熟成させてこそ花開く、ボルドーワイン。現在エノテカ・オンラインには、高騰しがちなボルドーワインの中でも比較的手に入りやすい2011年、2012年ヴィンテージの蔵出しボルドーワインが多数入荷中です。約10年の熟成を経て、2011年ヴィンテージは香り高く成熟、2012年は丸みがありバランスに秀でたスタイルへと変化し、今まさに飲み頃を迎えています。
2011年、2012年ヴィンテージが今飲んで美味しい理由
一般的に、「グレートヴィンテージ」=「美味しい」という図式が成り立っている風潮がありますが、いわゆる「オフヴィンテージ」と呼ばれるものも、決して「美味しくない」という訳ではありません。グレートヴィンテージは、日照量が豊富で果実の凝縮度、タンニンが高いため、飲み頃までの熟成期間が長くなりがちです。
しかし、凝縮度やタンニンが比較的優しいとされるオフヴィンテージにおいては、グレートヴィンテージよりはやく飲み頃を迎えます。特に飲み頃を迎えるまでが長いとされるボルドーワインにおいては、約10年の熟成を経た2011、2012年ヴィンテージが今まさにおすすめです。
また、昨今ボルドーでは「最近はオフヴィンテージという概念はあまりない。温暖化の恩恵だけではなく、技術も進歩し細かなチューニングにより、少しずつ進化している」と、シャトー・オー・バイィのオーナー、ヴェロニク・サンデルス氏も語るほどに、グレートヴィンテージと呼ばれている年とそうでない年の差が年々埋まってきています。市場価値においては、未だにグレートヴィンテージに対する値付けが高く行われており、評価がさほど高くないヴィンテージは価格的にもおすすめというわけです。
香り高く成熟した2011年ヴィンテージ
2011年は春は乾燥して降水量も少なく生育も進みましたが、6月からブドウが焼けるほどの猛暑に。7月から涼しく、また降水量も多く、歴史的に早い収穫を迎えたのが2011年です。ブドウは小粒になったものの程よく熟し、タンニンも豊富で、フレッシュさと適度な糖度を持った出来となりました。
若いころは酸味は鋭く、硬いタンニン目立っていたものの、約10年の熟成期間を経て酸味・タンニンともにこなれ、果実味とのバランスがとれたワインへと変化しています。熟成ワインがお好きな方に今ぜひ飲んでいただきたいヴィンテージです。
丸みがありバランスに優れた2012年ヴィンテージ
2012年のボルドーは、春は寒く雨が多く、開花は不均一。夏は晴れて乾燥し、9月後半から10月にも予期せぬ雨が降ったりと生産者にとって決して平坦ではない年に。しかし出来上がったワインは、各シャトーの心配をよそにしっかりと抽出された果実味が豊かで、驚くほどソフトで丸みのある出来ばえとなりました。
2012年は、2009年に通じる豊かな果実味とバランスに秀でた、親しみやすいスタイルが魅力のヴィンテージ。フレッシュさを残しながら、こなれたニュアンスがお好きな方には狙い目のヴィンテージです。
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