バローロの入門編に! 高評価獲得のハイコスパ・ワイン全5銘柄 |
![スター生産者が造るヤング・バローロ「ランゲ・ネッビオーロ」]() |
「王のワインであり、ワインの王である」と称され、世界中の愛好家を魅了するバローロ。イタリア随一の高貴品種、ネッビオーロから造られたワインですが、同じネッビオーロで造られ、より早くから愉しめるお値打ちワインがランゲ・ネッビオーロです。
今回は、エノテカが誇るスター生産者のランゲ・ネッビオーロ全5銘柄を紹介。バローロ好きの方の普段飲みとしてはもちろん、バローロ入門編にも最適なランゲ・ネッビオーロの魅力をこの機会に是非ご堪能ください。
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「王のワインにして、ワインの王」バローロと、
その魅力を早くから愉しめるランゲ・ネッビオーロ。 |
フランスにおけるボルドーの格付け第一級ワインやブルゴーニュのグラン・クリュのように、イタリアの偉大な赤ワインの象徴とも言える存在、バローロ。長期熟成に耐える重厚かつ深遠な味わいのワインは「王のワインにして、ワインの王」と称され、ワインラヴァーならば世界中の誰もがその偉大さを認め、また憧れる最上級の赤ワインとしてその名を轟かせています。そして、そのバローロと同じブドウ品種、ネッビオーロで造られ、その魅力より早くから愉しめるワインとして人気なのがランゲ・ネッビオーロです。
バローロがバローロ村、セッラルンガ・ダルバ村、ラ・モッラ村などの11の村内のブドウで造られることが義務付けられているのに対し、ランゲ・ネッビオーロは、バローロエリアを含むより広い範囲で育てられるブドウから造られるワインのことで、ブルゴーニュでいうA.C.ブルゴーニュに相当。またバローロは3年間以上の熟成が必要と定められているのに対し、ランゲ・ネッビオーロには法定熟成期間が設けられていません。しかし中には、バローロエリアの限られた村のブドウだけを用いていながらも、樹齢の低さや熟成期間などの様々な理由から「ランゲ・ネッビオーロ」としてリリースされる、コストパフォーマンスに優れた銘柄が存在しています。バローロが真価を発揮するのは長期熟成を経てからであると言われていますが、ランゲ・ネッビオーロは華やかな芳香や豊かな果実味がすぐに飲んでも愉しめるのが特徴です。まさに、バローロの魅力を早くから堪能できる"ヤング・バローロ"と言えるのです。
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モダンバローロの頂点
パオロ・スカヴィーノ PAOLO SCAVINO |
1921年にカスティリオーネ・ファレット村に設立されたバローロの名門、パオロ・スカヴィーノ。1978年にリリースされたトップキュヴェの単一畑バローロ「ブリック・デル・フィアスク」は、当時畑のブレンドが当たり前だったバローロで評判を呼び、瞬く間に完売。その後もバリックの使用やマセラシオン期間の短縮、そしてロータリー・ファーメンター(回転式発酵槽)の導入など革新的な取り組みを行い、パオロ・スカヴィーノはモダンバローロの旗手と称されるようになりました。生み出されるワインは、ワイン・アドヴォケイト誌やワイン・スペクテーター誌において常に高評価を獲得。日本でもワイン雑誌などで何度も取り上げられ、「現代のバローロの頂点に立つワインであり、造り手である」と高く評価されています。
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ラ・モッラ村の2つの畑のブドウをブレンド。
ソフトなタンニンと華やかな味わいが魅力。
2017年
ランゲ・ネッビオーロ
3,500円(税抜)
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こちらのキュヴェは、バローロ地区ラ・モッラ村の2つの畑のブドウを用いて造られている、贅沢なランゲ・ネッビオーロ。ソフトなタンニンと瑞々しく華やかな味わいが特徴です。特に2016年ヴィンテージは、当主であるエンリコ氏も「今までの中で最も優れたヴィンテージである」とコメントしており、ワイン・アドヴォケイト誌においても93点という高得点を獲得し、「バローロとして売られるべき」と絶賛されています。まさに、バローロの入口に相応しい、お値打ちの1本です。 |
![バローロ・ブリック・デル・フィアスク]() トップキュヴェはこちら≫
WA95+ / JS96 2015年
バローロ・ブリック・デル・フィアスク
14,000円(税抜)
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100年に渡り伝統を守り続けるセッラルンガの名門
マッソリーノ MASSOLINO |
100年以上、4世代という長い歴史にわたって伝統的バローロを守り続けるマッソリーノ。1896年、マッソリーノはバローロ5大生産地区のひとつ、 セッラルンガ・ダルバ村に設立されました。モットーは、「セッラルンガの土地のワインを造ること」。地元でも、セッラルンガ・ダルバ村と言えばマッソリーノ、と誰もが名前を挙げる非常に信頼の厚い造り手です。手掛けるワインは、力強さとエレガンスという、伝統派と現代派両方の長所を兼備しているのが特徴。トップキュヴェの「バローロ・ヴィーニャ・リオンダ・リゼルヴァ」は、ガンベロ・ロッソで最高評価のトレ・ビッキエリを幾度も獲得しており、また、スタンダードキュヴェのバローロも、ワイン・スペクテーター誌の年間トップ100にランクインするなど、極めてクオリティの高いバローロを造り出しています。
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バローロに使われないブドウで造られる贅沢な1本。
親しみやすく優しい女性的な味わい。
JS 90 2018年
ランゲ・ネッビオーロ
3,200円(税抜)
