シチュエーション別に選ぶ!おすすめシャンパン7選

お祝いの場やギフトとしての需要が高いシャンパン。

飲みやすい味わいで、真珠のような気泡が見た目にも美しく、特に女性からの人気が高いということも贈り物として重宝される理由の一つかもしれません。

しかし、誰かに喜んでもらいたいギフトだからこそ、どの銘柄にすべきか悩んでしまうもの。そこで今回は、プレゼントを贈る相手などのシチュエーション別にソムリエが選んだおすすめシャンパンをご紹介します!

シャンパンとスパークリングワインの違い

おすすめのシャンパンをご紹介する前に、まずはシャンパンとスパークリングワインの違いをお話します。よく混同されがちですが、実はシャンパンとスパークリングワインは、厳密に言うと違うものなのです。

スパークリングワインは発泡性のワイン全般を指す総称ですが、それに対してシャンパンはスパークリングワインの中でも一握り。法律によって定められた厳しい規定を守り、フランス・シャンパーニュ地方で造られたスパークリングワインだけが名乗れる呼称です。

大きな違いは製法にあります。発泡性のワインを造る方法はいくつかありますが、シャンパンは瓶内二次発酵と呼ばれる製法で造らなければなりません。

この製法は発泡性ワインを造る方法の中で、最もコストと手間がかかります。そのためシャンパンは高品質ですが、他のスパークリングワインに比べると少し高価なのです。

シャンパンとスパークリングワインは同じものだと思っていませんでしたか?

レストランやワインショップで、ソムリエにシャンパンを注文したら高価なワインばかり提案された。なんてことがないように覚えておいて損はありません。

今回はこの「シャンパン」を紹介しているので、シャンパンにこだわらず、安くて美味しいスパークリングワインを探している!という方はこちらの記事をご覧ください。

シチュエーション別のおすすめシャンパン

 贈り物は相手によって変わってくるもの。そこで今回は贈る相手やシチュエーションに合わせて、おすすめのシャンパンをご紹介していきます!

 お酒が少し苦手な人も楽しめるシャンパン

 お酒が少し苦手かもしれない、いつもカクテルを飲んでいる、そんな方とも一緒にシャンパンでお祝いをしたい時がありますよね。そこでおすすめのシャンパンが、ルイ・ロデレール社が造るカルト・ブランシュです。

2018年シャンパーニュ&スパークリングワイン世界選手権3冠達成など、各所でシャンパン最高の生産者と呼び声の高いルイ・ロデレール社のシャンパンはどれも高品質。しかしその中でも、ほどよい甘口のカルト・ブランシュは、他のメーカーの同タイプのシャンパンとは一線を画す品質となっています。

蜂蜜やナッツの甘く芳しい香り、上品な甘味と爽やかな酸味のバランスの取れた味わいは辛口派も唸るほど。ちょっぴり贅沢な自分へのご褒美にもおすすめです。

ルイ・ロデレール カルト・ブランシュ

コスパ良し!初心者におすすめのシャンパン

お祝いごとやイベントで、みんなで飲むシャンパンを探している。普段ワインを飲まない人もいるけど、出来るだけ美味しく飲んでほしい!

そんなシチュエーションにおすすめするのがシャルル・エドシック ブリュット・レゼルヴです。

このシャンパンはシャンパン専門の評価誌で、クリュッグなど数万円クラスの高級シャンパンに並び2位を獲得したこともあり、スタンダードクラスのシャンパンながら高い評価を得ている銘柄です。

とても華やかな香りと味わいは普段ワインを飲まない方でもきっと美味しく飲めるでしょう。あくまで辛口なのでお食事中も楽しめます。

2015年まで十数年、日本への正規輸入が途絶えていたブランドなので、まだ飲んだことがない方も多いかも?というのも嬉しいポイントですね。

シャルル・エドシック ブリュット・レゼルヴ

ご結婚のお祝いに

 お酒が好きな友人や親族のご結婚お祝いにシャンパンを考えている方におすすめしたいシャンパンが、アンリオ ブラン・ド・ブランです。

1808年創設の名門アンリオは、現在でこそ白ブドウのスペシャリストとして知られていますが、実は白ブドウの畑は1880年にポール・アンリオ氏がマリー・マルゲ女史と結婚した際に、マルゲ家から譲り受けたものです。

それに敬意を表したアンリオのHとMが重なり合ったロゴは、アンリオ家(Henriot)とマルゲ家(Marguet)の結婚を意味しています。さらに「ブラン・ド・ブラン」は日本語にすると「白の白」という意味。まさにご結婚のお祝いに最適な1本ではないでしょうか。

アンリオ ブラン・ド・ブラン

上司の出世祝いに

よくしてもらっている上司や先輩の出世祝いなど、少し気を張る方への贈り物にはバロン・ド・ロスチャイルド ブリュットがおすすめです。

このシャンパンは、あの世界屈指の名門ロスチャイルド家が一族のこれまでの功績と精神的価値を代表するシンボルとして、威信をかけて造っているもの。

ロスチャイルド家の家紋が施された威厳のあるケースとボトルを見れば、受け取った方もすぐに高品質なものだとわかってもらえるでしょう。

もちろん味わいも、あの人気ワイン漫画「神の雫」で登場するなど、高い評価を得ています。

バロン・ド・ロスチャイルド ブリュット

女性へのプレゼントに

女性へのギフトには、こちらのペリエ・ジュエ・グラン・ブリュットがおすすめ。

ペリエ・ジュエ社といえば、美しいアネモネの花が描かれた「ベル・エポック」があまりにも有名ですが、こちらはそのペリエ・ジュエ社のエントリーレンジになります。

メゾンを象徴する芸術的で美しい花をあしらったデザインと洗練された味わいは、女性から圧倒的支持を得ており、女性へのギフトに間違いのない1本です。もしご予算が許すならばベル・エポックも素敵ですね。

