ワイン初心者必見!知っておきたいワインの選び方

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公開日 : 2023.2.14
更新日 : 2023.7.12
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ワインを持つ人

今日はワインを飲みたい気分!でも、どうやって選べばいいか分からない…と困ったことはありませんか?


赤や白といった種類、ブドウの品種、産地など、多種多様なワインは選ぶのが少し大変ですよね。


今回は、そんなときに知っておくと安心なワインの選び方をお教えします。


その日の気分やあなたの好みに合ったワインがきっと見つかりますよ。

目次

ワインの種類を決める

まずは、ワインの種類を決めましょう。ワインには大きく分けて以下の5種類があります。


  • 赤ワイン
  • 白ワイン
  • スパークリングワイン
  • ロゼワイン
  • オレンジワイン


それぞれの特徴をご説明します。

赤ワイン

赤ワインは、果皮の黒い黒ブドウを使い、果汁・果肉・果皮・種すべてを一緒に発酵させて造られます。


そのため果皮から色素が抽出され、あの濃い色調になるのです。


そしてその果皮や種から渋みの元となるタンニンが溶け出すため、渋みが感じられるワインとなります。

白ワイン

それに対し、白ワインは白ブドウを使用し(まれに黒ブドウを使用することもあります)皮や種を取り除き果汁だけを発酵させて造ります。


そのため赤ワインよりも渋みは穏やかで軽やかな飲み口となります。

スパークリングワイン

スパークリングワインは、一般的に3気圧以上のガス圧を持った発泡性ワインの総称です。


その造り方は、非発泡性ワインに炭酸ガスを注入する方法や、発酵時に自然に炭酸ガスを発生させる方法があります。


後者の代表的なものは「瓶内二次発酵」で、他の製法では生まれないきめ細やかな泡立ちが特徴。シャンパンなどの高級スパークリングワインに採用されています。


そしてスパークリングワインには、白だけでなくロゼや赤もあります。白ブドウと黒ブドウどちらも使用することもあれば、白ブドウのみ、また黒ブドウのみで造られることもあります。

ロゼワイン

鮮やかなピンク色をしたロゼワインは、基本的に黒ブドウを使用して造られます。


赤ワインのように果汁を果皮などと一緒に漬け込み発酵中に果汁だけを抜き取るか、白ワインのように圧搾した果汁だけを発酵させて造るのが基本です。また国によっては赤ワインと白ワインを混ぜて造る方法もあります。


このように製法は様々ですが、基本的に赤ワインよりも渋みが穏やかで白ワインよりもしっかりした味わいとなります。赤ワインと白ワインの要素を兼備しているため、幅広い料理に合わせやすいのも特徴です。

オレンジワイン

オレンジワインは、白ブドウを使用して赤ワインと同じ製法で造ったワイン。


フルーツのオレンジから造っていると思われがちですがそうではなく、色調がオレンジ色のためこう呼ばれています。


白ブドウを果皮ごと醸造するため、白ワインよりも色調が濃く渋みや苦みがある飲み応えのあるワインとなります。


またロゼワイン同様、フードフレンドリーなのが特徴です。

品種で選ぶ

どの種類のワインにするか決まったら、品種に注目して選んでみましょう。


品種によりワインの大まかな味わいが決まるため、品種の特徴を覚えておくと好みのワインを選びやすくなります。


ただ品種といっても非常に数が多いため、ここでは知っておくと便利なワインの主要品種六つを簡単にご説明します。


黒ブドウ品種

  • カベルネ・ソーヴィニヨン
  • シラー(シラーズ)
  • ピノ・ノワール


白ブドウ品種

  • シャルドネ
  • ソーヴィニヨン・ブラン
  • リースリング

カベルネ・ソーヴィニヨン

カベルネ・ソーヴィニヨン
香りブルーベリーやカシス、ハーブ、ピーマン
味わいタンニンが強い 熟成を経ると複雑な味わいに
代表産地フランス・ボルドー地方、アメリカ・カリフォルニア、チリ


カベルネ・ソーヴィニヨンは、最もポピュラーな黒ブドウ品種。


ブルーベリーやカシスなど黒系果実の香りが特徴で、ハーブやピーマンのような青っぽい香りが現れることもあります。


若いうちは力強いタンニンや酸味が特徴ですが、熟成を経るとそれらが和らぎ複雑で優美な味わいが生まれます。


渋みのある濃厚なワインを飲みたいときにおすすめの品種です。

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シラー(シラーズ)

