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人気急上昇中!ガメイってどんなブドウ?

エノテカ編集部
エノテカ編集部
ワインを学ぶ
公開日:2021.10.11
更新日:2021.10.28
人気急上昇中!ガメイってどんなブドウ?

毎年11月の第3木曜日に解禁されるボジョレー・ヌーヴォーの世界的な流行で、ガメイというブドウ品種は一躍有名になりました。


そのため、ガメイと言えばボジョレー・ヌーヴォーというイメージをお持ちの方が多いかもしれません。


しかし最近はボジョレー・ヌーヴォーとは別にガメイがトレンドの品種になっています。世界では今、ガメイからどんなワインが造られているのでしょうか?

ボジョレー・ヌーヴォーを知る
目次

ガメイとは

ガメイ

ガメイはブルゴーニュ地方南部のボジョレー地区を原産とする黒ブドウ品種で、正式な名称はガメイ・ノワール・ア・ジュ・ブラン(=白い果汁の黒いガメイ)と言います。


以前は、ガメイと言えば風味の乏しいワインに色を添加するために栽培されていた果肉の赤いガメイ・タンテュリエ種を指していたことから、それと区別するためにこの名前が付けられました。


果粒が大きく果皮が薄いガメイは、果皮や種子に対して果汁の比率が高くなるので、一般的に他の赤ワインに比べて色調が薄くなります。また、発芽と成熟が早く、涼しい気候でも繁茂するため豊作になりやすいという特徴があります。


栽培面積は原産地であるボジョレー地区が世界の半分以上を占めており、ボジョレー地区で造られる赤ワインのほとんどがガメイから造られています。


新酒のボジョレー・ヌーヴォーや若いガメイのワインは、スミレやバラといった花の香りとイチゴのような赤い果実系の甘酸っぱい香りがし、タンニンは少なく酸味が程良く効いた、フレッシュ&フルーティーという言葉がピッタリの赤ワインです。


一方で、ピノ・ノワール顔負けの複雑な香りと力強い味わいをもつ、クリュ・デュ・ボジョレーのようなワインとなる一面もあります。

相性の良い料理

ガメイと相性の良い料理

ボジョレー・ヌーヴォーをはじめとするフレッシュでフルーティーなガメイのワインには、ハムやパテ、ソーセージなどのシャルキュトリーや、マイルドな白カビチーズと合わせるのがおすすめです。


チーズにはベリー系のジャムやレーズンなどのドライフルーツを添えるとよりマッチします。凝った料理よりも気軽におつまみや前菜と合わせて楽しむと良いでしょう。


一方、クリュ・デュ・ボジョレーのようにコクと熟成感のあるガメイのワインには、鶏肉や豚肉のソテーや赤ワイン煮、同じパテでもレバーを使ったものなどがよく合います。


風味の強いエポワスのようなウォッシュタイプチーズにも合わせることができます。

ガメイの代表的な産地

ガメイの一大産地、ブルゴーニュ地方ボジョレー地区から詳しく見てみましょう。

ボジョレー地区

クリュ・デュ・ボジョレー地図

ブルゴーニュの都市マコンの南からリヨンの北までの約55kmにわたって続く、ブルゴーニュ地方南端のボジョレー地区で造られる赤ワインのほとんどがガメイです。


マコンのすぐ南から始まるボジョレー地区の北部は、花崗岩を基盤とした丘陵地帯で、ガメイには非常に適したテロワールとなっています。


とりわけ、クリュ・デュ・ボジョレーと総称される、村名を冠する10のA.O.C.では、数年間の熟成も可能な高品質なガメイのワインが造られています。


北から順番に最小の「サン・タムール」、フルボディのワインが生まれる「ジュリエナス」、「シェナス」、花崗岩砂層でマンガンの鉱脈が入り込んだ土壌の「ムーラン・ナ・ヴァン」では骨格のしっかりした複雑なワインが生み出されています。


続いて、砂質の混じる土壌の「フルーリー」、標高の高い「シルーブル」、そして2番目に大きい村の「モルゴン」は「ムーラン・ア・ヴァン」と並んで熟成能力の高いワインが生まれています。今日のガメイ人気は、モルゴンの著名な自然派ワイン生産者が発端とも言われています。


