新しい年も皆さまにもっともっとワインを楽しんでいただきたい・・・!そんな思いを込めて、エノテカが2019年に注目するワイントピックをまとめてご紹介します。
2019年の注目ワインやトレンドとは!?今回は前編をお送りいたします。
目次
Topic1 ワインは色で選ぶ!
ニューヨークのワインバーでは、ピンク、オレンジ、グリーンなど、色で選ぶワインが人気となっているとか。
ある人気ワインバーのメニューでは、オススメの次にくるのが「Pink」「Orange」など、産地ではなく色によるカテゴライズ。産地リストとにらめっこするのではなく、その日の気分で気軽に選べるのが人気の理由です。
ちなみにピンクとはもちろんロゼワインのことで、オレンジはオレンジワインなどスキンコンタクトしたワイン、グリーンワインとは、ポルトガル北部で造られる緑を想起させるフレッシュなヴィーニョ・ヴェルデのことを指します。赤・白だけではない選択肢が広がるなか、ワインをもっと気軽に「色で選ぶ&楽しむ」チョイスも今後ますます増えてきそうです !
Topic2 エスニックフード × ワイン!
オーストラリア発のスタイリッシュなモダンタイレストランが一昨年オープンしたのをはじめ、モダンベトナミーズ、モダンインディアンなど、洗練されたエスニックレストランが東京でじわじわ増殖中です。そんなお店で提供されるのは、料理に合わせたこだわりワイン。エスニック×ワインという異文化ミックスが現代的で、ジャンルを超えて楽しむスタイルがますます加速しそうです。
フレッシュなハーブやスパイス、発酵調味料を多用するエスニック料理には、ロゼワインや清涼感のあるクリーンな味わいのワインがよく合います。普段のエスニック料理も、ちょっと目先を変えてワインを合わせる、今年はそんな楽しみ方をいかがでしょうか。
アジア各地のエノテカスタッフに、オススメペアリングを聞きました!
・シンガポール髙島屋店スタッフオススメ!
チャークイティオ(平たい米麺の焼きそば) × ロゼワイン
シンガポールでも大人気のムートン・カデ。オススメは、シンガポールの国民食とも言われる麺料理との組み合わせ。米粉麺を海老やニラと炒め、醤油と唐辛子で味付けしたちょっぴりスパイシーな味わいは、ロゼのフルーティーな果実味と相性抜群 !
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・上海IFC店スタッフオススメ!
蟹柳芦笋(蟹とアスパラの炒め物) × ソーヴィニヨン・ブラン
名物の上海蟹には、中国でも人気のシレーニのソーヴィニヨン・ブランを。アッサリ塩味で仕上げた旨みたっぷりの蟹肉に、ミネラル感が重なり合います。ソーヴィニヨン・ブランのハーブ系のアロマに、アスパラガス特有の青い香りを合せるのがポイント!
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・新光三越 信義新天地 A9店スタッフオススメ!
小龍包 × ソアヴェ
薄い皮からジュワッと溢れ出る肉汁がたまらない小龍包には、アレグリーニのソアヴェを。ミネラリーでエレガントな酸味が、豚肉餡によく合います。アツアツの小龍包にキリッと冷えた白ワインの組み合わせ、これぞ台湾ならではの楽しみ方です !
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Topic3 ピエモンテ is カミング!
バローロ、バルバレスコのみならず、発泡ワインから白、赤まで、バラエティ豊かなワインが造られるイタリア北西部ピエモンテ州。家族経営の小規模生産者が多いながらも、世界的に名を馳せる高品質なワインが造られています。どこかブルゴーニュに通じる美しさとエレガンスがある一方、ブルゴーニュワインに比べるとまだまだ手に届きやすく、今こそ注目したいのがこの産地なのです。
こうした理由から、エノテカではピエモンテの取扱い生産者が急増中。昨年から様々なイベントやキャンペーンを実施中です。2019年春には、バローロ最高の造り手と称される、ジャコモ・コンテルノが近年買収し、話題を集めているピエモンテ北部の銘醸ワイン、ガッティナーラも入荷予定。さらに取扱い生産者も増える予定で、今年もピエモンテから目が離せません… !
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Topic4 2018年=世紀のグレートヴィンテージ!
2018年のボジョレー・ヌーヴォー、お飲みになりましたか?例年以上に果実味豊かで凝縮感ある味わいに、ブドウの出来の良さを感じた方も多かったかもしれません。
この2018年、出来が良かったのはボジョレーだけでなく、シャブリやシャンパーニュ、ボルドー、さらにはドイツやイギリスまで、欧州各地で“ 世紀のグレートヴィンテージ”、“歴史的な2018年”と、グッドニュースの嵐が吹き荒れました。加えて2018年の世界のワイン生産は、不作だった2017年より12%増加、2000年以来の豊作となったそうで(OIV発表)(注1)、これもワインラヴァーにとって嬉しいニュース ! 「2018年」は今後入荷状況のチェックが欠かせないヴィンテージとなりそうです。
Topic5 バブル人気継続中!
かつてはクリスマスや年末年始の風物詩的存在だったシャンパーニュ&スパークリングワインですが、今や通年で人気。特にシャンパーニュは輸入量で、金額・数量ともに日本は世界第3位に躍進! (2017年。ちなみに1位がアメリカ、2位はイギリス)。
リーマンショック後の2010年以降、右肩上がりに伸長(注2)しており、日本人のシャンパーニュ好きが伺えます。近年は、糖分添加をしていないナチュラルな味わいが魅力のブリュット・ナチュールが人気なのに加えて、ビオディナミに取り組む生産者も少しずつですが増えているそう(ルイ・ロデレールは18年前から取り組むシャンパーニュ最大のビオディナミ生産者であり、その牽引者)。泡の世界でもナチュラル&ヘルシー志向の波が押し寄せているようです。
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(注1、注2) : 引用・参考 ワインレポート( 山本昭彦氏ウェブサイト)