この冬おすすめ!おでんとワインのペアリング

日を重ねるごとにぐっと気温も下がり、「おでん」が恋しい季節になってきました。

和食とワインを一緒に楽しむ文化が、日本でもすっかり浸透してきましたが、おでんに合わせるのはさすがに日本酒!というイメージがありませんか?

繊細な味わいのおでんは、ワインによっては難しさを感じてしまうことも確かにありますが、寄りそうポイントを押さえると驚くほど素晴らしいペアリングとなります。

今年の冬は、ご自宅でおでんとワインのペアリングを楽しんでみませんか?おでんにピッタリなワインをタイプ別にご紹介しましょう!

おでんとワインのペアリングのポイント

おでんとワインの最高のペアリングを生み出すには、三つのポイントを押さえてみましょう!

つゆ だしとの相性

カツオと昆布の透き通った上品なだしに、様々な具の旨味が複雑に溶け込んだ“つゆ”。おでんの味は、つゆの味。

一言でおでんと言っても具は様々だし、それぞれに違う相性を探すのが難しそう…という印象はありますが、つゆの味という共通点に着目するとうまくいきます。

つゆの旨味、風味と似たニュアンスをもつワインを合わせることで、ワインの複雑な味わいとほど良く調和し、だしの風味も一層引き立ちます。

練り物 魚介系の旨味との相性

おでんの主役は大根?卵?いえいえ、だしで煮込む和食は数あれど、おでんが他の煮込み料理と一線を画しているのが“練り物”の存在です。

だしだけで煮込んだ大根にはない、練り物の旨味が染み込んだ“つゆ”で煮込んだからこそ生まれる、奥行きのある味わい。

ちくわ、さつま揚げ、はんぺん…おでんに欠かせないこれらの練り物は、魚から作られています。そう考えると、練り物とワインの相性を考えるのもハードルが下がると思いませんか?

強さのバランスをとる

和食に共通する繊細な味わいのお料理のワイン選びには、強さのバランスをとることが大切です。

豊かな果実味や酸味、タンニンのニュアンスなど、ワインだけでいただくなら最高に感じる要素も、強すぎるとおでんの繊細さを覆い隠してしまいます。

パワフルすぎず、おでんの優しさに寄りそうワインを合わせてみましょう。

白ワインならこんなタイプ!

スッキリとした味わいの白ワインは和食全般とよく合います。中でもおでんは特に脂分の少ない料理ですので、熟成されたリッチなタイプより、軽やかで果実味と酸味の調和がとれているタイプがおすすめです。

特に着目したいのが、ミネラル感。おでんのつゆの優しい塩味と同調し、互いを引き立て合うペアリング。おでんつゆの優しい味わいがワインのミネラル感を解きほぐし、うま味の余韻がゆっくり長く広がります。

旨味しっかりのおでんつゆに、白ワインの酸味がプラスされることでほどよく引き締まり、1段も2段も深い味わいに格上げしてくれます。

赤ワインならこんなタイプ!

おでんと赤ワインなら、キーワードは「繊細さ」と「旨味」。

タンニンや熟成感、スパイス感、果実味、酸味、いずれも控えめでバランスの良いタイプを選びましょう。そして、ほのかにだしのニュアンスを感じられる旨味タイプがよく合います。

旨味を感じるワインとしてまず思いつくのがピノ・ノワールですが、マスカット・ベーリーA種など日本のワインもおすすめです。

やわらかな熟成感と酸味に、優しい旨味がおでんつゆと程良くマッチ。穏やかな樽香と果実味が広がり、心地良い余韻に導いてくれます。

ロゼワインならこんなタイプ!

ロゼは「白と赤の中間」と表現されますが、今回は両方のいいとこどりをするという意味を実感できます。

白ワインの爽やかで適度なボリューム感、赤ワインのコクとスパイス感、果実味。いずれも決して突出することなく、バランスの良い上品で繊細な味わいがおでんの個性によく合います。

だしの風味を邪魔しないよう、華やかさの強すぎないもの、そして、旨味を感じるタイプのものを合わせれば、おでんつゆにもスッと馴染んで溶け込んでくれます。

スパークリングワインならこんなタイプ!

それでもどうしても決め兼ねる時は、どんなお料理にも合わせられる万能選手、ドライタイプのスパークリングワインが頼りになります。

弾ける泡がお口にすっきり爽快感を与え、お料理の味わいも決して邪魔しません。更なるペアリングを目指すなら、爽やかな中にも、旨味を感じられるコクのあるタイプを選びましょう。

おでんの旨味と共鳴し、爽やかながらしっとり趣のある味わいを楽しめます。

まとめ

冬の定番おでん人気は不動のものですが、最近では洋風にアレンジしたおでんも注目されています。

ロールキャベツ、ソーセージ、トマトなど一風変わった洋風具材をプラスしたり、練り辛子を粒マスタードにチェンジしたり、粉チーズやオリーブオイル、フレンチテイストのソースで仕上げるオシャレなおでん。ワインと相性の幅も、ぐっと広がりそうですね。

おでんには熱燗が定番だった方も、この冬はおでんとワインのペアリングを体験してみませんか?