季節が夏へと向かい始める6月。じめっとした空気を感じる日も増え、食卓には気分がぱっと華やぐような彩りを取り入れたくなります。
そんな時期に寄り添うのが、オレンジワイン。白ブドウを果皮ごと醸したことで生まれる豊かな香りとほどよい渋み、果実味とスパイス感が重なり合う複雑な味わいは、旬の食材を使った料理とも相性抜群です。
今回は、そんな6月の“おうちレストラン”におすすめしたいレシピを、SNSで「おうちで作れるプロの味」を発信する料理家・パパイズムさんに教えていただきました。
メイン料理ともう一品、そして華やかなオレンジワインがあれば、週末の食卓がぐっと特別な時間になりますよ。
レシピを教えてくれたのは、パパイズムさん
元料理人。10年以上の厨房経験を活かし、レシピ開発・執筆・写真・動画制作を手がける。 現在は子育てをしながら自宅で活動し、プロの技術を家庭で再現できるレシピを発信。 「作ってみたくなる料理」をテーマに、わかりやすく伝えることを大切にしている。 Instagramアカウント:@papa_izm_kitchen
6月のワイン:オレンジワイン
ムシムシとする6月には、華やかな香りとほどよい複雑味を備えたオレンジワインが、食卓を軽やかに彩ってくれます。
今回ご紹介するのは、“キング・オブ・スペイン”とも称されるトーレスが手掛けるオレンジワイン。エメラルドに輝く地中海をイメージして造られた1本で、マスカットを思わせるフレッシュな果実味と、オレンジピールのようなほのかなビター感が魅力です。
そんなオレンジワインに合わせて、パパイズムさんが6月のレシピを考案。旬の食材を使った料理とともに楽しめば、週末の食卓が“ちょっと特別”な時間に変わります。
メインレシピ: 焼きナスと豚しゃぶの香味だれ
焼きナスの甘みと豚しゃぶの旨みを、香味だれでさっぱりとまとめた一皿です。
大葉やみょうがの爽やかな香りが重なり、梅雨の蒸し暑い時期でも食欲を引き立てます。
【材料 2人分】
ナス 2本
豚しゃぶ用肉 150g
大葉 3枚
みょうが 1個
醤油 大さじ1
米酢 大さじ1
ごま油 小さじ1/2
砂糖 小さじ1/2
しょうが(すりおろし) 小さじ1/2
【作り方】
1.ナスは縦半分に切り、断面にひとつまみずつ塩をふる。5分ほど置いたら、水気を拭き取る。
2.フライパンにごま油(分量外・適量)を熱し、中火でナスの断面を下にして焼く。焼き色がついたら裏返し、皮目も焼きながら全体が柔らかくなるまで火を通す(目安:断面2分、皮目2分)。
Point!
空焚きにならないよう、ときどきナスを動かしたり、必要に応じて弱火にしてください。
3.ナスが柔らかくなったら食べやすい大きさ、縦に裂く。
4.鍋に湯を沸かし、豚肉をさっとしゃぶしゃぶして火を通す。冷水にとって冷まし、水気を切る。
5.大葉とみょうがは千切りにする。
6.醤油、米酢、ごま油、砂糖、しょうがを混ぜ合わせ、香味だれを作る。
7.器にナスと豚肉を盛り付け、5をのせる。仕上げに6の香味だれをかける。
オレンジワインは、香りの個性を引き立て合うようなペアリングが好み。特に、スパイスやハーブ、香味野菜など、特徴のある香りと合わせると魅力がぐっと広がります。 今回のワインは、大葉やみょうがの爽やかな香り、お酢の酸味とも好相性。料理とワインが互いの風味を邪魔せず、ちょうどいいバランスで引き立て合ってくれます。
副菜レシピ:とうもろこしの山椒醤油焼き
もう一品添えるなら、夏祭りの屋台を思わせるような、香ばしいとうもろこしのおつまみを。
とうもろこしの濃厚な甘みと醤油の香ばしいコクに山椒がピリッと爽やかなアクセントになります。
【材料 2人分】
とうもろこし(ボイルしたもの) 1本分
ごま油 小さじ2
醤油 小さじ2
粉山椒 適量
【作り方】
1.とうもろこしは1本を4等分に切り、さらにそれぞれを縦半分にカットする。
2.フライパンにごま油を熱し、中火にかける。
3.とうもろこしを入れ、全体にこんがりと焼き色がつくまで焼く(目安:各面90秒程度)。
4.焼き色がついたら醤油を回しかけ、手早く全体に絡める。
5.器に盛り、仕上げに粉山椒をふる。
醤油とごま油で焼いたとうもろこしの香ばしさは、オレンジワインとも好相性。濃厚な甘みや香ばしさをほどよく受け止めながら、口の中をすっきりと整えてくれます。 こってり感を洗い流すだけでなく、とうもろこし本来の甘みや山椒の爽やかな香りをやさしく包み込み、互いの風味を引き立て合います。
まとめ
蒸し暑い季節は、どうしても食欲が落ち気味になりがち。そんな時こそ、香りや彩りのある料理が食卓を心地よく整えてくれます。そこに華やかなオレンジワインが寄り添うことで、さらに豊かなひとときに。
今回ご紹介した組み合わせなら、湿度を感じる季節にも心地よく味わえます。
6月の週末は、オレンジワインとともに“おうちレストラン”気分をお楽しみください。
文=川畑あかり