パオロ・スカヴィーノ
PAOLO SCAVINO

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パオロ・スカヴィーノ / PAOLO SCAVINO ワインボトル

バローロを牽引する巨匠が手掛ける洗練を極めた逸品


1921年にカスティリオーネ・ファレット村に設立されたバローロの名門、パオロ・スカヴィーノ。「王のワインにして、ワインの王」と称され、革新的な取り組みの数々によってイタリア赤ワインの象徴とも言えるバローロに大きな革新をもたらし、早くから楽しめる「新しいバローロ」を造り上げた偉大な生産者です。現在もたゆみない努力と挑戦を続け、評価誌で高得点を獲得する洗練された上質なワインを生み出しています。

初入荷となるバローロ・ラヴェーラなど、最新ヴィンテージ8銘柄が到着!


この度、パオロ・スカヴィーノの最新ヴィンテージが初入荷いたしました。注目は今回初入荷となる、バローロ・ラヴェーラ2020年。彼らが2015年に購入した新しい畑で造られる銘柄で、ジェームス・サックリングにて95点を獲得しています。また彼らのスタンダード・キュヴェであるバローロ2020年も、2つの評価誌にて94点と高評価。昨年好評につき完売したヴィーノ・ロッソも数量限定で入荷しております。ぜひこの機会に名門のスタイルをお楽しみください。

目次

常に高評価を獲得し続けるバローロの新時代を築いた造り手

エンリコ・スカヴィーノ氏(写真右)とファミリー

エンリコ・スカヴィーノ氏の祖父、ロレンツォ・スカヴィーノ氏によって1921年にカスティリオーネ・ファレット村に設立されたバローロの名門、パオロ・スカヴィーノ。1951年、エンリコ氏は僅か10歳の時からワイン造りに参画し、徐々にワインメーカーとして成功し始めました。エンリコ氏は惜しくも2024年に逝去。現在は4代目となる娘のエンリカ氏とエリザ氏がワイナリーを引き継いでいます。


「ただ美味しいと感じる素晴らしいバローロを造りたい」という思いから、バローロに新時代をもたらした革新的な技術を導入し、たゆみない努力、改良を重ねてきたパオロ・スカヴィーノ。造られるワインは若いうちから楽しめる純粋な果実味を残したスタイル。ワイン・アドヴォケイトやワイン・スペクテーターにおいて常に高評価を獲得しています。


またガンベロ・ロッソの常連で、ワイン・エンスージアストの「2014年セラー・セレクションズ トップ100」においては2010年のバローロ・ブリック・デル・フィアスクが見事第1位に選出されるなど、数々のワイン評価誌や評論家から称賛され、多くの賞を受賞しているのです。


日本でもワイン雑誌などで何度も取り上げられ、ワイナート8号では「10年以上経っても果実の鮮度感が落ちないところからも、そのパワーが表面的なものではないことが分かる。現代のバローロの頂点に立つワインであり、造り手である」と高く評価されています。


エリザ氏は「ワイン造りの理想は生産者の個性を表現することではなく、各クリュのテロワールにワインという形を与えること」だと語り、伝統的な方法も取り入れながら、ひたむきにワイン造りに向き合っています。日々クオリティの向上に余念がない生産者なのです。

テロワールの個性に向き合う真摯なブドウ栽培

現在パオロ・スカヴィーノはバローロ地域に30haの畑を所有しています。ワイナリーが位置するカスティリオーネ・ファレット村だけではなく、バローロ村、ラ・モッラ村、セッラルンガ・ダルバ村などにも優れた畑を所有しており、テロワールの個性を反映した多くのバローロを手掛けていることが大きな特徴。創業当時から所有するブリック・デル・フィアスクや、1990年に新たに所有したロッケ・デッラヌンチァータを始め、そのどれもが昔から偉大なクリュとして有名な畑ばかりです。


栽培においては最小限の介入に留め、ワインにテロワールの純粋な表現が反映されることを目的としています。エンリコ氏は、「ワインに素晴らしい骨格を与えるにはタンニンが重要。良質なタンニンを得るためには栽培とブドウの品質が何よりも大切である。」という考えを持っており、時間ができれば畑に出向き、ブドウ樹の状態を厳しく確認しているのです。


美しく整えられた畑では、土着品種であるドルチェット、バルベラ、そして繊細な品種であるネッビオーロと真摯に向き合い、品種の個性を追求。それぞれの畑の個性を最大限に引き出すため、テロワールの特徴に合わせた、自然なブドウ栽培を実施しています。

バローロに革命をもたらした独自の醸造方法

パオロ・スカヴィーノを語るうえで重要となるのが、革新的な醸造技術を導入し早く飲めるバローロを造り上げたこと。この出来事により、バローロの新時代を築き上げた立役者の一人としてその名を轟かせました。1970年代、世界的な市場はよりフルーティーでソフトなタンニンの若いうちから楽しめるワインが主流。そのため、タンニンが強く飲み頃を迎えるまで10年以上もかかる伝統的なバローロは、その流行に外れるスタイルのものでした。


当時のバローロの醸造は、2ヵ月に及ぶ長いマセラシオン(醸し)を行い、タンニンを和らげるために大樽で3年以上もの長期熟成を実施することが一般的。よりよいバローロを求めていたエンリコ氏は、ブドウ本来の純粋な果実味を繊細に抽出するために、他の生産者に先駆けてロータリーファーメンター(回転式発酵槽)を一早く導入しました。これにより、ブドウの種に多く含まれるタンニンやえぐみを必要以上に抽出することなく、凝縮した果実味となめらかなタンニンを持つ新たなワインが誕生したのです。

同時にバリック(小樽)を使用することで熟成期間を約1年に短縮。これらの革新的手法により、若いうちから楽しめ、しかも長期熟成も可能な新しいバローロを生み出すことに成功しました。この革新的なワインが世界的に称賛を浴びたことで、イタリアのワイン生産者達が次々にロータリーファーメンターを導入。パオロ・スカヴィーノは「ロータリーファーメンターの伝道師」として大きな影響を与えただけでなく、バローロに新時代をもたらした存在といえるのです。


2017年からは伝統的なティーナ(木製発酵槽)を採用。また、他のワイナリーでは珍しいボトリング前のステンレス熟成を実施するなど、現在も試行錯誤を続けています。

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