知っておきたい!チーズとワインの美味しい組み合わせ

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ワインペアリング
公開日 : 2025.6.4
更新日 : 2025.6.4
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ワインとチーズ

ワインにピッタリなおつまみといえば、やっぱりチーズ。でも、チーズにもたくさんの種類があって、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。


そこで今回は、ワインと相性の良いチーズの選び方を種類ごとにわかりやすくご紹介します。


なぜワインとチーズはこんなにも相性が良いのか――その理由や、チーズの特徴を知ることで、いつものワインタイムがもっと奥深く、楽しいひとときになるはずです。

目次

ワインとチーズはなぜ相性が良い?

ワインとチーズ

ワインのお供として真っ先に思い浮かぶチーズ。その相性が良い理由は、味のバランスが取れているからです。


チーズの塩味やコクがワインの酸味や渋みを和らげ、全体の味わいをまろやかにしてくれます。さらに、チーズの脂肪分が口の中をコーティングすることで、赤ワインに含まれるタンニンの渋みも軽減されます。


その結果、両者を一緒に味わうことで、より調和の取れた美味しさが引き立つのです。

ワインに合うチーズの選び方

ワインもチーズも種類はさまざま。ではどうしたら相性の良い組み合わせを見つけられるのでしょうか。ポイントは以下の3点です。


  • 同じ産地のチーズとワインを合わせる
  • 甘みや酸味のバランスを合わせる
  • 熟成度合いを合わせる

同じ産地のチーズとワインを合わせる

フランスやイタリアをはじめとするヨーロッパ各地では、多様な気候と風土に育まれた、個性豊かなチーズが数多く作られています。ワインもまた、地域や土壌によってさまざまな表情を見せます。


そんな土地の個性を映し出すチーズとワインを組み合わせることで、互いの味わいがより深く引き立ち、楽しむことができます。

甘みや酸味のバランスを合わせる

酸味のあるフレッシュなチーズには爽やかな白ワイン、マイルドでクリーミーな味わいのチーズにはコクのある白ワイン、塩味のあるチーズには甘めのワインを合わせたりすると、よりワインの甘みや風味が引き立ちます。

熟成度合いを合わせる

チーズもワインと同じく、熟成が進むことで風味が深まり、味わいに複雑さが増していきます。


例えば、コクのある熟成チーズには、同じく熟成された重厚な赤ワインを合わせると、豊かな風味同士が調和します。反対に、若々しくフレッシュで酸味のあるチーズには若々しく爽やかな白ワインを組み合わせることで、軽やかな味わいが引き立ちます。


このように、熟成度に応じてペアリングを考えることで、どちらの魅力も損なわず、より美味しく楽しむことができます。

チーズの種類別!相性の良いワイン

それではここからは、おすすめのワインとチーズの組み合わせをチーズの種類別にご紹介します。


※ワインの種類別に相性の良いチーズを知りたい方はこちらをチェックしてください。

フレッシュチーズ

図_スパークリングワインとフレッシュチーズ

フレッシュチーズは、熟成を行わない新鮮なチーズで、水分が多く柔らかな食感が特徴です。乳本来の風味と爽やかな酸味が楽しめ、香りや味わいは控えめでやさしいのが魅力。


牛や山羊、羊など原料乳によって異なる風味も楽しめます。ヨーグルトに似た爽やかさもあり、濃度や硬さのバリエーションも豊富です。

【フレッシュチーズの代表例】

クリームチーズ

モッツァレッラ

マスカルポーネ

リコッタ

さっぱりとした味わいが特徴のフレッシュチーズには、スパークリングワインがおすすめです。脂肪分の高い濃厚タイプのチーズに合わせると、口の中でクリーミーさが広がります。また、スパークリングワインの爽快な泡とチーズのクリーミーさがマッチします。

おすすめワインはこちら

スプマンテ・ブリュット
750ml

スプマンテ・ブリュット

  • フルーティー&バランス

  • 2,200

    (税込)

フレッシュチーズについてはこちら

白カビチーズ

図_濃厚な赤ワイン・シャンパンと白カビチーズ

白カビチーズは、表面を白カビで覆って熟成させるチーズです。


時間とともに香りが強まり、中身がとろりとやわらかくなります。白カビはチーズの表面や原料乳に加えられ、熟成中に内側へと作用して風味を生み出します。製法は、生乳を凝固させた後、型に詰めてホエイを抜き、白カビを噴霧して熟成させるのが一般的です。


