【今日のワイン】ガヴィのイメージを覆した!「グリフォ・デル・クアルタロ・ガヴィ・ディ・ガヴィ」
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皆さま、こんにちは。広尾本店の小林です。
ワインは勉強すればするほど、「この品種はこういう香りが・・・」「この産地の特徴は・・・」と語るようになります。品種個性やその土地の気候や土壌はもちろん、ワインへある一定の特徴を与えるものだと思います。
しかし、畑は少し場所が変われば風通しや日照時間、土壌構成が異なり、そこに収穫時期や生産者のこだわり、醸造方法の違い等、様々な要素が加わり、同じ品種、同じ産地でも印象が全く異なっていくことも事実です。
つい最近、改めて自分が勉強不足だと思い知り、イメージが一変したワインをご紹介させていただきます。
それが「2018 グリフォ・デル・クアルタロ・ガヴィ・ディ・ガヴィ / エンリコ・セラフィーノ」です。
エンリコ・セラフィーノは1878年に設立された、ピエモンテ州ロエロ地域最古のワイナリー。バローロの他、ロエロやガヴィをはじめとした白ワインも生産しています。
そして、ガヴィ・ディ・ガヴィとはピエモンテ州のガヴィ村にてコルテーゼ種を使用し造られる白ワイン。
私がこれまで知っていたガヴィは「ごくごく飲める、さらっとした軽いワイン」であり、現にお客様へご紹介すると「ガヴィは水っぽいから好きじゃない」と断られることもありました。
しかしつい最近、ある尊敬する方から「このガヴィは上手い」と教えていただき、即日購入。早速テイスティングしてみました。
レモンやライム等の爽やかなシトラスの香りに加え、熟し切っていないリンゴやスモモのアロマ。
キレのある酸はあるものの「酸っぱさ」はありません。グレープフルーツの果肉のような瑞々しい、フレッシュでジューシーな印象です。
「長い余韻がある」とは言えませんが、エレガントでとてもきれいなフィニッシュ。3年程度の熟成が可能であり、決して「安いカジュアルな薄いワイン」ではありません。
ワインを知るには飲むに限る、固定概念を持ちすぎずこれからも飲み続け、その新しい発見を日々、お客様へご紹介していきたいと思います。
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