ペリエ・ジュエ・グラン・ブリュット

絶対に外したくない時におすすめ

ここまでは、高価なシャンパンの中でも比較的手を伸ばしやすい1万円以下の銘柄をご紹介してきました。しかし、もっと高くてもいいから絶対に外したくない!というシチュエーションもありますよね。

そこで最後に、絶対に外したくない時におすすめのシャンパンをご紹介します。

クリスタル

まさに絶対に外さない1本が、前述したルイ・ロデレール社が誇る最上級品クリスタルです。

実際に2008年は、3つのワイン評価誌で100点獲得の快挙を達成するなど、品質も価格も最高クラスのシャンパンとして知られています。

元々はロシア皇帝が飲むための特注品として造られたシャンパンなので、同じロシアの特産品キャビアと合わせるシャンパンとしても最適です。

その味わいを言葉で伝えることは難しいですが「非の打ちどころのない完璧なバランス」が特徴です。

クリュッグ

 同じく、絶対に外さないシャンパンがクリュッグ グランド・キュヴェ。

小規模な生産者ながら、一切の妥協を許さない職人気質な造りで知られ「シャンパンの帝王」と呼ばれているクリュッグ社の1本です。

エリザベス女王やココ・シャネル、マリア・カラス、アーネスト・ヘミングウェイなど著名人が愛する生産者ということからも、その品質の高さが窺えますね。

豪華で力強く、威厳があり、まさに「帝王」の呼び名にふさわしい味わいです。

ソムリエがシチュエーション別におすすめするシャンパン7選でした。いかがでしたか?

ランキングはこれで終わりですが、ここからはシャンパンに関わるアドバイスを二つほど書いています。よろしければ、ご覧ください。

シャンパンの開け方

一つ目は、シャンパンの開け方についてです。

お祝いのシーンでは派手な音を立てる抜栓で演出することもありますが、コルクを飛ばすのは危険です。フォーマルな席では音を立てずにスマートに抜栓しましょう。

シャンパンの抜栓は、特別な道具は不要ですので慣れてしまえば簡単。以下のポイントを意識しましょう。

①まずキャップシールを外します。ボトルの首の辺りにキリトリ線とつまむ部分があるので探してください。

②王冠が飛ばないように左手(※右利きの場合)の親指で抑えたまま、首の辺りで締められている針金を回してゆるめます。ここで針金と王冠を外してしまう方が多いですが、外す際にコルクが飛び出すと危険です。完全には外さずに、そのまま次の作業へ進みましょう。

③左手はそのままコルクを持ち、右手でボトルの底を持って斜め45度に構えます。左手とコルクの間にナプキンなど布を被せることで、より安全に開けられます。

④コルクではなくボトルを回すこと(7回転~8回転ほど)でコルクが自然と浮き上がってきます。

⑤最後に、コルクを斜めに抜くイメージで開ければ、「淑女のため息」と例えられるほど静かな音とともにコルクが抜けます。

以上を意識するだけで、シャンパンは簡単に開けられます。

どうしても上手く開けられないという方は、飲む前にボトルを数日静置する、よく冷やす、ということを心掛けてください。

シャンパンに適したグラス

次に、シャンパンを飲むグラスについてのアドバイス。

シャンパンというと、下図のような細長いフルートグラスをイメージする方が多いと思いますが、香りを楽しんで美味しく飲みたいのなら、白ワイングラスのような形がおすすめです。

ワイングラス

リーデル ヴィノム シャンパーニュ / 4,000 円(税抜)

このグラスがシャンパンに使用される理由は、立ち昇る美しい泡を見て楽しめる。また、液体の表面積を小さくすることで発泡性が長く保たれるということ。

しかし一方で、香りを留めておく空間が少なく、ワインを美味しく飲むために適した形とは言えません。

そこで、現代のシャンパングラスとして生産者なども推奨しているのが、下のような白ワイングラスに似た形状のグラスです。

 

ワイングラス

リーデル ヴェリタス シャンパーニュ / 4,500 円 (税抜)

このグラスの利点は、卵型の膨らみが繊細で芳醇な香りを際立たせ、クリーミーな泡立ちを楽しめること。

同じシャンパンを二つのグラスで飲み比べると、驚くほど味が違うので試してみてください。

※価格は全て2019年2月現在の価格です。

ワイングラス

余談ですが、卵型グラスは第3世代、フルートグラスは第2世代と呼ばれています。そして第1世代はクープ型といわれる、底が浅く飲み口の広いグラス。まだシャンパンが甘口だった時代、パンなどを浸して楽しめるように飲み口を広くしていたようです。

表面積が広いので発泡性がすぐに失われてしまいますが、中世の貴族になったような気分で甘口のシャンパン飲んでも面白いかも知れません。