あのひとの特別な日に飲む「ハレ」ワイン。日常に馴染む「ケ」ワイン。ワイン好きで知られるあのひとにそれぞれのワインと楽しみ方を語ってもらいました。
ゆーりんプロ所属。大学の理工学部を卒業後、社会人を経て異色の声優デビュー。『アルスラーン戦記』のアルスラーンなど透明感のある青年役を得意とし2017年に第11回声優アワード新人男優賞を受賞。その後代表作となる『Re:ゼロから始める異世界生活』のナツキ・スバル、『Dr.STONE』の石神千空など、多くの人気作品で主演を務め活躍の場を広げている。
ワインの美味しさに気付いたのはここ数年の話。20歳を超えて、初めてワインを飲んだときは赤ワインの渋みが強く感じられて自分には合わないなと思っていました。それから10~15年ほど経って、付き合いで久しぶりに飲んでみたら「あれ、美味しい」と感じたんです。
とっても単純な僕は「ワインをもっと詳しく知ることができたら面白いかも」と思い立ち、ワインエキスパートの試験に挑戦してみることに。そしてテキストを買って勉強していく中で産地や土壌、品種、ヴィンテージ、気候の影響を受けてワインができるまでの過程を知り「なんてロマンがいっぱい詰まっているんだ」と思ったんです。
そこからもっとワインに触れてみたくなり、自分の好みの品種や産地を探しながら、様々なワインを飲むようになりました。
色々試した結果、今はメルロがお気に入り。会話を楽しみながらワインを飲みたいので、酔っ払って話ができなくならないよう、少しの量でも満足感のある、濃厚な味わいが良いと感じるからです。初めて飲んだときは苦手だと思っていたはずなのに、今ではすっかり赤ワイン好きになっています。
「ケワイン」
ワインが好きになってからはお店を選ぶときに、ワインがあるかどうかをまず一番に確認するようになりました。そうして選んだお店は、ワインにこだわっているところが多く、お店の方におすすめを聞きながら新しい1本に出会える瞬間が楽しいです。最近は、ワインと料理のペアリングを求めてお店を探すことも増えました。
きっかけはお寿司とワインのペアリング。ワインを知る前は、お寿司には日本酒が間違いないと思っていましたが、実際に試したら面白いぐらいマッチしていることに感動して、そこからペアリングに興味津々です。沖縄を旅行したときには、沖縄料理とワインのペアリングをしているお店を発見して驚きました。
ワインと料理の組み合わせは無限大だなと、どんどん世界が広がっています。声優仲間とワインの情報交換をすることもあって「ここのスタジオの近くのお店、ワインとのペアリングが美味しいよ」など色々と教えてくれるので、その人のおすすめを飲む体験も楽しいと感じています。
「この人はこういうワインが好きなのか」とその人のパーソナルな部分を、ワインを通して知ることができるのは面白いですね。
「ハレワイン」
一昨年に結婚をしてから色々な方にお祝いをしていただいた中で、とある先輩がワインをくださいました。4種類の候補を挙げてくださり、その中から1本を選んで自分の誕生日に開けたのですが、それがとても美味しくて、今でも忘れられません。
ピノ・ノワールのワインだったのですが、これは急いで飲んだらだめだと本能的に感じたので、妻と一緒に3~4時間ぐらいかけてじっくり味わいました。その先輩とはよくワインを飲みに行く仲なので、自分のために考えてワインをセレクトいただいたという経緯も含めて特別な気持ちで飲むことができたので印象に残っています。
今は先輩と一緒に飲む機会の方が多いですが、もし今後後輩とご飯に行って「ワインを飲んでみたい」となったら「じゃあこれが飲みやすいよ」とワインを楽しむ最初の手引きになってあげたいなと思います。
そのためには、あまりの分厚さに挫折してしまっているワインエキスパートのテキストをもうちょっと真面目に読まないとですね(笑)
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