![TOLLOT BEAUT トロ・ボー]() |
ワイン初心者からコアなブルゴーニュラヴァーまで 幅広い層から愛される、歴史ある名門。 |
ショレイ・レ・ボーヌに本拠地を置き、代々続く由緒正しい家族経営のドメーヌ、トロ・ボー。果実味が豊かでタンニンが丸く、身体に自然と溶け込むようなブドウの旨味を引き出した上品な味わいと、熟成を経て変化する複雑味を兼ね備えた力強くエレガントなスタイルは、多くのワインラヴァーの心を虜にしています。
ドメーヌ・トロ・ボーの歴史は、1880年にまで遡ります。現在、オーナーファミリー5代目のナタリー女史の曽祖父にあたるアレクサンドル・トロ氏がショレイ・レ・ボーヌに畑を購入したことが始まり。アレクサンドル氏の妻の名字が「ボー」といい、両家の姓が合わさり「トロ・ボー」となりました。トロ・ボーはブルゴーニュでも早くからドメーヌ元詰めのワインを出荷し始めた造り手の1つでもあります。
その後、サヴィニー・レ・ボーヌ、アロース・コルトン、ボーヌにも畑を買い足し、1970年代には当初18haだった畑を24haにまで拡大。現在は赤ワイン14銘柄、白ワイン2銘柄の合計16ものアペラシオンを手掛けるショレイ・レ・ボーヌを代表する造り手となっています。
トロ・ボーが所有する畑の総面積24haのうち、グラン・クリュは僅か1.5ha、 プルミエ・クリュは7ha弱で残りは村名とA.C.ブルゴーニュクラスの畑です。グラン・クリュの生産は僅か3銘柄と決して多くはないものの、偉大なグラン・クリュが1万円台で手に入るという良心的な価格が魅力。また、村名クラスやA.C.ブルゴーニュのワインが秀逸で非常にコストパフォーマンスが高いことが、ワイン初心者からコアなブルゴーニュラヴァーまで幅広い層から愛されている所以です。
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テロワール反映の基盤となる良質な「ブドウの樹」造り。 芯の通った上品でエレガントなスタイル。 |
トロ・ボーが生み出す赤ワインは、どれも一貫して透明度が高く、澄んだ赤紫色が特徴。グラスに注いだその瞬間から、良質なブドウが使われていることがわかります。それもそのはず、現オーナーファミリーのナタリー女史曰く、ワイン造りにおいてトロ・ボーで最も重視していることは、「ブドウの樹の品質」とのこと。
ドメーヌ創立当初、ブドウ樹はとても高い密度で植えられていましたが、フィロキセラの被害に合い、ブドウ樹を全て植え替えることになりました。その際、ブドウ樹が地中深くまで根を伸ばし、より忠実にテロワールを反映した良質なブドウを生み出せるよう、馬による耕作を導入。その為、畑の密度は以前の2分の1以下に低下しました。畑の密度を下げ、より質の高いブドウを造るために、除草剤などの化学肥料は一切使用せず、リュット・レゾネ(減農薬農法)を実践しています。ブドウは全て手摘みで収穫。
醸造は伝統的な手法で行われます。熟成時の新樽率はACブルゴーニュと村名で20%~30%ほど、グラン・クリュでも60%以下と、ブドウの果実味を重視した造り。16ヵ月から18ヵ月間の樽熟成の後に瓶詰めされます。こうして造られるワインは、味わいに一切の雑味がなく、テロワールの個性を見事に表現したスタイル。一貫して、上質なタンニンと伸びの良い酸のバランスが素晴らしく、ピュアな果実味が心地良い優美な味わいです。
また、骨格がしっかりとした造りで、長期熟成に耐え得るポテンシャルの高さも特徴の1つ。早くから楽しむこともできますが、何十年もじっくりと熟成させることにより複雑味を纏い、より一層深みが増します。
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最新技術を取り入れ、変化を恐れないチャレンジ精神。 |
長い歴史を持っているトロ・ボーですが、ワインの質を向上させるために変化を恐れずに様々な試みにチャレンジしています。トロ・ボーのトレードマークともいえる印象的なシルエットのボトルもその1つ。ボトルとコルクの密着度の上げたいと1997年にこのシルエットを考案し、1999年のヴィンテージより実装されており、コルクの落下を防ぐなどの役割があります。また、ボトルを厚くし、コルクの密着度を上げたことにより、熟成に適した形状にもなりました。
そのほかにも最新の技術を取りいれることにも貪欲で、2014年からは光学選果機や新しい除梗機械を導入。光学選果機によって、葉や虫も取り除かれ、より健全なブドウを選別が可能になりました。新しい除梗機は、重力を使って種をつぶさずに優しく除梗を行うことができ、ブドウにストレスがかかることなく、より香りや果実味が引き出され、これまで以上に透明感が増しました。
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フランスの3ツ星レストランから厚い信頼を受けるトロ・ボーのワイン。 |
トロ・ボーのワインはヴィンテージごとに生じる味わいのバラつきが少なく、安定感のあるクオリティの高さと、食事に寄り添ってくれるような親しみやすい味わいから、最高峰の3ツ星はもちろん、多くの著名なレストランにオンリストされています。いつ開けても両手を広げて歓迎してくれるような親しみやすい味わいは、ミシュラン星付きレストランのソムリエたちをも魅了し、最高峰の料理とともに提供されています。
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まずは飲むべき、イチオシのキュヴェ |
いつ開けても両手を広げて歓迎してくれるような、 親しみやすく優しい果実味が魅力の赤ワイン。
2017年 ショレイ・レ・ボーヌ
5,800円(税抜)
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オーナー“お気に入り”の1本ショレイ・レ・ボーヌの魅力
ラインナップの中でもショレイ・レ・ボーヌを「私のお気に入りのひとつ。」っと語ってくれたのはオーナーのナタリー女史。先代から代々本拠地を置くショレイ・レ・ボーヌに深い思い入れのあるトロ・ボーでは、所有するグラン・クリュの畑と同様の方法でショレイ・レ・ボーヌの畑も管理しています。だからこそ、村名クラスのクオリティの高さに驚かされるはず。
ブルゴーニュ・ルージュとの違いは“凝縮感とフィネス”
こちらのキュヴェに使用する区画の土壌は大きく分けて3つに分類することができ、サヴィニー・レ・ボーヌ側の粘土質や砂利質の土壌、ボーヌ側の石の多い土壌、そして、その2つが混ざったショレイ・レ・ボーヌ中心部の土壌です。粘土質や砂利質の土壌は、豊かで優しい果実味をワインに授け、石の多い土地はワインに骨格やフィネスを与えます。ACブルゴーニュもショレイ・レ・ボーヌのブドウを使いますが、使用される区画は100%粘土質のもの。そのため、こちらのキュヴェのほうが、より凝縮感とフィネスを感じることができるとナタリー女史は語ります。
バイヤーが語る“食事との相性の良さ”
ショレイ・レ・ボーヌのワインを買い付けている理由について「ベーシックなワインの品質と価格のバランスが良いと感じているから」と語る堤バイヤー。調理師免許も持つ料理好きの彼が「ショレイ・レ・ボーヌは肩肘張らずに、気軽に料理一品作って、気心知れた仲間と飲むのにすごく良い。」と語る通り、食事と一緒に楽しみたいなと思える親しみやすい味わいが魅力の1本。
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