次世代を担う若き女性ヴィニュロンが来日!

2018年2月、ヴォーヌ・ロマネとムルソーの代表的なドメーヌ、ジャン・グリヴォとマトロより、それぞれ現当主の娘としてワイン造りを担う若き才媛、マティルド・グリヴォさん、アデル・マトロさんが来日!スタッフ向けセミナーで、新ヴィンテージ2014年と、ワイン造りにかける想いを語ってくださいました。

ワインボトルを持つマティルドグリヴォさんとアデルマトロさん

(左)ジャン・グリヴォの現当主、エティエンヌ・グリヴォ氏の長女、マティルド・グリヴォさん、(右)ドメーヌ・マトロの現当主ティエリー・マトロ氏の次女アデル・マトロさん

ヴォーヌ・ロマネの名門 ジャン・グリヴォ

ワイン樽が並ぶ蔵

ヴォーヌ・ロマネに本拠地を構え、所有する15haの畑の半分以上が1級畑という名門。1920年代にはドメーヌ元詰めを始めた先進的な存在で、2007年には、コント・ラフォンなどの生産者とともに 『デカンター』誌の「時代を通じて活躍する10大ドメーヌ」に選出されるなど、大変な活躍を見せています。

“オフィスワークよりも畑仕事が大好き!”

マティルドグリヴォさん

マティルド・グリヴォさんは、現当主、エティエンヌ・グリヴォさんの長女。2010年から弟と共にワイン造りに参画し、現在ではワイン造りの全工程を父と弟と平等にこなしているそうです。「畑仕事だけでなく、オフィスでマーケティングやお客様対応などの仕事も多いけれど、畑仕事が一番好き!トラクターも運転するんですよ。」と語ってくださいました。

2014年はエレガントで洗練されたヴィンテージ

テイスティングした4種類のワイン

マティルドさん曰く「2014年はとてもエレガントで洗練されたヴィンテージ。タンニンはとてもまろやか。」。いくつかの生産者が雹の被害を受けましたが、ジャン・グリヴォでは幸いなことに雹の被害は免れたそうです。

4種のワインを試飲しましたが、中でも多くのスタッフがその品質の高さに驚いたのが 「ニュイ・サン・ジョルジュ・オー・ラヴィエール 2014年」。ニュイ・サン・ジョルジュのヴォーヌ・ロマネ側に位置する畑が、こちらのオー・ラヴィエール。一級畑のミュルジェの真下にあり、ヴォーヌ・ロマネ村との境の好立地にあります。ラヴィエールとは、仏語の”lave”=溶岩から来ている言葉で、平たい石を意味しているそうです。

グラスに注ぐと、バラを中心としたブーケ、フランボワーズ、ラズベリーなどの可憐で華やかな香りが溢れます。口に含むとギュッと詰まった果実のジューシーさがあり、タンニンはきめ細かくとてもシルキー。最後に残るミネラルのニュアンスが清涼感を演出しています。ジャン・グリヴォが表現したいと言うピノ・ノワールのエナジーを存分に感じることができる1本でした。

100年以上の歴史を誇るムルソーの名門、マトロ

畑と家

マトロ家のワイン造りの歴史は長く、初代は18世紀のフランス革命の時代にまで遡ります。ムルソーを拠点に合計23haに及ぶ自社畑を所有し、除草剤など の化学肥料は一切使用せずにオーガニック農法でブドウを栽培。その透明感溢れるワインはフランスのレストランから絶大な支持を集めています。

“パッションがないとワイン造りはできないの!”

試飲するアデルさんとエルサさん

アデルさんとワイン造りを担う次女のエルサさん(左)とアデルさん(右)

こちらのマトロでは、当主のティエリー・マトロさんとアデルさん、エルサさん姉妹でワイン造りを行っていますが、すでにワイン造りに関する決定権は姉妹に移行しているそうで「父と意見が食い違うこともあるけど、多くの判断を任せてくれていて、責任を感じながらも情熱をもってワイン造りをおこなっています」とのこと。また、アデルさんは「将来自分の子供たちに継承してもらえるように、大きなパッションをもってよいワイン造りを続けていきたいです。」と熱く語ってくださいました。

ピュアでしっかりとした酸が乗った優良年

テイスティングした赤ワインと白ワイン

2014年の特徴についてアデルさんに伺うと「雹の被害を受けて収穫量が減ったアペラシオンもありますが、その分果実の凝縮度は増しました。リッチというよりはピュアで酸がしっかり乗っている、とてもよいヴィンテージです。」

試飲した中でも特に印象に残ったのが 「サン・トーバン・プルミエ・クリュ・フルール・ド・コトー 2014年」(2月末入荷予定)標高の高いところに位置するサン・トーバンの1級畑で造られる生産本数が少ない1本。2014年は特に収量が少なく、たった2樽分だけ仕込みました。マトロではムルソーには新樽を使用しませんが、こちらのサン・トーバンの畑は石灰質土壌でワインはより固い味わいになるため、まろやかなテクスチャーを与えるために新樽を使用するそうです。

グラスに注いだワインはリンゴ、洋ナシ、白い花などの瑞々しい香り。味わいはとてもフレッシュで、石灰質由来のミネラルが味わいを引き締めます。とてもピュアで清楚な印象ですが、新樽によるストラクチャーがアクセントとなって華やかさがプラスされ、個性的な味わい。アデルさん曰く「サン・トーバンはまだまだマイナーなアペラシオンですが、最近フランスでは知名度が上がってきています。リッチな食べ物ではなく、寿司など繊細な食事がよく合いますよ!」とのこと。ムルソーと比べても価格は控えめ、より繊細な味わいのサン・トーバン・ブラン。これからもっと人気が出てもおかしくはないアペラシオンです。

ブルゴーニュのワインは飲まない?

最後にお二人に「普段飲んでいるワインを教えてください!」と質問したところ、意外な答えが返ってきました。
マティルドさんは「よく飲むのはローヌのワイン。コート・ロティやエルミタージュが好きです。ピノ・ノワールは複雑過ぎるし、飲むと仕事になっちゃうからあまり飲まないんです・・。それと、フランス以外の国のワインも色々試してますよ。ワイン造りには広い視点が大切ですから。」

アデルさんは「ロワール・サンセールの白をよく家族で飲んでます。いつもシャルドネばかりだから違うブドウ(ソーヴィニヨン・ブラン)のワインも飲みたいんです(笑)。あとローヌの赤ワインも好きですよ!もちろんブルゴーニュのワインもたくさん飲みますけど!」との答え。

ピノ・ノワールとシャルドネの名門のお二人がそれぞれ、ローヌ、ロワールと全く異なる地域のワインを普段飲んでいるということに一同驚きましたが、仕事熱心でワインを心底愛しているお二人らしい素直で素敵なコメントでした!

今回イベントが行われた ワインショップ・エノテカ 広尾本店

ワインショップエノテカ広尾本店

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