なんだか無性に食べたくなるエスニック料理。タイやベトナム、インドネシアなど、東南アジアの料理にはスパイスやハーブがふんだんに使われており、食欲がそそられますよね。
一方で、そんなエスニック料理にワインを合わせるという発想は、まだまだ一般的ではないかもしれません。
でも実はエスニック料理とワインの組み合わせには、意外な驚きと新たな発見がたくさんあるんです!ハーブの香りやスパイシーな風味を持つ料理とワインのマリアージュにはどんな魅力があるのでしょうか。
今回はエスニック料理とワインのおいしい関係をご紹介します。
エスニック料理とワインのペアリング
エスニック料理とワインの相性が良い理由は、ハーブの香り・柑橘系の香り・スパイス感・甘み・酸味・辛味など、共通の要素がとても多いから。
パクチーにグリーンのニュアンスのある爽やか白ワイン、レモンやライムの味付けにイキイキとした酸の白ワイン、スパイスの効いた料理にスパイシーな赤ワイン…似た者同士を合わせることで、料理とワインがお互いの良さを引き立て合う、ペアリングの王道を完成させることができるのです。
ロゼワインは、幅広い料理に合わせられる万能選手。特に、エスニック料理によく使われるエビ・イカなど魚介の旨みや、香辛料の効いた料理、辛味のある味わいにはロゼワインがおすすめです。
やや甘口・キリッと辛口、どちらのロゼワインもよく合います。ハーブやナンプラーなど、食材も調味料もインパクト強めなものが多いので、ワインも繊細なタイプより、しっかり華やかなタイプを選んでみてください。
おすすめワイン
2024年
2,530 円
(税込)
ベトナムを代表する料理!生春巻き
お米がシート状になったライスペーパーで包み、揚げずにタレをつけて食べる、ベトナムの生春巻き「ゴイ・クン」。
「包んだ和え物」という名前の通り、豚肉・ビーフン・エビ・にんじん・もやし・ニラ…にぎやかな具を一緒に巻いて食べるのが特徴です。
生のハーブをたっぷり包んだお料理には、同じくハーブのニュアンスのある、爽やかですっきりした白ワインを。特に柑橘系のフルーティータイプがピッタリです。
生春巻きは、ニラやコリアンダーなど、エスニック料理の中でも特に香りのインパクトが強いお料理。料理の香りに消されてしまわないよう、ワインも味わいのハッキリとした、香り高いものを合わせるのがポイントです。
おすすめワイン
ムートン・カデ・ソーヴィニヨン・ブラン・オーガニック・バイ・ナタン
白
アロマティック&ピュア
シャトー・ムートンの血統を受け継ぐカジュアルワイン、ムートン・カデ。爽やかな果実のアロマに上品な花の香りが合わさる、スッキリとしたオーガニックワイン。 詳細を見る
4.5
(2件)2023年
2,200 円
(税込)
甘辛ソースが決め手!カオマンガイ
茹でた鶏肉と、その茹で汁で炊いたご飯を盛りつけ、甘辛味のソースをかけていただくカオマンガイ。マレーシア・シンガポール・タイなど、東南アジアの屋台料理で、日本では「シンガポール風チキンライス」、「海南(ハイナン)風チキンライス」とも呼ばれています。
鶏肉料理は爽やかなタイプの白ワインを合せることが多いですが、カオマンガイなら、甘辛いソースに合わせてコクのあるふくよかなタイプの白ワインがおすすめ。鶏肉・お米・ソース、三つの素材をワインがふわっと包み込み、奥行のある味わいに格上げしてくれます。
おすすめワイン
コート・デュ・ローヌ ブラン レ・ベック・ファン
白
フルーティー&ライプ
錚々たる評価を得るローヌの革新者。「素敵なグルメ」と名付けられたお値打ちキュヴェ。溢れる果実味と研ぎ澄まされた酸味が心地良い白ワイン。 詳細を見る
4.1
(22件)2023年
3,300 円
(税込)
タイ風焼きそば!パッタイ
魚介と香り野菜を炒めて旨みが凝縮された、甘辛いタイ風焼きそば。モチっとした平打ち麺に、甘酸っぱいソース、ナンプラー特有の風味やスパイスなど、様々な味わいの詰まったパッタイには、果実味たっぷりでほのかに甘いニュアンスを感じる赤ワインがおすすめです。
タンニンは料理の辛みを強調しすぎてしまうので、渋みの少ないなめらかなもの。太陽ふりそそぐ休日のお外でランチ、ソース焼きそばに甘口の中濃ソースをかけて食べる感覚で!
唐辛子のピリッとした辛さを和らげ、パッタイの甘辛さをまろやかにまとめてくれます。
おすすめワイン
ヴィントナーズ・リザーヴ ジンファンデル
赤
リッチ&グラマー
幅広いラインナップを手掛ける、カリフォルニアのワイナリーの人気シリーズ。カリフォルニアの代表品種から生み出される、深い凝縮感を備えた甘美な味わい。 詳細を見る
4.2
(47件)2022年
4,290 円
(税込)
インドネシアの旨辛料理!ナシゴレン
鶏肉とたまねぎ、パプリカなど甘味のある野菜を、唐辛子とナンプラー、オイスターソースでまとめたインドネシア版チャーハン。味付けはパッタイに似ていますが、一番の違いはお米の料理ということ。お米の甘みには、甘い果実味のある赤ワインより、キリッとした赤ワインがよく合います。
インドネシアでは、フルーツやハーブを入れたアイスティーと一緒に、朝食に出てくることも多いナシゴレン。ワインもアイスティー感覚で、冷やしておいしいライトな赤ワインが気分を高めてくれます。氷を浮かべたロックスタイルも楽しいですね。
おすすめワイン
セラー・セレクション・ピノ・ノワール
赤
チャーミング&パフュームド
日本で一番売れているニュージーランドワインブランド、シレーニが手掛ける人気の赤ワイン。豊かに広がる果実味が魅力の親しみやすい味わい。 詳細を見る
4.0
(100件)2023年
2,310 円
(税込)
まとめ
甘酸っぱさと爽やかなハーブ感、ピリッとスパイシーな風味が魅力のエスニック料理。ソースや素材の特徴に合わせてワインを選べば、料理とワイン、それぞれの良さが引き立ち、より豊かな味わいを楽しめます。
エスニック料理とワインのおいしい組み合わせ、ぜひ試してみてください。