白トリュフの名産地!イタリア・ピエモンテ州で造られるワインの特徴

イタリア北西部に位置しているピエモンテ州。西はフランス、北はスイスとの国境があり、アルプス山脈の南にあることから同州の名前は「山の麓」を意味しています。

今回は、白トリュフやヘーゼルナッツが特産品で、日本でも流行したバーニャカウダが郷土料理であるワインの人気産地「ピエモンテ」をご紹介します。

ピエモンテ州の歴史

ピエモンテ州が繁栄し始めたのは、現在のトリノやイヴレアなどの大きな町が建設された紀元前1世紀頃。11世紀には辺境伯貴族であったサヴォイア家が支配し、18世紀にはサルデーニャ島も併合して完全に州を支配しました。

1861年から65年にはトリノがイタリア王国の最初の首都となり、初代首相であるカミッロ・カヴール伯爵がフランスの醸造家であるルイ・ウダールを招聘し、バローロを甘口ワインから長期熟成の辛口ワインに生まれ変わらせました。

洗練されたワインを生み出す土地である同州は、常に文化的に栄えていました。伝統を重んじたワインが多く、フランスの影響を受けた伝統料理やワイン文化は国内でもトップクラスに優れていることで知られています。また、イタリアでは珍しく、単一品種(1種類のブドウ)から造られるワインの文化が根付いています。

ピエモンテ州の気候

温帯、亜寒帯の大陸性気候で、イタリアでは珍しく、水に恵まれている州です。アルプスから多くの雪解け水が流れてきており、人工水路も整備されています。

ガッディナーラやゲンメといったワインを生み出す北部のノヴァーラ県、ヴェルチェッリ県、トリノ県は氷堆石、沖積土壌に火山性土嬢が混ざっており、水はけや保水性に関わる石灰分は少ないものの鉄分が多く、ミネラルが豊富で長期熟成の複雑味ある高級ワインを生み出します。

白ワインやスプマンテで有名なアスティ県やアレッサンドリア県は粘土石灰質土壌で、砂が多く混ざっているところや凝灰岩土壌もあり、アロマ高くシャープなスプマンテや優美で気高い白ワインなどを生み出しています。

バローロとバルバレスコの産地であるクーネオ県は南部に位置しており、泥灰土に凝灰岩が混ざった傾斜の急な土地でブドウが栽培されています。力強くゴージャスで、日本でも非常に人気の高い辛口の赤ワインは、長期熟成型でタンニン豊富なネッビオーロから造られています。

ピエモンテ州で栽培されている白ブドウ品種

コルテーゼ

主にピエモンテ州南部で造られていますが、ガヴィだけは例外。優美で複雑味あるワインとなります。

アルネイス

食用としても人気の高い品種です。昔はタンニンを和らげる目的でネッビオーロにブレンドされていたこともありました。現在では軽めの白ワインに使用されています。

モスカート・ビアンコ

人気が高い甘口のアスティを生み出す品種。非常に香り高く、麝香や白い花の香りが特徴的です。

ピエモンテ州で栽培されている黒ブドウ品種

ネッビオーロ

高貴で長期熟成型の赤ワインを生み出すピエモンテ州の主要品種でバローロ、バルバレスコ、ゲンメ、ガッティナーラなどを生み出します。

若いうちは硬いと言われがちですが、しっかり熟成させると他にはないゴージャスな風味に変身します。スパンナや、キアヴェンナスカといったシノニム(別名)があります。

バルベーラ

酸が多く、親しみやすい品種です。生産量もイタリア全土で栽培される黒ブドウの中で4番目に多い品種となっています。

ブラケット

イチゴやバラのアロマを持つ品種です。近年、ブラケットから造られる赤いスパークリングワインが非常に人気を博しています。

グリニョリーノ

色調は薄いものの非常にタンニンが強く、繊細なアロマを持つ品種です。

おすすめのピエモンテ州のワイン

最後に、ピエモンテ州のおすすめワインをご紹介します。

ネッビオーロの魅力を早くから楽しめる赤ワイン

クーネオ県ロエロ地区で3代続く家族経営の老舗ワイナリーが生み出すワインです。

伝統的農法に世界中の現代技術やテクノロジーを取り入れた高品質な有機栽培である、インテグレーテッド農法を実践。

ネッビオーロのエレガンスさと低収量でギュッと濃縮された力強く奥深い味わいがあり、チェリーやイチジクジャムを感じさせるかすかな香り、そしてスパイスの熟成香が複雑なボディを造り上げています。ネッビオーロの重いタンニンがローストした肉や熟成したチーズとよく合います。

ランゲ・ネッビオーロ / グイドボーノ

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イタリアワインのトップワイナリーが造る稀少な白ワイン

イタリアワインの帝王と言われるガヤが手掛けた、シャルドネで造られる白ワインです。

スタイリッシュな青いラベルが特徴的で、うっとりとするような長い余韻を残します。

世界屈指のワイン評論家であるロバート・パーカーのワイン誌「ワイン・アドヴォケイト」でも90+点を獲得。三つの畑のブドウをブレンドしており、バリックの中で6ヶ月から7ヶ月熟成させるために、グラスから飛び込んでくるパワフルな香りに驚く人も少なくありません。

10年程度の長期熟成も可能なポテンシャルの高いワインとなっています。

ロッシィ・バス / ガヤ

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まとめ

食文化が洗練されているピエモンテ州。繊細な風味は敏感な味覚を持つ日本人に高く評価されています。

どんなイタリアワインを選べばいいのか迷っている……という人はぜひ、ピエモンテ州のワインで探してみてくださいね。

参考:『2018 ソムリエ協会教本』一般社団法人日本ソムリエ協会