして、製法の違いがあります。

収穫されたブドウは房から果梗を取り除き、潰されます。ここまでは白ワインも赤ワインも同じ製造過程をたどるのですが、その後白ワインは、皮や果肉、種を取り除き果汁だけを発酵させます。

一方赤ワインは、果汁とともにブドウの皮や種も一緒に発酵させます。皮や種を一緒に発酵することによって、特有の色素や、渋みのもととなるタンニンが抽出されています。

ここが白ワインと赤ワインを造る過程で最も異なる点と言えます。

白ワインを選ぶ際の3つの方法

白ワインを選ぶポイントは大きく3つ。

これらのポイントを押さえるだけで、数ある白ワインの中から今日の気分や料理に合う1本を探すのがグッと楽になります。

①品種の特徴で選ぶ

白ブドウは大きく「スッキリタイプ」と「コクありタイプ」の2タイプに分けられます。

それを大きく左右するのは、やはりブドウ品種です。

代表的な5種のブドウ品種について、特徴とそれぞれどんな時にチョイスすると良いのかというポイントも合わせてみていきましょう。

【コクありタイプ】シャルドネ

コクありタイプの代表品種、シャルドネ。

世界で最も人気を集める白ワイン用ブドウ品種。ブドウ自体に際立った個性がないというニュートラルさが、産地の特性や醸造テクニックを表現しやすく人気を博しています。

フランスのブルゴーニュ地方やシャンパーニュ地方はじめ、アメリカ、チリ、アルゼンチンなどのニューワールドでも多く生産されている品種です。涼しい地域で生産すると青リンゴや柑橘のようなフレッシュな印象に、温暖な地域で生産されると、パイナップルのようなふくよかな印象に仕上がります。

また、シャルドネの醸造・熟成にはオーク樽が使われることも。特にブルゴーニュやアメリカ・カリフォルニアなどの高級白ワイン産地は新樽を使うことも多く、ナッツやバニラの風味を備えた、よりコクのあるワインとなります。

スタイルが多様なシャルドネですが、「ボリュームのあるワインが飲みたい」と思ったら迷わずシャルドネを。

また、新鮮なシーフードに合わせたい場合は爽やかな酸味を持つフレッシュなシャルドネ、バターソースを使ったようなしっかりとした味わいの料理や、鶏肉・豚肉などを使ったボリュームのある味わいの料理にはふくよかなシャルドネを選んでみてください。

【コクありタイプ】ヴィオニエ

リッチでゆったりとしたコクのある果実味が特徴の品種です。酸は控えめで、フルーツや金木犀、ジャスミンなどの華やかなアロマを持ちます。

フランス・ローヌ地方を中心として、世界的に温暖なエリアで栽培され、アルコール度数が比較的高いことも特徴の一つです。

非常にリッチでしっかりしたボディに仕上がる品種なので、「アロマティックなワインをゆっくり楽しみたいとき」や「酸味の少ない白ワインを飲みたいとき」におすすめです。

食事は辛味やスパイシーさのあるものと相性抜群。ヴィオニエの白コショウやジンジャーのような香りがアクセントになります。

【スッキリタイプ】ソーヴィニヨン・ブラン

鮮烈なアロマとシャープで爽やかな酸が人気のブドウ品種です。

フランスのロワール地方やボルドー地方で有名ですが、近年ではニュージーランドやチリでも大成功を収めています。

柑橘類やハーブのようなアロマを生かしたワインが多く、生き生きとした果実味を存分に味わうことができます。

「リフレッシュしたいとき」や「爽やかなワインを飲みたい」と思った日にはソーヴィニヨン・ブランを選んでみてください。

お食事はこの品種の香りをいかして、オリーブオイルでシンプルに味付けしたサラダなど、野菜をたっぷり使ったものがおすすめ。和食とも相性が良いので、お刺身やレモンと塩でいただく天ぷらなどとワインを合わせる際は、是非チョイスしてみてください。粋なペアリングが楽しめますよ。

【スッキリタイプ】リースリング

ドイツやフランスのアルザスなどに代表されるブドウ品種、リースリング。

こちらは辛口に仕立てると酸味がありスッキリタイプですが、アイスワインのような極甘口に仕立てるとしっかりコクありに仕上がり、辛口から甘口まで幅広い表情をみせる変幻自在なブドウ品種です。

