カヴァロット CAVALLOTTO
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イタリア ピエモンテ
環境に配慮したワイン造りを実践する、クラシック・バローロの名手
カヴァロットは、イタリア全土から選び抜かれた造り手が集うオペラワインに名を連ねた、バローロの名門ワイナリー。テロワールを表現したワインを生み出しており、4世代に渡って継承してきた土地を次世代へと受け継いでゆくためにサステナブルな栽培方法を採用。大変な時間と手間をかけて造り出されるワインは、カヴァロットが培ってきた歴史に裏打ちされる、エレガンスと深みを湛えた印象を与えています。
ランゲ・ネッビオーロなど5銘柄の最新ヴィンテージが初入荷!
この度、カヴァロットがピエモンテの土着品種で手掛けるワインたちが入荷いたしました。代表的なランゲ・ネッビオーロをはじめ、バルベラやフレイザ、グリニーニョまで個性溢れる味わいの銘柄ばかり。その他にもピノ・ノワールで造られる人気の白ワイン、ピネールの最新ヴィンテージも入荷しています。ぜひこの機会にピエモンテの多様な味わいをお楽しみください。
目次
伝統製法にこだわり、世界的に高評価を受ける名門
カヴァロットは、ブルーノ・ジャコーザ、ジュゼッペ・マスカレッロ、ガヤという名生産者と肩を並べ、イタリア全土から選び抜かれた造り手が集うオペラワインに選出された実績を誇り、高い評価を受ける生産者。1928年、バローロの中心に位置するカスティリオーネ・ファレット地区でジャコモ・カヴァロット氏により創業されました。その後、1946年には創業者の孫にあたるオリヴィオ氏とジルド氏が、ワイナリー元詰めのワインをカヴァロットの名でリリース。ワイナリーを率いる4代目のアルフィオ氏、ジュゼッペ氏、ラウラ氏に至る現在まで、優れた自社畑と質の高いバローロ造りを引き継いでいます。
創業から家族経営を貫き続けるカヴァロットは、そのこだわりゆえに生産量も限られています。そのため、ピエモンテに深い造詣をもつ評論家であるアントニオ・ガローニ氏が「あまり知られていないが、最も偉大なバローロの造り手の1人」と賛辞を贈る、知る人ぞ知る造り手です。
複雑な土壌が個性をもたらすブリッコ・ボスキスの丘
カヴァロットがワイナリーを構えるのは、バローロの中心地に位置するカスティリオーネ・ファッレット村。生み出されるワインはエレガントでありながら、独自の土っぽさを持つ豊かなスタイルです。
カヴァロットの畑で着目すべきなのはその複雑な土壌。ブリッコ・ボスキスの丘は、セッラルンガ・ダルバ村とラ・モッラ村の間に位置し、しっかりとした骨格と長期熟成能力の高いセッラルンガ・ダルバ村の石灰質土壌と粘土質土壌に、豊かな香りが魅力のラ・モッラ村の砂質土壌が混ざりあっており、その他の産地では見ることのできない複雑な土壌を形成しています。
4代目のアルフィオ氏は、「我々が所有する土壌が持つこの偉大な複雑性は、ワインにも現れている。主にフィネスと素晴らしいストラクチャーが特徴」と語っています。
世代を超えて継承される、環境に配慮したワイン造り
「ワインの品質はブドウ栽培から」と、カヴァロット家ではブドウ栽培にとりわけ力を入れるとともに、土壌の手入れを重要視しています。テロワールを表現したワインを生み出すため、1970年代頃から環境に配慮したワイン造りに力を入れており、世代を超えてその土地を継承してきました。
カヴァロットでは、植物由来成分のもの以外は一切農薬を使用しません。その上で害虫に対しては捕食昆虫を畑で繁殖させ、草刈も年に2~4回行う程度に抑える不耕作を行うなど、自然の力を利用しブドウを栽培しています。
彼らの栽培に対する信念は、緊急事態においても曲がることはありません。近年、シャルドネの畑が残念ながら病害に侵されてしまいました。その他の生産者であれば、緊急事態のため、農薬を使用してしまうこともありますが、カヴァロットではシャルドネを取り除くという決断を下します。なかなかできる判断ではありませんが、自然を敬う信念のもと、徹底したビオロジックを貫き通しているのです。
このように、環境に配慮した栽培を約半世紀に亘って徹底して続けたことにより、「病害に対する耐性、より良好な微生物や土壌微生物、そしてより一定でより高い生産性を得ることもできました」とアルフィオ氏がコメントしています。
所有するブドウ樹は古いもので70年以上と樹齢が高く、地中深くに根を張ることで様々な土壌の特徴が反映され、複雑な香りを伴ったブドウが生み出されます。
エレガンスと深遠さを兼備したクラシック・バローロ
カヴァロットが目指すのは、アルフィオ氏曰く「長期熟成能力を備え、テロワールの表現が強調されたクラシックなバローロ」。そのために伝統的な手法を基本とし、ひとつひとつの工程に時間と手間を掛けた丁寧で緻密なワインメイキングを行っています。
収穫されたブドウは手作業で除梗後、ワインに複雑性をもたらすため自然酵母のみで発酵。横置きタイプの回転式発酵槽の中には特注で作られた鋭い刃が装備され、この刃を回転させずに左右にゆっくりと振りながら発酵させるという独自の手法を実践。これにより、果帽を循環させながら長時間に渡ってのマセラシオン(醸し)が可能になります。
バローロやバルベラはクロアチア産スラヴォニアンオークの大樽で休ませた後、翌春、コンクリートタンクにて自然にマロラクティック発酵。その後、トーストしていないスラヴォニアンオークの大樽と瓶での長期熟成を経てリリースします。
そうして造り上げたワインは、全ての要素が調和した見事なバランスと複雑な味わいが特徴。自然のままゆえに要する苦労と時間、そしてカヴァロットが培ってきた歴史に裏打ちされる、エレガンスと深みが表現されています。
カヴァロットの全銘柄
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