ヴィットマン
WITTMANN

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ドイツ

ドイツ ラインヘッセン

ヴィットマン / WITTMANN ワインボトル

ラインヘッセンを代表する生産者、有機農法で造られる透明感溢れる味わい


ドイツにおけるオーガニックワインの先駆者と言えるほど早い時期からの有機農法への取り組みや、リースリングによる辛口ワインのスペシャリストとしてラインヘッセンの品質向上に努めた功績が称えられ、数々のワイン専門誌で高く評価されるヴィットマン。ドイツトップクラスのワイナリーのひとつと評され、世界中の白ワイン愛好家を魅了しています。

目次

ラインヘッセンで15代続く老舗ワイナリー

ヴィットマンは、ドイツの銘醸地のひとつとして知られるラインヘッセンの南部、ヴェストホーフェンの地で1663年から15代続く老舗ワイナリーです。


ヴィットマンを語る上で欠かせないのが、ドイツにおけるオーガニックワインの先駆者と言えるほど早い時期からの有機農法への取り組み。先代のギュンター・ヴィットマン氏が1980年代初頭より有機農法に転換し、1990年にオーガニック認証、2004年にビオディナミ認証を取得。30年以上の有機農法によりブドウ樹の根は土壌の深くにまで根を伸ばし、その結果彼らの造り上げるワインはテロワールの個性が強く表現されています。


2007年にワイナリーを引き継いだフィリップ・ヴィットマン氏は、ビオディナミの伝道師と称されるロワールの造り手、ニコラ・ジョリー氏の著書に影響を受け、ロワールやアルザス、オーストラリアなどのビオディナミ生産者を訪れ栽培・醸造法を学びました。

フィリップ氏

ワイナリーに戻った後、当時はまだ量産甘口ワインのイメージが強かったラインヘッセンにて、2001年に若手生産者団体「Message in a bottle」を立ち上げ、ワインメイキングの情報交換の場を設けることで品質の向上を図ります。2017年にはその後継団体となる「Maxime Herkunft Rheinhessen」を設立し、ラインヘッセンの畑の格付けを実施。VDPの副会長を務め、リースリングによる辛口ワインのスペシャリストとして更なる品質向上を追求しているのです。


2001年には『ゴ・エ・ミヨ・ワインガイド・ドイツ』において「最も躍進した造り手」に選出。2014年にはゴ・エ・ミヨ・ワインガイドで「ドイツ・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれ、2020年にはジェームス・サックリングの年間TOP100ワインにてモアシュタイン・リースリング・トロッケン・グローセス・ゲヴェックスが第6位に選出されるとともに、「モアシュタインは今日、世界中が注目している畑」と賛辞を贈っています。

ブドウに生命力や個性を与えるビオディナミ

ヴィットマンでは、テロワールの個性が反映された熟成ポテンシャルの高いリースリングワインを造ることを目指し、有機農法に情熱を注いでいます。


1980年代より有機農法を続けていた中、2004年にはビオディナミ認証を取得。ビオディナミへ転換してからの主な変化は、「生育期間が延びて各ブドウ樹の成長度合いのバランスがとれ、完熟した高品質なブドウを多く収穫することができる点」とフィリップ氏は語ります。また、ビオディナミの実践で多くの手作業が必要となった一方、 畑の細かな変化を察知でき、辛口ワイン向けリースリングの貴腐菌付着問題が減ったと言います。

そんなビオディナミにおけるフィリップ氏の感じる最も苦労すると同時に最も重要なポイントは「タイミング」。宇宙、月、太陽の動きの原動力が土壌、ひいてはブドウ樹に与える影響を考慮し、畑やブドウ樹の状態を毎日観察。月の動きとともにそのバランスを見極め、適正な時期と日取りを見極めなければなりません。


難しい点は調合剤の使用にも。ビオディナミではブドウのエネルギーバランスを向上させるために調合剤を使用しており、ヴィットマンでは、春の満月直前には牛角に堆肥を入れた調合剤を、夏の新月直前には牛角に水晶粉を混ぜた調合剤を散布しています。これにより、春はブドウ樹の成長を目覚めさせ、夏は水晶粉が光を集めることでブドウ樹の成熟を促す効果があると言います。このように調合剤の選定や使用時期にも細心の注意を払っているのです。


近年の地球温暖化は、果実が熟しやすくなるなどのポジティブな側面がある一方、酷暑や豪雨など天候が極端になっていく中で、ビオディナミ農法により土壌の健全さやブドウ樹の生命力を高める取り組みは、これからより大きな意味を成していくでしょう。

鉄分豊富な土壌が生み出す、エレガントで長命なリースリング

ラインヘッセンはドイツの銘醸地のひとつとして知られ、古代ローマ人によって開墾された歴史あるワイン産地。冷涼なモーゼルやラインガウは、しっかりとした酸味が特徴的な一方、石灰質土壌の割合が高く比較的温暖なラインヘッセンは、柔らかい酸味が特徴で果実味とのバランスが取れていることで知られています。


また、有機農法を困難にする要因のひとつは降雨。湿度が高いとカビが発生しやすくなるため、乾燥した気候のラインヘッセンは、比較的有機農法を実践しやすい環境。そんなラインヘッセンの南部に位置するワイン産地のひとつがヴェストホーフェンです。「千の丘のある地方」といわれる美しい丘陵地帯には、7つの特級畑があります。ヴィットマンはこの地に30haの畑を所有しています。

畑は主に石灰質土壌とスレート土壌で構成。一部の畑は「テラ・フスカ」と呼ばれる、2300万年以上前に形成された石灰藻の岩礁が風化・浸食することでできた、鉄分豊富な赤い表土に覆われています。他の栄養素と結合しやすく、栄養分をブドウにしっかりと供給する鉄分を多く含んだ石灰質土壌により、造られるリースリングは、エレガントで冷たく感じるミネラル感が特徴。果実味豊かで、ほかに例を見ない長期熟成のポテンシャルを備えると言われています。

ブドウは健全に熟したタイミングを見計らって収穫。慎重に圧搾した後、低温に保たれた大きなアーチ型天井の地下セラーへ移動されます。野生酵母を用いて、木製の樽でゆっくりと発酵、熟成を行い、自然なアロマを保持。こうしてヴィットマンのワインには、一口飲めばすぐにそれとわかる独自のスタイルが備わり、透明感と気品に満ちた味わいに仕上がるのです。

進化し続ける銘醸地ドイツ

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