イルミネーションや装飾で街が煌めく季節になりました。
今年の冬こそどこかにおでかけを!と思ってもお出かけを躊躇う寒さと情勢…調査によると今年の年末年始もおうちでゆっくり過ごす予定の方が多いそうです。
新年を迎える特別な休暇はちょっとだけ奮発して美味しいごちそうを楽しみませんか?
今回は冬のごちそうに合わせたい、とっておきのワインをご紹介します。
蟹料理に合うワイン
冬のごちそうと聞いて、まず思い浮かべる料理は「カニ」でしょうか。淡白で柔らかな食感、繊細な旨味と甘みがぎゅっと詰まった、まさに冬の王様。なんとも華やかで贅沢な存在感は、それだけで食卓を囲む人を笑顔にしてくれます。
さっと湯通ししていただく「しゃぶしゃぶ」、引き締まった肉質を堪能できる「焼き」や「鍋」、クリームソースのコクを合わせた「コロッケ」、濃厚でインパクトも絶大な「カニ味噌」…部位による味わいも調理方法も幅広い蟹は、守備範囲の広いタイプのワインを求められる食材でもあります。
場合によっては、蟹の可憐な旨味や風味をワインが消してしまったり、磯の香りを生臭さに変質させてしまうことも。蟹に合せせるワイン選びには、いつも以上に料理に寄り添うセレクトが求められます。
そんな時はやっぱり「迷ったらスパークリングワイン」といきましょう。
懐の深いドライタイプのスパークリングワインは、幅広い調理法に対応。ワインを合わせるのは難しいとされる「カニ味噌」さえも、さらりと受け止めてくれます。
さらに、きめ細かい泡と繊細な味わいのシャンパーニュなら、蟹様に負けないプレミア感もあり申し分なし。蟹の上品な旨味や甘味を引き上げつつ、綺麗で上質な余韻に酔いしれましょう。
ルイ・ロデレール コレクション 242 / ルイ・ロデレール
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和牛に合うワイン
ごちそうの代名詞として、蟹に負けず劣らぬ「和牛」。柔らかい赤身の中に、きめ細やかなサシが入った、ピンクと白の美しい出立ち。しっとり食感、程良い甘みとコク、濃厚な味わいの霜降り和牛肉は、美食家にとっても特別な存在と言えるでしょう。
ところで、野菜や果物同様、牛肉にもおいしい季節、すなわち「旬」があるのはご存じでしょうか?
牛たちも人間同様、暑い季節は「夏バテ」で体調を崩し、ストレスから肉質にも影響が出てしまうのです。そして迎える冬。寒さに備えて皮下脂肪を蓄えていくため、身がしまってサシも旨味も増す“冬”こそが、和牛の旬と言えます。
塩コショウだけでシンプルにお肉の旨味を味わう「ステーキ」、柔らかな肉質を堪能できる「しゃぶしゃぶ」、甘辛いたれのインパクトに負けない存在感を実感できる「焼肉」や「すき焼き」…どんなに想像を膨らませても、ワインに合わない料理が思い当たりません。
濃厚で食べ応えのある和牛には、フルボディでありながら、口当たりはなめらかで厚みのある味わいの赤ワインがピッタリです。
凝縮感のある果実味、樽熟成した豊かな香り、ほどよくこなれたタンニン。ワインが和牛の甘みを引き立て、ソースのような役割を演じてくれるのも魅力的です。
クラレンドル・ルージュ サン・テミリオン / クラレンドル (クラレンス・ディロン・ワインズ)
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鴨料理に合うワイン
しっとり柔らかで、噛むほどに凝縮された旨味が広がる味わい深い鴨。定番の鍋、すきやき、しゃぶしゃぶ、鴨そば、洋風にいただくならローストやコンフィ、燻製など和洋幅広い調理法で魅了する冬のごちそうです。
その美味しさはもちろん、血中コレステロール低下やアンチエイジング効果があると、美意識の高い女性から注目されています。
俳句の世界でも、冬の季語として登場する「鴨」。狩りを解禁される冬に定番となったことが由来とされていますが、和牛同様、鴨も冬が一番美味しくいただける季節です。越冬に備えて栄養を蓄えるため、風味と旨味は凝縮し、肉質は一段と柔らかくなります。
鴨に合わせるワインと言えば、ピノ・ノワール。透明感のあるルビー色で、いちごやラズベリーなど赤い果実のチャーミングな香りと、やさしい酸味、穏やかなタンニンの軽くエレガントな赤ワインです。
軽やかな飲み口ですが、ギュッとしまった果実味と心地良いスパイス感が鴨の弾力ある肉質、重すぎない脂の旨味と甘みに絶妙にフィット。素材の味わいを生かしたい鴨料理に、ピノ・ノワールの気品あふれる味わいがしっくり馴染みます。
疲れた体にもスッと溶け込み、ゆっくりゆっくりパワーがみなぎってくるようなペアリングです。
マルサネ レ・ゼシェゾ / シャルロパン
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まとめ
特別な料理には、特別なワイン。口で味わうペアリングはもちろん、その特別感を「楽しむ気持ち」も大切なペアリングの要素の一つです。
忙しかった人も、忙しく過ごすことが許されなかった人も、特別な1年を頑張った自分に、ほんのちょっとだけ「お疲れさま」のご褒美を。
今年の年末は少し贅沢に、美味しい料理と美味しいワインに囲まれた幸せ時間で、満ち足りたひと時を過ごしてみませんか?
そして新年は良き1年を祈願して、いつもより華やかに迎えましょう!