シラー
香りブラックチェリー、スミレ、黒コショウ
味わい凝縮した果実味 スパイシーな風味
代表産地フランス・ローヌ地方、オーストラリア


シラー(シラーズ)は、凝縮感ある味わいとスパイシーな風味のワインを生み出す品種。ブラックチェリーやスミレ、黒コショウなどフルーティーでスパイス感のある香りが特徴です。


産地の特色を色濃く反映したワインが生み出され、主要産地であるフランス南部ローヌ地方とオーストラリアでもかなり異なる印象のワインとなります。


よりスパイシーでエレガントなワインを好むときはローヌ地方のシラー、果実味たっぷりの濃厚なワインを探しているときはオーストラリアのシラーズ(注1) を選ぶのがおすすめです。

(注1)オーストラリアでのシラーの名称

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ピノ・ノワール

ピノ・ノワール
香りラズベリー、チェリー、バラ
味わい繊細な口当たり 酸味を伴うピュアな果実味
代表産地フランス・ブルゴーニュ地方、ドイツ、アメリカ


ピノ・ノワールは、カベルネ・ソーヴィニヨンやシラーとは異なり、色が淡く渋みが穏やかで繊細な口当たりのワインを生み出す品種。


チェリーやラズベリーといった赤系果実、バラなどのチャーミングな香りから、熟成を経るとキノコや獣を思わせる複雑な香りが現れます。


渋みがやさしく軽やかで、華やかな香りをもつワインを探しているときはピノ・ノワールのワインを選ぶと良いでしょう。

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シャルドネ

シャルドネ
香りニュートラル 産地や製法によりスタイルが異なる
味わいニュートラル 産地や製法によりスタイルが異なる
代表産地フランス・ブルゴーニュ地方、アメリカ、オーストラリア、チリ


シャルドネは、最もポピュラーな白ブドウ品種。品種自体に際立った個性がなく、産地や製法などによって様々な味わいを生み出します。


そのためシャルドネといっても、すっきりした軽い飲み口のものから、濃厚なコクが楽しめるものまで様々


基本的に冷涼地域では柑橘類のような風味と爽やかな酸味を備えたフレッシュなワイン、温暖地域ではトロピカルフルーツの風味をもつボリューム感あるワインとなります。


また樽発酵・樽熟成を行ったシャルドネにはナッツやバター、バニラのような香りが現れるなど非常にバリエーション豊かなため、シャルドネを選ぶときは産地や製法をよく確認して選ぶのがおすすめです。

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ソーヴィニヨン・ブラン

ソーヴィニヨン・ブラン
香りグレープフルーツのような柑橘類、ハーブや青草
味わいシャープな酸味 みずみずしい果実味
代表産地フランス・ボルドー地方、ロワール地方、ニュージーランド、イタリア


ソーヴィニヨン・ブランは、柑橘類やハーブを思わせる香りと、溌剌とした酸味をもつ爽やかな味わいを生む品種。


フランスのロワール地方のような冷涼地域で造られたものは、よりシャープな酸味とミネラル感があるみずみずしい味わいとなり、ニュージーランドやチリなどの温暖地域では冷涼地域よりも酸味が穏やかで、柑橘類に加えトロピカルフルーツのような甘みある香りや味わいが生まれます。


