イタリアを代表する白ワイン、ソアヴェとはどんなワイン?

グラスワイン

イタリアを代表する白ワインと言っても過言ではない「ソアヴェ」。フレッシュで爽やかなタイプから、熟成にも耐えうるタイプや甘口ワインまで幅広く存在しています。

いつもの食卓に寄り添うソアヴェは、デイリーワインにも欠かせません。

今回は、そんな多種多様な顔を持つソアヴェをご紹介します。

ソアヴェが造られる産地の気候風土

ヴェネトの風景

「水の都」ヴェネチアで有名なイタリアのヴェネト州。このヴェネト州の西部にあるソアヴェ村周辺で造られる白ワインがソアヴェと呼ばれます。

海に面していること、イタリア最大の湖ガルダ湖があることからヴェネト州は水が豊富です。

ソアヴェの土壌は、火山性土壌に石灰質土壌で、酸味やミネラル感が豊富な高品質ワインが造られます。

ヴェネト州について詳しくはこちら:水の都ベネチアを有するヴェネト州で造られるワインの魅力

ソアヴェの歴史

ソアヴェがDOC認定されたのは1968年。人気は古代ローマ時代にも遡り、古くから品質の良さが認められていました。

一時期はその人気の高さゆえにソアヴェの生産地域が拡大され、大量生産されたことにより品質が低下しました。しかしその後、品質を見直すために若い醸造家達によって、その質の更なる向上と個性豊かなソアヴェが造られ、現在でも人気が衰えません。

また、ソアヴェは「心地良い」「気持ちが良い」という意味です。世界的な大人気から怠ける事なく、品質の向上に向けて真摯に向き合う醸造家達の活気ある想いも相まって、長い歴史の中で育まれてきたソアヴェの味わいは、爽やかに飲み手に心地良さを与えてくれます。

ソアヴェとソアヴェ・クラシコとの違い

平野部に広がるソアヴェ村で造られるソアヴェDOCと、モンテフォルテ・ダルポーネ村の背後に広がる丘陵地帯で造られるソアヴェ・クラシコDOCに区別され、味わいにも違いが生じます。

ソアヴェは、フレッシュフルーティーでシンプルに今飲んで楽しめる味わいなのに対し、ソアヴェ・クラシコは、熟成にも耐えうる芳醇な香りとコクのある味わいです。ソアヴェ・クラシコは、良質な土壌からのミネラル感やブドウが成熟された甘い香りが漂い、余韻も長く留まります。

また、レチョート・ディ・ソアヴェというアパッシメントと呼ばれるブドウの陰干し製法により甘口に仕上げたソアヴェも存在します。こちらは発泡性タイプもあるため、ソアヴェの多様性をより感じることができます。

ソアヴェの品種

ブドウ

ソアヴェDOCは、ガルガーネガ(Garganega)という白ブドウ70%以上に、トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェ、ピノ・ビアンコやシャルドネなどを30%までブレンドして造られています。

ギリシャが起源だとされているガルガネーガはブドウの果皮が厚く、ジューシーな果実が成ります。現在はソアヴェ地区で主に栽培されており、ミネラル感と酸味に溢れています。

ソアヴェの味わい

グラスワイン

色合いは緑がかった麦わら色で、フレッシュな柑橘系果実の華やかで品がある香りと、ミネラル感を楽しめる白ワインです。後味のほのかな苦味は、全体にコクを与えてくれます。清涼感のある酸味とミネラル感、そして心地の良い苦味は、フードフレンドリーなワインとして料理に寄り添います。

ソアヴェに合う料理

料理

Risi e bise(リージ・エ・ビージ)

豊富な水源のあるヴェネト州は農業や漁業が盛んに行われ、野菜や魚介類が多くとれます。日本と同じく米もよく消費されます。味わいの違うタイプを楽しむために、料理もワインによって組み合わせを楽しみましょう。

フレッシュなソアヴェには、新鮮な魚介のカルパッチョなどシンプルな料理を。コクのあるタイプには、バターを使用した魚介のソテーや、鶏など淡泊な肉料理を。甘口のソアヴェには、デザートワインとしてスイーツやブルーチーズを合わせても相性の良い組み合わせです。

ヴェネト州の料理の一つに、グリーンピースと米を煮込んだリゾット「Risi e bise(リージ・エ・ビージ)」があります。シンプルなリゾットは、日本人の口にも合う優しい味わいの家庭料理で、ソアヴェを飲みながら楽しみたい素朴な味わいです。

まとめ

ワイン大国イタリアを代表する白ワイン、ソアヴェ。ソアヴェの魅力は、タイプごとに違う味わいの楽しさと、飲み手にリラックス感を与え、心地良くさせてくれる包容力です。

米や野菜、魚介を使用した料理との相性が良く、和食に慣れ親しんだ日本人の口にも合いやすい白ワイン。ソアヴェの特徴である爽やかな酸味と、ほのかな苦味は、暖かな季節にぴったりなので、ぜひお試しください。