今注目を集めるフェアトレードワインとは?

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公開日 : 2018.4.1
更新日 : 2022.5.19
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最近よく耳にする「フェアトレード」という言葉。特にコーヒーやカカオ豆、綿といった輸入品についてこの「フェアトレード」という冠を見つける機会が多いですがワインにも「フェアトレード」の商品があることをご存じでしょうか?

フェアトレードの定義とは、 「開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、 立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す『貿易のしくみ』」 / フェアトレードラベルジャパンより とあります。

目次

ヨーロッパのワイナリーとして初めてチリに進出

このフェアトレードを実践しているワイナリーとして知られているのがチリのミゲル・トーレス。ご存じ、スペインの名門ワイナリー、トーレス社がチリで手掛けるワイナリーです。

きっかけは、2010年に起きたチリ大地震

ミゲル・トーレス・チリの設立は1979年。ヨーロッパのワイナリーとして初めてチリに進出し、ステンレスタンクやフレンチオークといった最新技術を持ち込んだパイオニアとして知られています。

彼らがチリでフェアトレードの活動を始めたきっかけは、2010年に起きたチリ大地震でした。地震によって40万リットルものワインを失いましたが、ワインだけでなく、それを造りだす環境や人々の大切さを実感し、地震に苦しむ地元の人たちへの支援としてスタートしたそうです。 彼らはまず、37棟もの家屋を建設。取り組みは加速し、同年にはFAIR FOR LIFE (IMO)のフェアトレード認証を取得するまでになりました。

最大のフェアトレード実践企業

チリでも多くのワイナリーがフェア・トレードを取り入れていますがそのほとんどが、ワイン1種だけであったり、全生産量の1%未満であったりするようで、現在認証を生産量の約64%取得しているミゲル・トーレス・チリは、最大のフェアトレード実践企業と言われています。

100%オーガニックを実践

具体的に認証を得るためにどのような取り組みをしているかというと、殺虫剤、除草剤などの化学薬品は使用せず、100%オーガニックを実践。そこに暮らす人々の生活を大切にしながら高品質なワインを生み出すため、土壌や周辺環境に対して、細心の注意が払われています。そしてこうして造られたワインの利益の一部は保全活動に寄付。ワインの生産と環境保全が循環するサイクルができています。

また、ブドウの栽培農家には、市場価格より5%上乗せして支払いを行い、社会貢献に役立てています。フェアトレードというと、開発途上国で働く人々のサポートというイメージが強いですが環境を整備し、持続可能な農業に取り組むことも大切な取り組みの一つなのです。

ミゲル・トーレス・チリは環境保全やフェアトレードへの熱心な取り組みが評価され、2015年にはイギリスの専門誌『ドリンクス&ビジネス』誌にて「グリーン・アワーズ2015」を受賞。

品質、環境、社会的責任において、チリにおける一流のワイナリーであり続けること

右から、現当主、ミゲル・トーレス氏。真ん中が、次女で、スペインのジャン・レオンのマネージング・ディレクターを務める娘のミレイア・トーレス女史。左端が、ミゲル・トーレス氏の長男で、ミゲル・トーレス・チリの代表を務めるミゲル・トーレス・マクサセク氏

ミゲル・トーレス・チリの理念は、『品質、環境、社会的責任において、チリにおける一流のワイナリーであり続けること』140年以上にわたり家族経営を続ける世界屈指の名門ワインファミリーであるトーレス。次世代へバトンを渡すために、土地や人々を大切にするという想いは、家族経営のワインだからこそ強く受け継がれているようです。

フェアトレードにしても、近年フランスの一流ワイナリーが次々と取り入れているビオディナミにしても、共通しているのは「環境に配慮した、持続可能なワイン造り」。こういった取り組みが、ワイン選びの選択肢の一つとして 注目される日も遠くなさそうです。

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