土用の丑の日に合わせたい!うなぎと相性の良いワインは?
- 2018.07.12
- エノテカ通信
- エノテカ編集部
夏に食べたくなるうなぎ。うなぎにはビール?日本酒? いえいえ、ワインも合うんです!
今年の土用の丑の日は7月20日(金)と8月1日(水)ですが、その前にうなぎに合うワインをおさらいしておきましょう。
ワインがもつ要素を合わせる
ワインと料理を合わせる簡単な方法は、ワインがもつ香りや味わい、質感といった要素と共通の要素をもつ料理を合わせること。
例えばうなぎの場合、調理方法は蒲焼きと白焼きに大きく分けられますが、蒲焼は甘辛いタレとスパイシーな山椒、香ばしい風味が特徴的。対して白焼きは、ふっくらとした身が特徴的です。それぞれの特徴を一つでももっているワインを合わせれば、うなぎマリアージュの完成です。
例えば上のイメージのように、赤ワインは種や皮と一緒に醸造するためスパイシーなアロマが特徴的。タレを使った蒲焼には赤ワインが合わせやすいと言えます。
うなぎに合わせたいおすすめの3本
老舗うなぎ店のお墨付き!上質なシャルドネ
マコン・ヴィラージュ/レ・ゼリティエール・デュ・コント・ラフォン
白焼きのおいしさといえば、ふっくらとした油の乗った身のおいしさをじっくりと味わえるところ。
同じくふっくらとした質感のワインを合わせてみましょう。こちらのマコン・ヴィラージュは、実は屈指の老舗うなぎ店に長年取り扱っていただいていた銘柄。お店でも白焼きに合うワインとして提供されていました。
コント・ラフォンはムルソーの巨人として知られる偉大な造り手。こちらはその当主、ドミニク・ラフォン氏がマコンで手がける渾身の1本で、マロラクティック発酵を経てノンフィルターで仕立てられます。
マコンらしい厚みのあるふっくらとした果実味と1本通ったミネラル。血統のよさを感じさせる味わいは、さすがコント・ラフォン!広がりのある味わいが、白焼きの繊細かつ奥深い旨味をしっかりと受け止めてくれます。
贅沢な白焼きのお供にぜひおすすめしたい1本です。
蒲焼に合わせるワインは、スパイシーさがポイント
ドメーヌ・ド・ヴィルマジュー・コルビエール・ブートナック/ドメーヌ・ド・ヴィルマジュー
うなぎの王道と言えば蒲焼。
ふっくら焼いたうなぎと、少し焦げたタレと山椒のハーモニーが何とも言えない美味しさです。蒲焼に合わせるキーワードは“甘み”“スパイシーさ”“香ばしさ”です。
そこでおすすめなのがこちらのドメーヌ・ド・ヴィルマジュー・コルビエール・ブートナック。南フランス、ラングドックで造られる赤ワインです。南仏を代表するブドウ品種、カリニャン、グルナッシュ、シラー、ムールヴェードルをブレンド。南フランスらしい熟した甘みのある果実味と、スイートスパイスの香り。そして新樽による香ばしいニュアンスもあり、タレの甘みや蒲焼ならではの香ばしさと見事な相性を見せます。
エノテカでも長年のベストセラーワインですが、うなぎの蒲焼に合う赤ワインとしても不動の人気を誇る定番の1本です。
蒲焼も白焼きもこれ1本!ロゼスパークリング
白焼きも蒲焼も両方食べたい!という人におすすめなのはこちらのロゼスパークリング。「うなぎの蒲焼がこんなにシャンパンに合うとは。」(『おつまみワイン100本勝負』朝日新聞出版/山本昭彦)と、ワインジャーナリストの山本昭彦氏も絶賛しているように、脂の多いうなぎには、きめ細かい泡で脂を断ち切ってくれるスパークリングワインもおすすめ。
ただでさえ価格が高騰しているうなぎにロゼシャンパーニュを合わせるなんて贅沢はなかなかできないので、ここはコスパ抜群のスパークリングワインを合わせましょう。
こちらのカイケン・スパークリング・ロゼ・ブリュットは、プレミアムチリワインの代名詞、モンテスがアルゼンチンで手がけるワイン。ピノ・ノワール90%とシャルドネ10%というブレンド。うなぎ自体は白身の魚ですが、タレや山椒にはスパイシーさもあり、それがピノ・ノワール由来の赤系果実やスパイスの香りとマッチします。
また、瓶内二次発酵のスパークリングならではの焼いたパンのような香ばしさもあり、これが炭火焼きしたうなぎとよく合います。乾杯からメインまで、これ1本で通せるのもスパークリングワインのよさですね。
まとめ
試してみたい組み合わせはありましたか?
今年はうなぎとワインとの贅沢なマリアージュに挑戦してみてはいかがでしょうか。

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