ミネラル感としっかりとした酸味の中に、上品な果実や花の香り。ペトロール香と呼ばれる、石油のような個性ある香りも含まれています。

辛口タイプはスパイスの効いたウインナーなどの肉料理に、甘口はフルーツを使ったデザートと合わせやすいですよ。

香り豊かなワインを楽しみたいときや、フローラルな香りで癒されたいときは、このリースリングを選んでみてください。

【スッキリタイプ】甲州

世界的に注目を受けている日本固有の品種。

近年ではただすっきりと仕上がるのではなく、甲州特有の渋味についてコクを与える成分と捉え、ワインに程よく苦味や渋みが感じられるよう仕上げる生産者も増えてきています。

甲州は純粋な白ブドウではなく、赤紫色の果皮に色を持ったブドウ品種。香りは控えめですが、ほのかに香るシトラスや丁子(クローヴ)のスパイス香が印象的に感じられます。

何と言っても和食との相性は抜群。特に京料理など、繊細な味わいのお料理を召し上がる際や、爽やかな苦みを伴う鮎料理などと合わせたい品種です。

②ワインの生産地で選ぶ

今度は生産地による味わいの違いに注目してみましょう。

同じブドウ品種でも、生産される地域が異なると味わいも変わってきます。

一概には言えませんが、冷涼な地域では酸がしっかりしてシャープな印象に、温暖な地域では完熟したフルーツのアロマや味わいが強くなる傾向にあります。

例えば、白ブドウの代表的な品種であるシャルドネは、フランス・ブルゴーニュのような冷涼な地域ではキリッとしたシャープな味わいになりますが、アメリカやチリなど温暖な地域ではトロピカルな果実の味わいが際立ちふくよかな印象になります。

今日はシャルドネでも、より濃厚でボリュームのある味わいのシャルドネを飲みたいそんなときは、カリフォルニアやチリなど温暖な地域のワインを選んでみましょう。

冷涼な地域:酸がしっかり、スッキリした味わい

温暖な地域:酸は比較的穏やか、完熟したフルーツの味わい

③料理に合わせて選ぶ

よく白ワインには魚介と言われますが、一言に魚介と言っても、味付けや調理方法は様々。もちろん合わせるワインも変わってきます。

そこでポイントとなってくるのが、料理の味わいです。

同じ魚料理でも、例えば南蛮漬けのように酸味が効いたさっぱりした味付けのものであれば、ワインもスッキリタイプのワインを。クリームソースなど濃厚でしっかりした味わいの魚料理には、樽の風味がきいたコクあり白ワインがマッチします。

このように、料理とワインの味わいの共通する部分を見つけることが、料理に合わせてワインを選ぶ際の重要なポイントとなります。

料理とワインの味わいの共通する部分を見つけることが重要!

白ワインをもっと楽しむポイント

白ワインは、タンニンが少なく味わいの構成が赤ワインに比べてシンプルな分、酸味の強弱などを感じやすいため、温度などの違いが大きく味わいに影響します。

押さえるポイントは2つ。飲むときの「温度」と「グラス」です。

①適温で楽しむ

ワインの魅力である味わいや香りには、温度が大きく関係します。

温度を下げた場合は酸味やフルーツの香りが際立つ為、フレッシュ感やシャープさが引き立ちます。反対に温度を上げた場合は酸味が抑えられるため、ワインが持つふくよかさや複雑性を感じやすくなります。

白ワインはその酸味やフレッシュ感を楽しむために、冷やして飲むこと良いとされています。

しかし冷やしすぎると、苦味や渋みが強く感じる場合があるので注意が必要。その白ワインのタイプに合った適温で飲むことが大切です。

スッキリタイプの白ワインは7~12℃、コクあり白ワインは10~14℃を目安に冷やすと、ワインが持つ個性を十分に発揮できてより美味しく飲むことが出来ますよ。

スッキリタイプの白ワイン:7~12℃

コクありタイプの白ワイン:10~14℃

②適したグラスを使用する

温度と合わせて気を配りたいのがワイングラス。

スッキリタイプの白ワインには、口がすぼまった形のグラスがおすすめです。ワインが口の中にストレートに入ってくるため、酸味などフレッシュさを感じやすくなります。

一方、コクあり白ワインには、ボウルが丸みを帯び口径が広めのグラスがおすすめ。ワインが口の中にゆったりと広がるため、柔らかな口当たりやトロピカルフルーツのような厚みのある口当たりを楽しむことが出来ます。

スッキリタイプの白ワイン:口がすぼまった形のグラス

コクありタイプの白ワイン:ボウルが丸みを帯び口径が広めのグラス

スッキリ白ワイン 5選

それでは、おすすめの白ワインを紹介していきましょう。タイプ別に5本、計10本ご紹介します。

まずはスッキリタイプの白ワインからどうぞ!