「モルゴン」の西には「レニエ」、南には広大な「ブルイィ」、火山によって生まれた山モン・ブルイィの斜面にある「コート・ド・ブルイィ」と続きます。そして、これら10の村の周りにA.O.C.ボジョレー・ヴィラージュの畑が広がっています。


ボジョレー地区南部は北部よりも肥沃で平坦な部分が多く、広大なA.O.C.ボジョレーの畑が広がっています。ボジョレー・ヌーヴォーはボジョレーの生産量の約1/3にあたり、A.O.C.ボジョレー・ヴィラージュとA.O.C.ボジョレーで造られます。

ブルゴーニュ地方全域

ブルゴーニュ風景

ブルゴーニュの赤ワインは基本的にピノ・ノワール単体で造られることがほとんどですが、ピノ・ノワールとガメイをブレンドして造られるワインも生産されています。


例えば、A.O.C.ブルゴーニュ・パス・トゥー・グランは、ピノ・ノワールを30%以上、ガメイを15%以上使用することが義務付けられています。また、2011年に新設されたA.O.C.コトー・ブルギニヨンの赤ワインはガメイとピノ・ノワール主体で造られています。

その他の地域

フランス最長の河川ロワール川に沿って広がるワイン産地ロワール渓谷地方では、中流域のトゥーレーヌ地区を中心にガメイが栽培されています。この地で栽培されるガメイの多くは、カベルネ・フランやカベルネ・ソーヴィニヨン、グロローやコット等とブレンドされます。


また、トゥーレーヌ・ムスーなどスパークリングワインの原料としても使用されています。


その他、スイスではスイス最大のワイン産地ヴァレー、レマン湖に沿って広がる産地ヴォーでもガメイからワインが造られています。

ガメイブームの兆し

赤ワイングラス

日本では80年代のボジョレー・ヌーヴォーの大ブームによって、ガメイというブドウ品種は一気に知名度を上げました。しかし、最近のガメイ人気はヌーヴォーによるものではありません。


2000年以降、徐々に広がり始めた自然派ワインの流行で、ガメイの評価が変化してきたことが人気の理由の一つです。


1980〜90年代頃までの赤ワインは、著名なワイン評論家の影響もあり、より濃厚でボリューム感があり、アルコール度数が高いほど評価や人気が高い傾向にありました。それは、ガメイから造られるようなフレッシュでライトな赤ワインとは正反対のタイプの赤ワインでした。


しかし、近年の世界的なオーガニックブームに伴って広がった自然派ワインは、一般的に有機栽培で育てられたブドウを使用し、補糖など人工的な手段をできるだけ用いずに造られます。


よってブドウのエキスや旨味はしっかりと感じられるものの色合いは薄かったり、野生酵母による発酵等の理由で通常よりアルコール度数が低いものが多くあります。そういったワインが好意的に受け入れられるようになってくるにつれて、フレッシュで早飲みワインを生むブドウというイメージが強いガメイの評価も次第に上がってきました。


また、昨今は健康志向の高まりで、素材の良さを引き出すシンプルな料理が好まれる傾向にあり、そういった料理に合わせるのに、ガメイのワインのような飲み心地の良いワインが選ばれるようになってきたのです。


ボジョレー地区がガメイの一大生産地ですが、フランスでは最近、オーヴェルニュ地方でガメイに力を入れている自然派ワインの生産者が多く、既に高品質なガメイのワインが造られています。


また、最近はカリフォルニアやオーストラリなどのニューワールドでもガメイが栽培されるようになってきました。以前はパワフルで濃厚な赤ワインの生産が主流であったこれらの産地でも、チャレンジ精神旺盛な生産者がガメイからワインを造り始めているのです。

まとめ

我々日本人にとってガメイは、ボジョレー・ヌーヴォーの原料ブドウというイメージが定着してしまっていますが、ガメイは今や世界が注目するトレンド品種です。


ヌーヴォーももちろん良いですが、ガメイの魅力はヌーヴォーだけにあらず。ぜひこの機会に、いろいろなガメイのワインを試してみて下さい。

参考文献 :ワイン用葡萄ガイド / ジャンシス・ロビンソン

ガメイの商品一覧
エノテカ編集部
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