なだらかな平地や丘陵地が広がる南部ローヌ。
ブドウ品種もグルナッシュを主体に品種をブレンドしたものが多く、アぺラシオンや生産者ごとの味わいは多様。南部ローヌの主要なアぺラシオンをワインと共に巡ります。
1.ヴァンソーブル
栽培面積:563ha
生産可能色:赤
アルプス山脈のすぐ傍ら、標高184m~509mにブドウ畑が広がる南部ローヌには珍しい冷涼な気候。2006年にAOCに認定された産地で、グルナッシュを主体にシラーやムールヴェードルをブレンドした赤ワインが造られます。
News 有力ドメーヌが畑を購入!山岳地帯のテロワールに注目
ヴァンソーブルはその冷涼な気候と古樹が多いことから期待を集める産地です。
2019年には、「ローヌの巨匠」とも称されるシャトー・ド・サン・コムがヴァンソーブル西部の南東斜面に位置する歴史あるシャトー・ド・ル―アンヌを取得しています。山岳地帯のテロワールが生み出すエレガントな味わいに注目です!
2.ラスト―
栽培面積:959ha
生産可能色:赤、VDN(天然甘口ワイン)
コート・デュ・ローヌ南部の小さなアぺラシオン。グルナッシュを主体にシラーやムールヴェードルなどの品種をブレンドした凝縮感溢れる赤ワインと、甘口ワインであるヴァン・ドゥー・ナチュレルが造られています。
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農薬や除草剤は一切使用しない自然派の造り手が手がける1本。摘みたての果実をそのまま食べたかのようなフレッシュさが味わいに感じられます。
3.ジゴンダス
主な土壌: 小石混じりの赤い粘土質土壌
栽培面積:1,189ha
生産可能色:赤、ロゼ
ラテン語の「歓喜」が地名の由来。ダンテル・ド・モンミライユ山麓の小さな村に認められたアぺラシオンです。
標高140m~400mの斜面にブドウ畑が広がり、南部ローヌの中では冷涼な気候。グルナッシュ主体の濃厚で果実の甘みが感じられる赤ワインと、極少量のロゼワインが造られています。
News クリュの表現を追求!有名生産者による単一区画キュヴェはジゴンダスに注目
昨今、ブルゴーニュのように、ある区画のブドウのみを使用したキュヴェがジゴンダスで多く造られるようになり、クリュの表現に力を入れる生産者が増加しています。
話題の単一区画キュヴェを見かけたら、水平テイスティングに挑戦するのもおすすめです。
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1644年から続くワイナリーの1本。グルナッシュを主体にシラー、ムールヴェードルなどの複数の品種をブレンド。芳醇な果実味と柔らかなタンニンが広がり、スモーキーな風味を伴った余韻が長く続きます。
4.ヴァケイラス
主な土壌: 砂と粘土の混合土壌、玉石の土壌
栽培面積:1,438ha
生産可能色:赤、ロゼ、白
日照量が多く、畑の大半が平原に位置するアぺラシオン。凝縮した甘みをもつブドウから、リッチでハーブの風味が生きたワインが造られます。グルナッシュ主体の赤や、ロゼ、白ワインが造られています。
5.リラック
主な土壌: 赤土と小石で覆われた石灰岩台地や玉石が転がる河岸段丘
栽培面積:795ha
生産可能色:赤、ロゼ、白
典型的な地中海性気候のアぺラシオン。グルナッシュ主体のブレンドされた赤やロゼ、ブールブーランやクレレット、グルナッシュ・ブランなどの品種をブレンドした白が造られます。
6.タヴェル
主な土壌: 沖積土、砂、泥灰土、石灰質など
栽培面積:904ha
生産可能色:ロゼ
フランス3大ロゼワイン産地に数えられるアぺラシオン、タヴェル。グルナッシュを中心にブレンドされた力強いロゼが造られます。
7.シャトーヌフ・デュ・パプ
主な土壌:石灰質層を覆う、砂質の土壌、赤い粘土の土壌、玉石の土壌
栽培面積:3,145ha
生産可能色:赤、白
「法王の城」と言う名が付けられたアペラシオン。
丸石が転がるユニークな土壌や、13種類という使用できるブドウ品種数の多さが特徴。造られるワインも、口当たり滑らかでしなやかなタイプから、骨太で力強いタイプまでと、バラエティ豊かです。
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ブルゴーニュの鬼才がローヌで手がけるワイナリー。テロワールへの情熱とユニークなワイン造りから、果実のピュアな旨味を引き出し、凝縮感と複雑味に満ちたスタイルに仕上がっています。
Information
タルデュー・ローラン オンライン・イベント
ローヌ全域にまたがる13のアペラシオンを網羅した、圧巻のコレクションを手がけるタルデュー・ローランのオンライン・イベントを5月13日(金)19:30より開催いたします。
イベント詳細はこちら
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毎月世界のワイン産地が学べる講座やオンラインセミナーを受講できるワインの学び場、「オープン・ワイン・カレッジ」。5月のテーマは「ローヌ」です。
ワイン講座、ワインクイズ、バーチャルワイナリーツアーで産地をマスター!アプリよりぜひご利用ください。
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