カマンベールのようなタイプから、無殺菌乳を使う伝統的なものまで、種類も豊富です。

【白カビチーズの代表例】

カマンベール・ド・ノルマンディー

ブリー・ド・モー

シャウルス

無殺菌乳から作られる伝統的なカマンベール・ド・ノルマンディーやブリー・ド・モーは、上品で華やかな味わいが特徴。豊かな香りと濃厚でクリーミーな食感が、厚みのある赤ワインの果実味やタンニンをまろやかに包み込み、両者の味わい深さを一層引き立ててくれます。


また、シャンパーニュ地方のシャウルスはリッチな風味が魅力で、コクのあるシャンパンと合わせるのもおすすめです­。

おすすめワインはこちら

クラレンドル・ルージュ
750ml

クラレンドル・ルージュ

  • パワフル&ストラクチャー

  • 2018

    3,300

    (税込)

  • JS 90
  • 送料無料

ルイ・ロデレール コレクション 245 [ボックス付]
750ml

ルイ・ロデレール コレクション 245 [ボックス付]

  • エレガント&コンプレックス

  • 10,450

    (税込)

白カビチーズについてはこちら

青カビチーズ

図_甘口ワインと青カビチーズ

青カビチーズは、他のチーズに比べて塩分が高く、香りが強いのが特徴です。


ブルーチーズと呼ばれるこのタイプのチーズは、青カビが出す酵素が乳脂肪を分解することで、独特の香りと風味が生まれます。ピリッとした刺激や力強い香りを引き立てるため、塩味がやや強めなのも特徴のひとつです。また、青カビの量によって、味わいの強さが異なります。

【青カビチーズの代表例】

スティルトン(イギリス)

ロックフォール(フランス)

ゴルゴンゾーラ(イタリア)

そんな青カビチーズと相性が良いワインは、甘口ワインです。ソーテルヌやポート、レチョート、軽やかなアスティなどのワインの甘さが、チーズの塩気や刺激をやわらげて、味わいに心地良いバランスをもたらしてくれます。塩味と甘みの絶妙なバランスに、思わずクセになる組み合わせです。

おすすめワインはこちら

レゼルヴ・ムートン・カデ・ソーテルヌ [ハーフボトル]
375ml

レゼルヴ・ムートン・カデ・ソーテルヌ [ハーフボトル]

  • リッチ&コンプレックス

  • 2023

    3,300

    (税込)

青カビチーズについてはこちら

シェーブルチーズ

図_爽やかな白ワインとシェーブルチーズ

シェーブルチーズは山羊乳を使用して作られるチーズで、真っ白な色合いと野性的な香りが特徴です。牛乳より脂肪球が小さく、消化吸収に優れるためフランスでは「シェーヴルに始まり、シェーヴルに終わる。」と言われるほど、なくてはならない存在。爽やかな酸味がとあっさりとした味わいが楽しめます。


季節や熟成期間によって風味や食感が変わるため、好みのタイミングで楽しむことができます。

【シェーブルチーズの代表例】

クロタン・ド・シャヴィニョール

サント・モールド・トゥーレーヌ

ヴァランセ

さっぱりとした味わいできめが細かいシェーブルチーズには、爽やかな辛口の白ワインを合わせるのがおすすめ。


例えばロワール地方のソーヴィニョン・ブランと合わせると、シェーブルチーズの繊細さとやさしい酸味が、ミネラル感あるさっぱりとしたワインの味わいと合わさり、余韻に双方の爽やかな香りと味わいを堪能できます。

おすすめワインはこちら

サンセール
750ml

サンセール

  • エレガント&ミネラリー

  • 2023

    4,730

    (税込)

シェーブルチーズについてはこちら

ウォッシュチーズ

図_フルーティーな白ワインとウォッシュチーズ

ウォッシュチーズは、その名の通り表面を塩水や地酒で拭きながら熟成させるチーズで、特有の香りとねっとりとした表皮が特徴です。


ウォッシュしながら作られることで表面にはリネンス菌が繁殖し、たんぱく質を分解しながらオレンジ色の外皮と独特の香りを生み出します。その香りは納豆に似ており、香りの強さは使用する酒や地域によっても異なります。風味豊かで、チーズ初心者から上級者まで病み付きになる個性的な味わいです。

