「ロゼ=甘くて軽い」なんて、もう昔の話。
今、世界中で愛されているロゼは、色も味わいも実に多彩です。爽やかな辛口から土地の個性が表現された本格派まで、どんなシーンでも気取らず楽しめながら、実は奥が深いロゼワインを6つのキーワードでご紹介します。ピンク色のグラスの向こうに広がる、新しいロゼの魅力に出合ってみませんか?
目次
侮るなかれ、歴史の深さ
実は歴史がとても長いロゼワイン。古代から現代まで、時代ごとに変化するロゼの歩みをざっくりとご紹介します。
世界中で愛されるロゼワイン
ロゼワインの人気は2010年代以降世界的に高まり、CIVP(プロヴァンスワイン委員会)とFranceAgriMerの報告によると、2023年の消費量は約1,850万hLに達し、ワイン全体の約10%を占めるまでに成長。
かつてのフランスを中心とした文化が、現在ではアメリカ、カナダ、スペイン、イタリアに加え、中・東欧諸国、オセアニアなどでも人気が拡大。日本でも興味のあるワインのトレンドとして、名前が挙がるなど世界で広く楽しまれています。
出典:CIVP/FranceAgriMer「World Rosé Observatory」(2025年版・2023年データ)
色も違えば味も違う
一口にロゼといっても、淡い桜色から濃いサーモンピンクまでいろいろ。実はこの色の濃さが味わいのヒント。
淡い色なら爽やかですっきり、濃くなるほど果実味が豊かでボリュームのある印象になります。色の違いは主に黒ブドウの品種と造り方。黒ブドウを軽くつぶすことで果皮の色が少しついた淡い色にしたり、果皮とブドウ果汁を短時間漬け込んで色を濃くしたりすることで、ロゼの個性が生まれます。
辛口スタイルが新たなスタンダード
かつて甘口のイメージが強かったロゼワイン。現在は辛口スタイルが世界的に主流になっています。背景には、残糖を抑えたすっきりとした味わいへの需要の高まりがあります。
また、健康志向や食事との相性を重視する消費者が増えたことも、辛口ロゼが選ばれやすくなっている理由のようです。
ロゼにも熟成ポテンシャルが!
2021年にフランス・タヴェルで「ロゼ・ド・テロワール(AIRT)」という団体が発足し、土地の個性(テロワール)を重視したロゼワイン造りの考え方が広がり始めています。
色や味わいで産地や造り手の物語を語る“テロワールを表現したロゼ”は、深みや複雑さ、余韻を備え、なかには熟成に耐えうるタイプも見られるなど、新たな動きとして注目されています。
どんな料理でもど真ん中にハマるロゼワイン
「今日の料理には赤?それとも白?」
――そんな時に頼れる万能選手がロゼワイン。白ワインのような爽やかな酸味と、赤ワインらしい果実味や穏やかなタンニンを併せ持ち、多彩な料理と好相性です。
控えめな渋味は和食の要である出汁の風味と心地良く調和し、中華やエスニック料理の油分も軽やかに流してくれます。旨味やスパイスを主張しすぎることなく、料理を引き立てながら全体をそっとまとめてくれる、頼れる存在です。
ロゼワインをさらに楽しむ!3つのポイント
1.まずは料理の色合いを合わせてみて
白・赤ワイン同様、ロゼも料理と色合いを揃えると距離がぐっと縮まります。肉系ならハムやソーセージ、魚介系ならサーモンやエビなどからまずはトライしてみるのがおすすめです。
2.魚介と合わせるなら沿岸部のワインを
ロゼワインといっても沿岸部から内陸まで産地はさまざま。海沿いの畑で栽培されたブドウから造られたロゼは、塩味やミネラル感が出やすく、同じ風土を持つ魚介料理と自然に寄り添ってくれます。
3.お肉とのペアリングも試してみて
実は魚介だけでなく肉とのペアリングも得意。適度な酸味とボリューム感があるロゼワインはローストポークや鶏、鴨、羊など脂が重すぎない肉料理を軽やかにまとめてくれます。
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