【ツレヅレハナコのワイン日和】秋の夜長は、ゆっくりのんびり重厚ワインをひとり飲み
お気に入り追加
ワインを飲むのは、誰かと一緒に過ごすときだけ?いえいえ、もちろん私はひとりでもワインを楽しみます。
夕方くらいから、今夜開けたいワインを選んでそわそわ。早めにお風呂に入り、寝間着&すっぴんでスタンバイするのです。
ひとりの時こそ、選びたいのは重厚な赤ワイン。ゆっくりじっくり飲むことで、味や香りがおどろくほど変化していくのを感じられます。
開けたてはフレッシュで硬い印象だったのが、空気に触れていくことでまろやか&華やかな味わいに……。「本当に同じワイン?」と思うこともしばしばです。
これって、人とワイワイ飲んでいるときにはなかなか得られない楽しみ方なんですよね。
「ひとりで1本飲みきれない」という方は、むしろそれが大正解。私は、わざと飲み切らずに何日かに分けて変化を味わうようにしています。
数日たって飲むと、これまた全く違う印象を受けることも!ワインって面白いなあと思うし、これぞ自宅で飲む醍醐味……。
だから、私の冷蔵庫には飲みかけのワインが2~3本開いていることも。レストランでのグラスワインのように、数種を取りまぜながら晩酌しています。
「ワインを翌日まで置くと悪くなりそう」「専用のグッズが必要なのでは?」などと考えてしまうもしれませんが大丈夫!
コルクにラップを巻いて、ギュッと詰めなおしておくと劣化しづらくなります。これ、プロの皆様もやっている定番のワザなんですって。
誰とも話さず、自分のペースでゆったりワインを飲む夜。おつまみは、時間をおいても状態が変わりづらいものが向いています。
私の定番は、きのこペースト。炒めてフードプロセッサーにかけるだけと簡単なのに、なんてワイン泥棒なおいしさ!
にんにくと唐辛子だけを加えてシンプルにつくっても良いし、アンチョビや黒オリーブをプラスするとより複雑な味わいに。
パンにクリームチーズと塗るだけでなく、パスタソースにしたり、牛乳を加えてスープにしたりと万能なペーストです。
そうそう。今の時期なら、蒸したさつまいもにのせてチーズをかけて焼いてもワインのおつまみに!
今回の、選ばれしひとり飲み赤ワインは、「ムリエタ」。
やや重めで、ギュッと詰まった果実の甘みと濃厚さが感じられる、時間をかけて飲むのにぴったりのワインです。
きのこペーストを合わせつつ、生ハムなどのシャルキュトリも添えた「おひとりさま用のんべえプレート」があればさらに大充実。
秋の夜長を、エレガントなワインとのんびり楽しんでみてくださいね。
レシピ:きのこペースト&シャルキュトリ盛り合わせ
【材料(作りやすい量)】
しめじ、まいたけ、マッシュルームなど 合わせて300g
オリーブオイル 大さじ2
塩 小さじ2/3
にんにく 1かけ
赤唐辛子(輪切り) 1本分
クリームチーズ、パンやクラッカー、好みのシャルキュトリ 各適宜
【作り方】
1.しめじ、マッシュルームはざく切りにする。まいたけは手でさく。にんにくはみじん切りにする。
2.フライパンにオリーブオイル、にんにく、赤唐辛子を入れて中火にかけ、香りが出たらきのこを入れる。塩を振り、全体がしんなりするまで炒める。
3.粗熱を取り、フードプロセッサーにかける。器に盛り、クリームチーズ、パン、シャルキュトリを盛り合わせる。
写真=福田喜一
コラム内で紹介したワインはこちら
※システム障害により、エノテカ・オンラインのご注文受付を停止しております。お客様には大変ご不便をおかけいたしますこと、心よりお詫び申し上げます。 ※大変恐れ入りますが、お近くのワインショップ・エノテカ店舗にて在庫状況をご確認のうえ、お買い求めいただけますと幸いです。