【ウォッシュチーズの代表例】

マンステール

エポワス

ラングル

モン・ドール

タレッジョ

ウォッシュチーズには、フルーティーでコクのある白ワインがよく合います。チーズの強い風味に負けず、バランスよく寄り添ってくれるため、合わせやすい組み合わせです。


特に、蒸し大豆のようなやさしい香りと上品なミルクの風味をもつアルザス地方のマンステールには、同郷の華やかでアロマティックな白ワインを合わせると、両者の香りを存分に楽しめます。

おすすめワインはこちら

アルザス ピノ・グリ・レゼルヴ
750ml

アルザス ピノ・グリ・レゼルヴ

  • フルーティー&ライプ

  • 2018

    4,290

    (税込)

  • WE 92
  • 2017

    4,290

    (税込)

  • JS 93

ウォッシュチーズについてはこちら

セミハードタイプ/ハードタイプ

図_コクのある白ワインとハードチーズ

食感と、噛むほどに広がる旨みが魅力のハードチーズは、加熱温度や水分量の違いによってセミハードタイプとハードタイプに分類されます。


セミハードは適度に圧搾され、しっとりとした食感で料理にも使いやすいのが特徴。ハードはさらに脱水・加熱を施し、長期熟成に適していて、風味が凝縮されています。


ただし、熟成度や製法によっては明確な区別が難しく、分類には幅があります。どちらのタイプも保存性が高く、奥深い味わいが楽しめるチーズです。

【ハードタイプチーズの代表例】

コンテ

ミモレット

エメンタール


【セミハードタイプの代表例】

ラクレット

テット・ド・モアンヌ

フレッシュタイプとは異なり、水分量の少ないハードタイプのチーズは、噛むほどに奥深い味わいが広がるのが魅力。そんな旨みに寄り添うには、コクのあるリッチな白ワインを合わせるのがおすすめです。


また、ハードタイプやセミハードタイプのチーズは、表皮(リンド)の有無や熟成期間によって風味が大きく変化するため、チーズの熟成度に合わせてワインの熟成具合も考慮することで、さらに相性が高まります。

おすすめワインはこちら

ブルゴーニュ・シャルドネ
750ml

ブルゴーニュ・シャルドネ

  • リッチ&コンプレックス

  • 2023

    3,300

    (税込)

ハードチーズについてはこちら

ワインの種類別!相性の良いチーズ

ワインの種類別に相性の良いチーズをご紹介します。


ワインの種類
合わせるチーズ(例)
特徴
爽やかな白ワイン
シェーブルチーズ(クロタン・ド・シャヴィニョールなど)
チーズの酸味が、爽やかな白ワインと調和
フルーティーな白ワイン
ウォッシュチーズ(マンステールなど)
チーズの強い風味を、ワインのフルーティーさが引き立てる
コクのある白ワイン
ハード/セミハードチーズ(コンテなど)
チーズの旨みとワインのコクが好相性
濃厚な赤ワイン

白カビチーズ(カマンベール・ド・ノルマンディー、

ブリー・ド・モーなど)


チーズの上品で華やかな味わいが濃厚な赤ワインとマッチ
スパークリングワイン
フレッシュチーズ(モッツァレラなど)
チーズのクリーミーさと泡の爽快感が好バランス
シャンパン
白カビチーズ(シャウルスなど)
チーズのリッチな風味に、シャンパンの深みが寄り添う
甘口ワイン
青カビチーズ(ロックフォールなど)
チーズの塩味とワインの甘味が絶妙に調和


まとめ

ワインとチーズの組み合わせについてお話してきましたが、参考になりましたか?


今回ご紹介したポイントをヒントに、ぜひご自身だけの「これは美味しい!」という組み合わせを見つけてみてください。つまるところ、正解は人それぞれの好みにあると思います。意外な組み合わせが、あなたにとってのベストになるかもしれませんよ。


普段食べ慣れているチーズに加えて、ちょっと冒険して新しいチーズにも挑戦してみると、チーズの奥深さや楽しみ方がぐっと広がります。

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