夏といえばお祭り!
ここ数年はコロナ過で中止が続いていましたが、今年は3年ぶりに開催されるお祭りも多いようです。
日本各地で行われる伝統的なお祭りや花火大会はとても盛り上がりますよね。
そんなお祭りですが、世界には様々なワイン祭りがあることをご存知でしょうか。
ワイン好きなら一度は行ってみたい、ワインのお祭りをご紹介します。
世界中のワイン商も集う!「栄光の3日間」
まずはフランスで最も有名なワイン祭り、「栄光の3日間」。ワイン好きの方なら一度は耳にしたことがある方も多いのでは?
ブルゴーニュ地方のボーヌ市内で、毎年11月の第3週末の土、日、月曜日に開催されます。
このお祭りのメインイベントはワインオークション!
ボーヌ施療院(=オスピス・ド・ボーヌ)で開催され、その年のブルゴーニュワイン全体の取引価格に大きな影響を与えると言われており、世界中のワイン商が大勢集います。
このオークションの目的は慈善活動。収益金は主にボーヌ施療院の修繕や医療保全のために使用されます。
またお祭りの期間中は、ボーヌ市内や近郊のドメーヌが一般の人々を対象にセラーを開放するなど街全体も大賑わい。
各セラー内ではワインの試飲も行われ、中にはドメーヌに眠っているヴィンテージワインが飲めることもあるそう。
ボーヌの街並みを散策しながらワインを堪能できるなんて、ワイン好きにはたまらないイベントですよね。
そのほかボーヌの広場には屋台が並び、チーズやソーセージ、エスカルゴなど、ブルゴーニュのグルメが気軽に楽しめたり、ワイン樽作りの実演やパレードなどのイベントも盛りだくさん。
ブルゴーニュの魅力を満喫することができるでしょう。
参加者は全身ワインまみれ?!アロのワインバトル
ユニーク度No.1のお祭りはスペイン、ラ・リオハ州アロの町で行われる「ワインバトル」。
このお祭りでは、参加者が二つのグループに分かれ、開始の合図とともにワインをひたすらかけあいます!そのことから通称「ワインバトル」と呼ばれているんです。
参加資格は、白いシャツと赤いスカーフを身に着けることだけ!地元の人はもちろん、旅行者も気軽に参加することができます。
正式には「聖フェリセス・デ・ビリビオの巡礼祭」というお祭りで、毎年6月29日、町の守護聖人であるサン・ペドロの日に開催されます。
起源はミランダ・デ・エブロという近くの町と、岩山の所有権を争ったことにさかのぼるそうです。
お祭りはもちろんワインのかけあいだけでは終わりません。
約1時間のワインバトルを終えた参加者たちは、お昼ごろにはそのままの格好で町へ戻ります。
その後はパレードやライブ演奏、闘牛ショーなど、ワインを飲みながらお祭りを楽しむことができます。
ワインとソーセージを堪能!ドイツのワイン祭り
ドイツといえばビールとソーセージ!ですが、実はワインとソーセージのお祭りもあるんです。
このお祭りは「デュルクハイム ヴルストマルクト(=デュルクハイムのソーセージ市)」と呼ばれ、ドイツのフランクフルトから約110km南に位置するデュルクハイムで毎年9月の第2、3週目の週末に開催されます。
このお祭りはいわばドイツビールのお祭り、「オクトーバーフェスト」のワイン版。
地元のワイナリーからたくさんのドイツワインが提供されます。
一般的なワイングラスのような脚付きグラスで提供されることもありますが、お店によってはビールジョッキのような半リットルの「Dubbeglas(ダブグラス)」に注がれることもあるそう。
もちろんソーセージをはじめとする食べ物の屋台もたくさんあり、ワインと共にドイツグルメを味わえます。
まとめ
聞いただけでワクワクする世界のワイン祭り。
この他にも世界にはその国ならではのワイン祭りがたくさん開催されているようです。
これから海外に行く機会があれば、その国のワイン祭りを探して参加してみるのも面白いかもしれませんね!