マルケス・デ・ムリエタ
MARQUES DE MURRIETA

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スペイン

スペイン リオハ

マルケス・デ・ムリエタ / MARQUES DE MURRIETA ワインボトル

スペイン・リオハの頂点


マルケス・デ・ムリエタは、「リオハの近代的ワイン造りの父」とも呼ばれるルシアーノ・デ・ムリエタ氏によって1852年に創設された、現存するリオハ最古のワイナリー。イギリスのワイン評論家ティム・アトキン氏によるリオハ格付けでは1級を獲得するほか、近年では、カスティーリョ・イガイの2010年ヴィンテージがワイン・スペクテーターの「2020年トップ100」にて見事第1位に輝くなど、まさにリオハの頂点と言うべき造り手です。

目次

スペイン王室から「マルケス=侯爵」の称号を与えられたワイナリー

スペインを代表するワイン産地リオハ。現在のように発展したのは、19世紀後半に大きな転換点があったからです。当時、隣国のフランスではフィロキセラが猛威を振るい、ブドウ樹は壊滅しました。そこで、フランスの生産者たちはまだフィロキセラの害が届いていないリオハに参入。その際、フランス人たちの持ち込んだ優れた醸造技術によって、リオハはワイン産地として大きく発展したのです。


そのような時代の中で、マルケス・デ・ムリエタは「リオハの近代的ワイン造りの父」とも呼ばれるルシアーノ・デ・ムリエタ氏によって1852年に創設されました。ルシアーノ氏は当時も人気のあったボルドーワインの、品質の高さの秘訣を探り、その結果として木樽の使用や除梗を導入。また理想のワインを造るためには、自社畑を所有することが必要だと考え、実践するとともに、リオハにその概念をもたらしました。


その素晴らしい功績により、スペイン王室から「マルケス=侯爵」の称号を与えられ、リオハを代表するワイナリーとして世界にその名を轟かせています。

スペイン随一の銘醸地リオハの原点にして頂点

(右)マリア・ヴァルガス氏 (左)クレイセル・ヴィセンテ氏

ムリエタ家は約130年の間マルケス・デ・ムリエタのワインを世に広めた後、1983年にクレイセル家にワイナリーを売却。1996年に現在のオーナーであるクレイセル・ヴィセンテ氏がワイナリーを受け継ぎました。ヴィセンテ氏は更なる高みを目指して2018年に大規模なワイナリーの改築を断行。老朽化していたワイナリーは、一から組み直すことで歴史的価値のある外観はそのままに再建を果たしました。


また、選果台や温度管理が可能な発酵タンクなどの醸造に関わる設備も同時に導入しました。さらに畑の研究も同時に始め、区画毎に土壌や微気候を科学的に調査し、一部では植え替えも実施。近年も醸造設備や灌漑設備などを一元管理するコンピュータを導入しています。


このような徹底的な改革を行ったヴィセンテ氏のモットーは、「すべてのものを保っていくためにはあらゆる変化を受け入れなくてはいけない」ということ。安易に最新技術を取り入れるのではなく、マルケス・デ・ムリエタの重視する「エレガントなスタイル」を守り続けながらも、環境の変化に合わせてワイナリーを発展させているのです。


現存するリオハ最古のワイナリーとして長い歴史を持つだけではなく実績の面でも、評論家ティム・アトキン氏によって毎年更新されるリオハ格付けにて、1級を獲得し続けています。またトップ・キュヴェであるカスティーリョ・イガイは、100年以上も前からリオハ最高ランクのワインとして知られる銘柄。イガイ・ブランコも、スペインで初めてワイン・アドヴォケイトにて100点を獲得した、最高峰の白ワインです。


近年では、2020年にワイン・スペクテーター年間TOP100において、カスティーリョ・イガイ2010年が世界1位を獲得。また、アメリカを代表するワイン評価誌のひとつであるワイン&スピリッツが選ぶ2021年のTOP100ワイナリーに見事選出されるなど、まさにリオハの地における、原点にして頂点と言える造り手なのです。

自社畑100%によって追求する理想のブドウ

マルケス・デ・ムリエタが高い品質を保っている秘訣の一つが、自社畑の所有です。リオハの一般的な生産者は買い付けブドウでワインを造っているのに対し、彼らはなんと1852年の設立当時から自社畑100%でワインを醸造してきました。およそ170年もの間、妥協することなくブドウを栽培してきたことで、他の生産者にはないノウハウを獲得。彼らの理想とするブドウを長年の間追求したことが、リオハの中で抜きんでたワインを生み出すことにつながっています。


彼らの所有する自社畑イガイ・エステートは総面積300ha、ワイナリーを囲むようにして広がっており、ほとんどが南東や南西向きで日当たりは良好。エブロ川からの冷涼な風を受け、そして寒暖差の大きい標高340~485mの場所にあることで、凝縮感のあるブドウが結実します。


また畑は鉄分を含む石灰粘土質土壌で構成され、大きな石が非常に多く転がっているため、水はけが良く、ミネラルに富んでいることも特徴。それがリオハの中でも特に複雑味に優れたブドウを収穫することに影響しています。


驚くのはその徹底した畑の管理。広大な敷地を30区画に分けて管理し、さらに常駐スタッフが24時間、365日、欠かさず畑の様子を注視しています。こうした人の目による観察と、科学的な分析も同時に行うことで、自然というコントロールできないものを相手としながらも、可能な限りイガイ・エステートのテロワールを表現した理想のブドウが得られるよう栽培しています。

テロワールをエレガントに表現する、丁寧かつ綿密なワイン造り

マルケス・デ・ムリエタの醸造は、その歴史的背景から、ブレンドによって赤ワインを造ることや、木樽熟成を経てからリリースすることなど、ボルドーとの共通点が多いのが特徴。また、テロワールをエレガントに表現することを重視しており、高標高由来の日較差により保たれる美しい酸や、強い日照により凝縮された果実味など、力強くも上品なスタイルが確立されています。


ブドウはスペインの土着品種であるテンプラ二ーリョ、マスエロ、グラシアーノ、ガルナッチャ、ヴィウラを主に使用します。手摘みで収穫したブドウは25kgの小箱で運び、リオハでは珍しい光学式選果機で選別。醸造について、発酵はステンレスタンク、コンクリートタンク、フレンチオークの3つの発酵設備から、表現したい味わいや香りに最も適したものを採用します。

そして特筆すべきなのは、その熟成期間の長さ。スペインには熟成期間によってクリアンサ、レゼルヴァ、グラン・レゼルヴァの3つの等級がありますが、彼らは熟成期間の短いクリアンサは生産していません。また一般的なリオハの生産者が収穫から2~3年でリリースするところ、マルケス・デ・ムリエタはおよそ4年と、しっかりと熟成を行った上でリリースします。


そして長い熟成期間の中でも重視しているのが瓶内熟成。味わいが丸みを帯び、ワインに磨きがかかる瓶内熟成は、彼らが目指している「エレガント」なスタイルに不可欠だと考えています。マルケス・デ・ムリエタはボルドーと異なり、ヴィンテージ毎の安定性があることも特徴。優れたテロワールとそれを最大限に活かした造りを行うことにより、多くのヴィンテージで一定のクオリティでワインが造られています。

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