マルセル・ダイス
MARCEL DEISS

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フランス アルザス

マルセル・ダイス / MARCEL DEISS ワインボトル

現代アルザスワインのトップクラスに君臨する、信念と革新の生産者


アルザス地方にテロワールの概念を初めて持ち込んだとされるマルセル・ダイス。国内外問わず高い人気を博し、2008年にはワイン評論家ロバート・パーカー氏から最高評価を獲得しています。また、アメリカの20万を超す消費者とプロに読まれているワイン専門誌『ワイン&スピリッツ』誌が選ぶ「トップ100ワイナリー2022」や、「ワールズ・ベスト・ヴィンヤード・アワーズ 2019」にてTOP50にランクイン。アルザスの頂点に君臨するワイナリーの一つとして賞賛されているのです。

目次

名実ともに第一線を走る、アルザスきっての名門ワイナリー

1744年から続くダイス家は、フランス・アルザス地方ベルクハイム村に位置。1947年に故マルセル・ダイス氏がワイナリーを設立し、1975年から3代目であるジャン・ミッシェル・ダイス氏、2012年からは息子のマチュー・ダイス氏が経営を行っています。


創業当時約12haだった所有面積は、現在、9つの村に220区画、合計32haの斜面畑を所有するほどに拡大。アルザスにおいて先駆的に「テロワール」の概念を重視したワイン造りや、プルミエ・クリュ格付けの法令制定に向けた活動など、第一線の生産者として活躍を続けています。

そんなマルセル・ダイスのワインは国内外問わず人気が高く、英国業界紙ウィリアム・リード・ビジネス・メディアが主催する「ワールズ・ベスト・ヴィンヤード・アワーズ 2020」にてTOP50にランクイン、更にアメリカの『ワイン&スピリッツ』誌がブラインド・テイスティングで選ぶ2021年の「トップワイナリー100」にも選出。その類稀なる実力を高く評価されています。

ジャン・ミッシェル・ダイス氏(写真左)とマチュー・ダイス氏(写真右)

また、マチュー氏は、ミッシェル氏のアドバイスを受けながらワイナリーを経営する傍ら、2012年に伯父であるカシアン・ミシュレ氏の畑を継承し、2013年よりマルセル・ダイスの醸造所にて自身のワイン醸造を開始。新ドメーヌ名「ヴィニョブル・デュ・レヴール=夢見る者のブドウ畑」のラベルにて、2015年よりワインをリリースしており、その革新的な姿勢を受け継いでいます。

ワインの法をも変える影響力と、揺るがぬ信念を貫く革新派

従来のアルザスワインは品種の個性が最優先されていたためブレンドは行わず、ラベルに単一ブドウ名を明記するのが一般的でした。そのためアルザスのワイン法も同様に、エチケットへの品種表記が必須。しかし、ダイス氏は同じ品種でも土地によって全く異なる味わいになるワインの個性、つまりはテロワールの重要性を謳いました。そのテロワールを重視する考え方は、アルザスの生産者の間にゆっくりと浸透していきます。

そんなマルセル・ダイスの考え方は、AOC法の改正となって結実。ラベルへのブドウ品種の記載義務がなくなり、更に1975年に制定されたAOCグラン・クリュでは、使用が認可されているブドウ品種はリースリング、ゲヴュルツトラミネール、ピノ・グリ、ミュスカの4品種のみだったところ、例外的に複数品種のブレンドも認可。アルザスワイン界に大きな影響をもたらしたのです。


現在も、ミシェル氏はアルザス・グラン・クリュ委員会の一員として、グラン・クリュに次ぐ位置づけのプルミエ・クリュ格付けの法令制定への取り組みに参加。アルザス内においても確かな地位を築き、アルザスワインの改革を進めています。

混植混醸とビオディナミによるテロワールの表現

「個々の土地の強烈な個性をそのままワインに表現することが、僕の人生です」とミシェル氏が語るように、マルセル・ダイスにおけるワイン造りのゴールは、純粋なテロワールの表現。そのためにマルセル・ダイスではビオディナミ栽培と混植混醸を実践しています。ビオディナミ農法は1997年から採用しており、同年にエコセール、2007年にはデメターの認証を取得。畑の生物多様性にも気を払うことで自然な栽培環境に努めています。


混植とは、一区画内に複数の品種のブドウ樹を植える栽培手法。通常は一区画ごとに一種類のブドウ品種の樹が植えられますが、混植を実践する畑においては複数品種のブドウ樹が区画内に入り混じった状態で植えられます。マルセル・ダイスでは一部の畑でアルザスの伝統品種と言われる13品種全てを混植で栽培。更に収穫したブドウはひとまとめにして醸造する混醸という手法で醸造を行います。


かつてあった農業の形に回帰し、その土地や畑自身にワインの味わいや個性を委ね、表現するというのがマルセル・ダイスの哲学なのです。

マルセル・ダイスでは、ブドウを手摘みで収穫した後、厳しい選別が行われます。アルザス地方のブドウの収穫量は1haあたり7,800リットルが一般的ですが、マルセル・ダイスでは従来の半分以下の3,300リットル。スタンダード・キュヴェで、ブドウの樹1本当たりの収量は約640ml、プルミエ・クリュで約350ml、グラン・クリュにおいては何と約166mlと、グラン・クリュにおいてはグラス1杯~1.5杯分しか取れない程です。

また、圧搾工程では、一般的なワイナリーが1回のプレスに約4時間で終わるところ、マルセル・ダイスでは12時間~16時間かけて、皮に含まれる全ての成分を抽出。顆粒が汗をかくようなイメージで、じわりと果汁が染み出て、圧搾が終わった時点で果皮が全く破れていない状態を極意としています。発酵後出来上がったワインは、マロラクティック発酵はほぼ行わず一年間澱と共に熟成。キュヴェごとに最適なタイミングでリリースされます。


このように、ブドウの樹を植えるところから、ワインのリリースに至るまでの過程それぞれを突き詰めて生み出されるマルセル・ダイスのワインは非常に多層的かつ複雑。美しい芳香と高い凝縮感を備えたワインは世界各地の評論家やワインラヴァーの心を掴み続けています。

マルセル・ダイスの全キュヴェ

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