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マッソリーノが手掛けるランゲ・ネッビオーロは、全てバローロ地区にある畑で栽培されたブドウを使用して造られます。出来の良い年には、バローロには使用しない若い樹齢のブドウを使用し、難しい出来の年には、通常バローロの名でリリースしているブドウがそのまま使われているという、贅沢な1本です。バローロと同じように細心の注意が払われて生み出されるワインは、スムースでエレガント、バローロと比べるとより親しみやすく、調和の取れた女性的な味わいです。 |
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高評価を受けるライジングスター
エルヴィオ・コーニョ ELVIO COGNO |
ノヴェッロ近郊の「ブリッコ・ラヴェーラ」の丘の頂上から、愛好家を魅了するワインを生み出しているエルヴィオ・コーニョ。1990年創設と比較的新しいワイナリーでありながら、ガンベロ・ロッソでは最高評価トレ・ビッキエリを幾度も獲得。アメリカのワイン評価誌、ワイン&スピリッツ誌が選ぶ「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」においては、通算で5度選出という快挙を成し遂げるなど、気鋭のワイナリーとしてその地位を確立しています。生み出されるバローロは、しなやかで香り高く、上質なブルゴーニュワインを彷彿とさせる美しい味わい。唯一無二のテロワールと緻密な職人技によって、他の地域では得難いコーニョ独自の味わいが生まれています。
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木樽での熟成をしないで造られる
華やかなアロマ漂う逸品。
2018年
ランゲ・ネッビオーロ・モンテグリッリ
3,800円(税抜)
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こちらはネッビオーロの個性を最大限表現するために造られたワイン。バローロ地区のブドウを使用していますが、木樽での熟成を一切していないバローロとは異なるスタイルで造られます。バラやスミレなどのフローラルで華やかなアロマが印象的で、すぐ飲んで愉しむことができ、食事にも合わせやすいのが魅力。バローロ好きの方にも、新しいバローロとして一度お試しいただきたい1本です。 |
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WA95 / WS95 2012年
バローロ ヴィーニャ・エレナ・リゼルヴァ
13,500円(税抜)
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独自路線を行く孤高の造り手
ロベルト・ヴォエルツィオ ROBERTO VOERZIO |
ブルゴーニュのDRCやヴォギュエのように、高くても一生に一度は飲んでみたい至極のワイン。イタリアのバローロでいうと、ロベルト・ヴォエルツィオがそのひとつにあたります。1986年創業という比較的新しい造り手ながら、今やラ・モッラ村のビッグネームとして唯一無二の地位を確立。特に有名なのは、ときに「クレイジー」と言われるほどの極度の低収量です。それは、収穫前にブドウの房の下半分を切り落とす手法で、バローロに至っては、房の8割方を切り落としてしまうほど。それによって、非常に密度が高く凝縮感のあるブドウが実り、測り知れないほどの深みとスケール感を持ちながらも清潔で透明感があるバローロを造り出しているのです。
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ロベルト・ヴォエルツィオの入門編的キュヴェ。
透明感のある澄んだ果実味が魅力。
2016年
ランゲ・ネッビオーロ・ディ・サン・フランチェスコ
5,000円(税抜)
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こちらは年間生産量10,000本のみと稀少なランゲ・ネッビオーロ。熟した黒系果実の甘いアロマに、スミレやラベンダーなどのフローラルな香りや、黒胡椒、樹脂、なめし皮などの複雑な香りが重なります。クリアで透明感のある澄んだ果実味が印象的な、ロベルト・ヴォエルツィオの魅力が存分に愉しめるバローロの弟的存在です。 |
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ピエモンテの魅力を幅広く表現する造り手
グイドボーノ GUIDOBONO |
グイドボーノは、醸造所がバローロ・エリア外にありながら、バローロを造ることができる特例ワイナリーのひとつ。3代目当主となるのが、カナーレ村の村長を務めるエンリコ・ファッチェンダ氏と、マルコ・ファッチェンダ氏の兄弟です。実質的なオーガニック栽培である、インテグレイテッド農法を実践し、自然に配慮した方法で造られるワインは、ランゲ地方の土着品種の特徴を忠実に表現した、まさに土地の手本となるような味わい。 また、生産するワインの約75%は海外に輸出されており、ピエモンテへの愛情が詰まったグイドボーノのワインは世界中で広く愛飲されています。
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甘やかな果実味とスパイスの風味が重なる
親しみやすく上品なネッビオーロ。
2018年
ランゲ・ネッビオーロ
2,500円(税抜)
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ロエロ地区カスタニートの畑で栽培されるネッビオーロを使用して造られるこちらのワイン。ロエロ地区は砂質土壌で、ネッビオーロもこの地では芳香豊かで軽やかなスタイルとなります。中でもカスタニートは、良質でエレガントなネッビオーロ種を生み出す区画として古くから知られている畑。4、5年使用した600Lのオークの大樽で6~9ヶ月間熟成されるため、造られるワインは、バローロと比べるとよりフレッシュで、シルキーな質感の丸みのあるスタイルに仕上がります。 |
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