アロマティックで爽やかな味わいのワインを探しているときにおすすめの品種です。

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リースリング

リースリング
香りレモンなどの柑橘類、白い花、ハチミツ
味わい豊かな酸味 ミネラル感
代表産地ドイツ、フランス・アルザス地方、オーストラリア


リースリングは、辛口から極甘口まで幅広いタイプのワインが造られる品種。


ドイツやフランス北東部アルザス地方といった冷涼地域で主に栽培され、香り高く豊かな酸味とミネラル感をもつワインが生み出されます。


果実本来の香りを活かすために木樽は基本的に使われず、酸素にあまり触れさせないように醸造されるのも特徴。


華やかな香り、酸味をしっかり感じられるワインを飲みたいときにおすすめです。

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産地で選ぶ

続いては産地です。前述したように同じ品種でも産地が変わると香りや味わいも変わるため、産地もワインの味わいを決める大きな要素の一つです。


こういった産地ごとの味わいの違いには、気候が大きく影響しています。


冷涼な地域ではブドウの糖度が上がりづらいため、甘みは控えめで酸味をしっかりと感じられるブドウが育ちワインにもそのような特徴が現れます。


それに対し温暖な地域ではブドウが熟しやすく糖度も上がりやすいため、果実味や甘みがより強くなり、逆に酸味は穏やかになります。


同じ品種、同じ国で造られても冷涼地域と温暖地域では異なるスタイルのワインが生まれるため、まずはこの傾向を知っておくと便利です。


それでは、ワインの主要産地である以下7か国について簡単にご説明していきます。


  • フランス
  • イタリア
  • スペイン
  • ドイツ
  • アメリカ
  • チリ
  • 日本

フランス

サン・テミリオン風景

フランスは、世界のワイン産地の中でも特に優れたワインを生むワイン王国。ほぼ全域でワイン造りが行われており、ワインと言えばフランスを想像する人も多いのではないでしょうか。


そんなフランスの中でも、世界的に有名なワインが多く生産されているのが、ボルドー地方、ブルゴーニュ地方、シャンパーニュ地方です。


ボルドー地方はカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロ、カベルネ・フランなどを使用した重厚な赤ワインで有名。特にメドック地区の格付けで第一級シャトーに選ばれたシャトー・ムートン・ロスチャイルドシャトー・ラトゥールなどの五大シャトーが名を馳せています。


ブルゴーニュ地方は高級ワインとして広く知れ渡るロマネ・コンティが生み出されている産地で、ピノ・ノワールから造られる繊細な口当たりの赤ワインで知られています。


そしてシャンパーニュ地方は言わずと知れたスパークリングワインの銘醸地です。

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イタリア

サン・ジミニャーノ風景

イタリアは、トップクラスのワイン生産量と長い歴史を誇る国。


すべての州でワインが造られており、その土地固有のブドウ品種も数多く存在しています。そんな土着品種を使用しつつ、国際品種も上手く取り入れながら土地の個性を生かした多種多様なワインが生み出されています。


トスカーナ州のキャンティやブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、ピエモンテ州のバローロやバルバレスコといった赤ワインが特に有名で、その中でも土着品種サンジョヴェーゼから生み出されるキャンティは程良い渋みと豊かな果実味をもち、その親しみやすい味わいで圧倒的な人気を誇ります。


また世界三大スパークリングワインの一つであるヴェネト州のプロセッコや、ロンバルディア州でシャンパンと同じ瓶内二次発酵で造られるフランチャコルタなどスパークリングワインも高い人気があります。

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スペイン

リオハ風景

スペインは、世界一のブドウ栽培面積で、フランスやイタリアに劣らないワイン生産量を誇るワイン大国。


シャンパンと同じ瓶内二次発酵を用いて造られるスパークリングワイン「カヴァ」や、赤ワインの銘醸地としてリオハが有名です。


カヴァは主にカタルーニャ地方で造られ、比較的酸味が穏やかなカタルーニャ固有の品種を使用するためシャンパンに比べ酸味がやさしいのが特徴。飲みやすく、瓶内二次発酵で造られるのにも関わらずシャンパンよりも手頃に楽しめるのも人気の理由です。


また赤ワインで有名なリオハはスペインで最初に特選原産地呼称に認められたワイン産地。スペインの土着品種テンプラニーリョから複雑な香りと濃密なコクのある味わいが魅力のワインが生み出されています。

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ドイツ

モーゼル風景

ドイツは、北緯50度付近というブドウ栽培の北限に位置する産地。


甘口ワインのイメージを持たれがちなドイツですが、1980年代以降は若手生産者や品質重視の生産者たちのテロワール回帰が高まり辛口ワインが増加し、現在では辛口ワインが主流となっています。


ワインの生産地は南部と南西部に集中しており、白ワインはモーゼル地方、赤ワインはバーデン地方が特に有名です。


白ワインはリースリング、赤ワインはシュペートブルグンダー(=ピノ・ノワール)から主に造られ、冷涼な気候由来の綺麗な酸味が魅力のワインが生み出されています。

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アメリカ

ナパ・ヴァレー風景

アメリカは、フランス、イタリア、スペインといったヨーロッパのワイン大国に次ぎ、新世界の中で最も多い生産量を誇る国。


主な生産地は、カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州、ニューヨーク州で、カリフォルニア州が国の全生産量の90%を占めています。


