ヴュー・テレグラフ DOMAINE DU VIEUX TELEGRAPHE
お気に入り追加
お気に入り追加

フランス ローヌ

フランス ローヌ 南ローヌ
ブルゴーニュのような繊細なシャトーヌフ・デュ・パプで世界を魅了する名門
シャトーヌフ・デュ・パプの歴史ある名門生産者。2005年ヴィンテージのフラッグシップキュヴェが評価誌にて世界第5位に選出され、続く2007年ヴィンテージは世界第3位を獲得し、一躍トップ生産者としての地位を確立しました。高原に広がる平均樹齢70年の古樹は、持続可能な農法を採用し、非灌漑で栽培。醸造においても人為的介入を極力排したワイン造りが行われます。生み出されるワインは、気品とエレガンスを湛えたスタイル。著名評論家から「日光にキスされたブルゴーニュワインのようだ」と絶賛されています。
※ワイン・スペクテーターの「2008年 年間TOP100」で世界第5位に選出、同誌「2009年 年間TOP100」で世界第3位に選出。いずれもシャトーヌフ・デュ・パプにおいて最上位。
目次
例年安定した品質を誇る「シャトー・ヌフ・デュ・パプきっての生産者」
フランスを代表する歴史あるアペラシオンの一つ、シャトーヌフ・デュ・パプにて、1891年に創業したヴュー・テレグラフ。6世代に渡りその歴史と伝統を繋ぐ家族経営のワイナリーです。そんな彼らの歴史は古く、初代オーナーのアンリ・ブルニエ氏が、ベダリッド村の高原に畑を購入。ワイナリーの名前は、周りに電信塔(=テレグラフ)が多くあったことが由来です。
平坦な土地が多いシャトーヌフ・デュ・パプの中でも標高が高い場所に位置するこの地は、土壌に小石が密集し強風が吹き荒れるため、耕作には向かない場所とされていました。そのため、代々農家を営んでいた彼らは厳しい環境にも耐えられるブドウを植樹。驚くほど素晴らしい出来ばえのワインを造りだすことに成功しました。
1940年代にはこの地でのブドウ栽培に興味を持つ人はほぼいませんでしたが、1950年代頃からワインのポテンシャルの高さが徐々に認知され、多くの生産者が参画。現在では、シャトーヌフ・デュ・パプきっての生産者として世界的高評価を獲得しており、ヴュー・テレグラフは、まさにこの地の先駆者とも言える存在なのです。
1980年代には5代目のダニエル氏、フレデリック氏兄弟が参画し、2015年以降、6代目となるフレデリック氏の息子のニコラ氏と娘のマノン氏、ダニエル氏の息子エドゥアール氏も加わり、創業時から続く、実直な畑仕事に重きを置いたワイン造りを継承。丁寧に栽培したブドウの個性を活かした彼らのワインは、一度飲んだら納得の、素直な味わいが魅力です。
テロワールの魅力を引き出すことに注力する生粋のヴィニュロン
「素晴らしいワインを造るには、畑仕事が90%。畑での作業に時間をかけ、醸造所ではできるだけ手をかけないことが重要。」と語るように、ヴィニュロンであるダニエル氏は、オーガニックとリュット・レゾネを組み合わせた、持続可能なブドウ栽培に取り組んでいます。
近年では、水不足への対応として、畑に人工的に給水を行う灌漑を実施する生産者が増加。しかし、「灌漑はその土地の本来の姿に人の手で色を塗るようなもので、その土壌を表現するというポリシーには反するため絶対にしない。」とのこと。灌漑を行わないブドウ樹は、地下深くにある水分を求めて深く根を伸ばすため、水分に加え地中のミネラルや養分などを得られます。
醸造においても、人的な介入を可能な限り排除しています。発酵は野生酵母を使用。またブドウの果汁を果皮に漬ける際、より凝縮感を得るための低温浸漬や、 より多くの色素やタンニン、香り成分等を抽出するピジャージュも行いません。その代わりに、発酵中は30度を超えないよう温度管理をし、タンニンをやわらかく緻密に整えるため、30日から40日以上と非常に長い時間をかけて抽出を行います。
「抽出は、"抽出"ではなく、”Infusion=煎じる、浸出”と考え、可能な限り自然に、人の手を加えずに行う。タンク内での活動を減らすほど、その土壌のキャラクターが出てくる。"フルーティーさ"は人の手で生み出せるものだけど、”ミネラル感” ”石っぽい味わい”などは決して作れない。」と語るダニエル氏。ワインメーカーの色は出さず、あくまでその土地のブドウや土壌を表現することに注力しているのです。
モザイク状に分布する多様なテロワールを映し出す、古樹のグルナッシュ
シャトーヌフ・デュ・パプのテロワールは、場所ごとに異なる土壌で構成されており、小石や砂地、粘土、石灰岩、赤い砂岩などの特徴的な土壌がモザイク状に分布しています。この地質の多様性こそが、リッチで濃厚なスタイルから、繊細でエレガントなタイプまで、実に様々なスタイルのワインが生まれます。
「グルナッシュは土壌のカメレオンだと考えている。他のブドウ品種は品種自体の個性や味わいがあるが、グルナッシュは土壌をそのまま反映するという点で特徴があり、それ故に複雑さが生まれる」と語るのは当主ダニエル・ブルニエ氏。土壌を色濃く反映するその特徴は、グルナッシュとピノ・ノワールとの共通点でもあります。
ワインは代々ブルニエ家が守り継いできた平均樹齢70年以上のグルナッシュを使用。畑はシャトーヌフ・デュ・パプの名高いラ・クロー高原に位置し、石が非常に多い土壌です。この特別なテロワールはワインに唯一無二の個性をもたらします。
かつてローヌ渓谷が形成される前に、アルプスの氷河が溶けて残された、大きな小石の厚い層を通して濾過されたかのように、非常に独特なミネラル感をワインに付与。さらに年間200日以上吹く北風「ミストラル」がブドウの水分を抑え、自然な凝縮感を生み出します。石は日中の太陽熱を蓄え、夜に保温の役目を果たすことで、ブドウの成熟を促進。地中深くに広がる粘土層が安定した水分供給を支えることで、凝縮感とバランスを兼ね備えたブドウへと成長します。
「日光にキスされたブルゴーニュワインのようだ」と称賛される、エレガンスを湛えるスタイル
ヴュー・テレグラフのフラッグシップ、シャトーヌフ・デュ・パプ ラ・クロー・ルージュ2005年ヴィンテージは、ワイン・スペクテーターの「2008 TOP100」において見事世界第5位にランクインしました。
その後、2007年ヴィンテージは、「2009 TOP100」で世界第3位に選ばれ、その地位を不動のものに。世界中にその名を知らしめた後も、各キュヴェで高評価を獲得。彼らのスタイルを気軽に味わえるスタンダード・キュヴェのル・ピジュレにおいても、ワイン評価誌で度々90点以上の高得点を獲得しており、その実力を証明し続けています。
ヴュー・テレグラフが手掛けるワインは、力強さと気品を併せ持つ、エレガンスを湛える仕上がりです。伝説的美食評論家キュルノンスキー氏により「日光にキスされたブルゴーニュワインのようだ」と称賛されています。瓶詰め直後からシルキーで心地良い飲み心地を備えていますが、最低10年以上の熟成を経ることで、複雑味溢れる味わいへと昇華する、長期熟成ポテンシャルを秘めた仕上がりです。
ヴュー・テレグラフの全ラインナップ
商品一覧
7 件