1位 ロエロ・アルネイス

ピエモンテ原産の品種、アルネイスで造られるこちらのワイン。白桃、マスカット、グレープフルーツなどの果実の香りに、白い花とほのかにアーモンドのアロマが感じられます。

白身魚のカルパッチョやお刺身などの生魚や、ピエモンテでよく一緒に楽しまれているアスパラガスを使った料理と合わせると、爽やかさが際立ってより美味しくいただけますよ。

2位 ブルゴーニュ・アリゴテ

ブルゴーニュ ジュヴレ・シャンベルタンに本拠地を置く名生産者が、ブルゴーニュ原産のブドウ品種、アリゴテで造りだす白ワインです。

ライムやレモンのような酸味が特徴で、キール(クレーム・ド・カシスでアリゴテを割ったカクテル)でも有名ですね。

そんなアリゴテを使用したこちらのワインは、食前酒として楽しんでも良いですし、塩でいただく天ぷらと合わせるのもおすすめです。

3位 ヴェルデオ

スペイン白ワインの2大生産地の一つ、ルエダ産のヴェルデホを使用して造られる爽やかな白ワイン。

ヴェルデホ特有の若い果実の風味が感じられ、ほのかに青草のようなほろ苦さが残る余韻があります。

しっかりと冷やしてグリーンサラダや、イワシの酢漬けと合わせると、料理とワイン両方が持つ爽やかさとほろ苦さがマッチしますよ。

4位 アイン・フンダート・ヒューゲル・リースリング・トロッケン

ドイツでいち早く自然農法を取り入れた、辛口リースリングのパイオニアが造るこちらのワイン。

リースリングらしいピュアな果実の味わいに加え、塩みを帯びたようなミネラルの味わいが特徴です。

こちらのワインにはホタテのグリルがおすすめ。リースリングとホタテ、両方の柔らかな甘みが引き立ちます。

5位 グレイス グリド 甲州

山梨県にある中央葡萄酒が生み出す、フラッグシップ的1本。料理との相性を第一に親しみやすい味わいに仕立てられています。

柚子やカボスなど和柑橘系のニュアンスが感じられるため、おすすめしたいのはやはり和食。

鯛の昆布締めや、イワシのマリネと合わせてみてはいかがでしょうか。

コクあり白ワイン 5選

続いてはコクありタイプの白ワイン5選です。

飲み応えのあるコクあり白ワインは、濃い味つけの料理や、ボリュームのあるお食事と好相性です。

温度を少し高めにすると、より濃厚さを楽しむことが出来ますよ。大きめのグラスでどうぞ。

1位 グランド・リザーヴ・シャルドネ

アメリカ屈指のワイナリーが造る、まさにコクが感じられるシャルドネです。まるでバターやオイルのようなリッチな口当たり。

サーモンのパイ包み焼きやカツレツなど、ボリュームのあるお食事と合わせてお楽しみください。

2位 コート・デュ・ローヌ ギィ・ルイ・ブラン

ローヌ随一のネゴシアンが造る白ワイン。グルナッシュ・ブランやマルサンヌをはじめとした、5種のブドウをブレンドして造られた、ボリューミーながらもバランスの良い1本です。

白身魚のバターソテーやフライのようにボリュームのある魚料理、またはチーズフォンデュなどもおすすめです。

3位 レゼルヴァ・シャルドネ

日本で一番売れているアルゼンチンワインブランドが、樹齢30年以上のブドウを使って作るシャルドネです。

たっぷりチーズがのったピザや、チキンのクリームソース煮などと相性抜群です。

4位 ロスタル・ブラン

スーパーセカンドとして名高いランシュ・バージュのオーナーファミリーが南フランスで手がける白ワインです。ヴィオニエ由来の豊かな果実の香りが特徴です。

シチューやグラタンなどクリームを使った料理はもちろん、韓国料理など辛味やスパイシーさのある料理も、ヴィオニエの白コショウやジンジャーのような香りやオイリーな口当たりがマッチしますよ。

5位 ゲヴェルツトラミネール

フランス アルザスの名門が造る、こちらのワイン。メロンやライチ、バラなどのアロマティックさが魅力です。

バジルを使ったオイルパスタやエスニック料理と合わせて、香りのハーモニーを楽しんでみてはいかがでしょうか。

まとめ

気になる白ワインはありましたか?

世界中に数ある白ワインですが、品種や産地などポイントを押さえるだけで、自分で選ぶ白ワインの幅がぐっと広がります。

その日の気分や料理に合わせて、ピッタリの白ワインを見つけてみてくださいね。