そんなカリフォルニア州の中でも特に有名な産地がナパ・ヴァレー。「オーパス・ワン」などのような稀少な高級ワインが数多く生み出されています。


アメリカは凝縮した果実味や樽の香りがしっかり感じられるパワフルな味わいのワインが多いですが、近年では食文化の変化からピュアでエレガントなスタイルのワインも増えているのも特徴です。

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チリ

エルキ・ヴァレー風景

チリは、2015年から6年連続日本の国別ワイン輸入量1位に輝いた国。チリワインは今や日本におけるデイリーワインの定番となっています。


その産地は南北に細長く、約1,400kmに広がっています。太平洋やアンデス山脈に囲まれ、ヨーロッパに比べ雨が少なく日照時間が長いのが特徴。乾燥しており害虫がいないため農薬を使う必要もほぼありません。


そんなブドウ栽培に最適な環境から生まれるチリワインは、たっぷりとした果実味の親しみやすい味わいが特徴。カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロ、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランなどの国際品種や、チリの代表品種カルメネールやパイスなどから多様なワインが造られています。


そして安価なワインだけでなく、チリのオーパス・ワンとも表現される「アルマヴィーヴァ」などのプレミアムワインも高く評価されています。

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日本

勝沼風景

日本はまだワイン造りの歴史が浅い産地で、本格的にワイン造りが始まったのは今から約140年前と言われています。


しかし近年のヘルシー志向に基づく和食ブームなどにより年々注目度が上がり、現在では45都道府県で日本ワイン(国産ブドウを原料とし日本国内で製造されたワイン)が造られています。


初めはヨーロッパと比べ全体的に雨が多く湿度が高いためブドウ栽培は難しいと言われていましたが、研究者や生産者が技術を向上するために努力したり、海外から持ち帰った知識を活かすことで品質が向上していきました。


現在は爽やかな味わいの白ブドウ品種甲州や、フルーティーな味わいが魅力の黒ブドウ品種マスカット・ベーリーAなど日本固有の品種に加え、国際品種も使用し様々な味わいのワインが造られています。


そんな日本ワインの特徴は、ヨーロッパに比べアロマが穏やかで繊細な味わい。やさしい味わいの和食との相性が良く、和食ブームとともに海外でも人気が高まっています。

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料理との相性で選ぶ

品種や産地で選ぶのも一つの方法ですが、もし合わせる料理が決まっているときは料理との相性を考えてワインを選ぶのがおすすめです。


ここで、ワインと料理を合わせる三つのコツをご紹介します。


  • 色を合わせる
  • 風味を合わせる
  • 重みを合わせる

色を合わせる

肉料理と赤ワイン

最も簡単なのがこの方法です。肉と合わせるなら赤ワイン、魚なら白ワインというイメージがあるかもしれませんが、それはいつでも当てはまるわけではありません。


赤身の肉や魚なら赤ワイン、白身なら白ワインというように色で合わせるのがコツです。生ハムやサーモンならロゼワインとなります。


これは、食材だけでなく味付けやソースも同様。鶏肉のクリーム煮なら白ワインですが、鶏肉の照り焼きなら赤ワインとなります。

風味を合わせる

チキン香草焼き

二つ目のコツは、ワインと料理の風味を合わせること。


魚の香草焼きなどハーブを使った料理ならハーブの風味が感じられるワイン、スパイスを使った料理なら、同じように黒胡椒やシナモンなどスパイシーさが感じられるワインを選ぶと良いでしょう。

重みを合わせる

生牡蠣と白ワイン

三つ目のコツは、ワインと料理の重みを合わせること。ここでの重みとは、味の濃さのことを指します。


繊細な料理に濃厚なワインを合わせてしまうと、ワインの味に料理が負けてしまい、せっかくの料理の味が楽しめません。その逆もしかりです。


サッパリした料理には軽やかなワインを、こってりした料理には濃厚なワインを合わせましょう。


詳しくはこちらをご覧ください。

まとめ

ワイン選びは誰もが初めは難しいもの。でも、今回紹介した選び方を覚えておけば自分好みのワインを選びやすくなり、お呼ばれに持っていくワインを選ぶときなどにもとても役立ちます。


そして次々とワインを選び試すうちに、普段選ばないワインを選んでみたり、料理でワインを選ぶのではなく選んだワインに合わせて料理を考えるようになったりとワイン選びがどんどん楽しくなるはずですよ。


ぜひ色々なワインを楽しんでくださいね。

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