マトロ MATROT
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フランス ブルゴーニュ コート・ド・ボーヌ ムルソー
飲み手に至福のひとときをもたらす、ムルソーの名門
ブルゴーニュを代表する白ワインの1つ、ムルソー。中でも100年以上の歴史を誇るマトロは、有名レストランからの評価が高く、エノテカでもお馴染みの造り手です。これまでに築き上げられたマトロの伝統は、現在アデル氏とエルザ氏、2人の姉妹に受け継がれ、新たなページが刻まれています。
最新2021年ヴィンテージ全12銘柄が初入荷!
今回は、ピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュ レ・コンベットなど最新2021年の上級銘柄が数量限定で到着いたしました!さらに、隠れた銘品であるムルソー・ルージュから、芳醇かつ上品な飲み心地が魅力のブルゴーニュ・シャルドネまで、全12銘柄が一斉に入荷。早期完売が見込まれる銘柄もございますので、ぜひこの機会をお見逃しなく。
目次
冷涼感を感じる軽やかさ、ミネラル感とシャープな酸味が特徴の2021年
ブルゴーニュの2021年は、ブドウの収量が減少したもののワインはエレガントな仕上がりになったことが特徴です。4月に夜間の気温が大幅に下がり、ブルゴーニュ全域で深刻な霜害が発生。また生育期間である春から夏にかけて湿度が高まり、病害に悩まされる生産者もいました。ただ生き残ったブドウは、ジュースがしっかりと蓄えられ酸味も高い仕上がりに。造られたワインは、果実味と酸味のバランスに優れた出来栄えとなりました。
マトロにおいても、収量は70%減少。3月が暖かったことでブドウの成育が進んだ中、4月には雪が降り、-8度くらいまで気温が下がるという冬以上の寒さがあったことが影響しました。造られたワインは、冷涼感を感じる軽やかさ、ミネラル感とシャープな酸味が特徴です。
姉妹で引継ぐ、100年以上の歴史を誇る名門ドメーヌ
マトロの歴史は、1835年生まれのシモン・ボワイヨ氏が、家族と妻が所有するムルソーの畑でワイン造りをスタートさせたことに始まります。1914年にジョセフ・マトロ氏が、初代シモン・ボワイヨ氏の孫である妻マルグリット氏が相続したムルソーの畑を統合し、ドメーヌの礎を築きました。その後、1937年に引き継いだピエール氏が少しずつ畑を買い足し、その息子ティエリー氏が妻のパスカル氏とともにドメーヌを拡大。現在はティエリー氏の2人の愛娘、アデル氏とエルザ氏が姉妹でドメーヌを運営しています。
2人はそれぞれディジョンとボーヌにてワインの栽培・醸造学科を卒業した後、2016年よりワイン造りを担い、新しい大黒柱としてドメーヌをリード。マトロの伝統を脈々と受け継いでいます。こうして引き継がれてきた歴史と生み出すワインの品質の高さから、3つ星レストランや、5つ星ホテルでの輝かしい採用歴を持ち、ワインのプロからも愛されるワインを造り続けているドメーヌがマトロなのです。
伝統的スタイルを受け継ぎながらも、小さな変化を追求する新たなマトロスタイル
現在ドメーヌを運営するアデル氏とエルザ氏は、ブドウの収穫量のコントロール、熟成に新樽の使用を控えるなど、昔からドメーヌのポリシーとしてきたスタイルをそのまま引き継いでいます。一方で二人が変えた重要な醸造工程が熟成期間です。程よい凝縮感を保つために熟成期間を見直し、フラッグシップであるムルソーは約4カ月間熟成を伸ばしています。さらに瓶詰前には各キュヴェを温度調整機能付きのステンレスタンクで落ち着かせているそう。
彼女たちは、「これはそれほど大きな変更ではないように見えるが、セラーやタンク、樽などの管理は、ワインにとっては大きな変化と言える。熟成期間を長くしたことで、ワインにボリュームと複雑味を与えられれば良いと思っている。」と語っています。
アデル氏は熟成期間の変更に関して、「エルザが試したかったということは事実としてあるものの、ワインメーカーの友人や知り合いがたくさんいるので、ブルゴーニュでも他の土地でもさまざまなワインをテイスティングしたり、いろいろな人と話したりして決め、数種類のキュヴェから試してみようと始めた。ドメーヌのスタイルは維持しつつも、さまざまな可能性を探るために小さな変化は大切と考えている。」とも語っています。
さらに「両親から引き継いだスタイルはあるけれど、両親と全て一緒のやり方をして何も変えないというのは、とても残念なことだと考えている。なぜなら両親と私たちの置かれている状況は違うし、個人の考え方によって手段や決断は異なるはず。白ワインについては収穫日が最も大事な要素。その後に続くプレス、発酵、熟成の工程は一定の流れが決まっていて、大きな変化を生みにくいが、自分たちがポジティブと感じる小さな変化を積み重ねていきたい。」とのこと。
これらの言葉に表れているように、現在のマトロでは今までの伝統を維持し、姉妹2人で試行錯誤しながら新たなスタイルを確立しつつあります。
ファンからの信頼も厚い、果実味溢れる豊かな味わい
マトロでは醸造の際に樽の衛生管理には細心の注意を払っています。発酵では果汁を基本的に動かさないことがポイント。温度をコントロールしながら、約8~10週間の長い期間発酵することで、ワインをクリーンに仕上げています。
発酵を終えると、ブルゴーニュ・シャルドネは新樽率20~30%のオーク樽で約12カ月、村名ムルソーは1年から5年使用した古樽で約15カ月、プルミエ・クリュは18~20カ月かけて熟成。その後、ステンレスタンクで3~6カ月間置いた後、軽く濾過を行い瓶詰めします。「マトロでは樽の強いワインは造らない。それぞれのテロワールを表現しているピュアなワインを目指している。」とアデル氏が語るように、マトロの白ワインはピュアな果実味を重要視したスタイルが特徴です。
また赤ワインでも、果実感を大切にしており、除梗率は100%にしています。マセラシオン(醸し)と発酵(始めの3~6日間は低温浸漬)の期間はおよそ一日おきにルモンタージュを実施。そうすることで、発酵を促進させつつ、果房を乾燥から防ぐことで果汁をフレッシュに保ちます。
そして何と言ってもマトロの醍醐味は、飲み頃を待ってリリースされることです。特に日本へは、ボトリング後に1年間熟成させてから出荷されています。これは2人の父であるティエリー氏が来日した際に、日本人は知識や伝統を大切にしており、食べ物も繊細でワインに良く合うことを知り、自分たちのワインをどう楽しんでもらいたいかを話し合ったことがきっかけ。このこだわりも、多くのファンから信頼を集めている所以の一つです。
今回入荷したおすすめ銘柄
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