赤ワインも冷やすべき?ワインの温度と冷やし方

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公開日 : 2022.6.24
更新日 : 2023.7.12
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赤ワインも冷やすべき?ワインの温度と冷やし方

「白ワインはよく冷やして、赤ワインは常温で」よく聞いたことがあるのではないでしょうか。


実際、グラスに注いだ時のワインの温度は、最終的な味わいや印象を大きく変える最大の要素と言えます。


そこで今回は、ワインを美味しく飲むために必ず知っておきたいワインの適温と冷やし方をお伝えしたいと思います。

目次

赤ワインの適正温度

赤ワイン 適温

赤ワインは「常温で飲むもの」と言われることがありますが、これは夏でも20℃前後と過ごしやすいヨーロッパでの話。日本はヨーロッパと比べると高温多湿なため、赤ワインを常温で飲んでしまうと、味わいがぼやけ重く感じてしまうことがあります。


一方で、赤ワインは渋みや苦味の素となるタンニンを多く含んでいるため、冷やし過ぎると渋みが強調され苦味を感じやすくなってしまいます。


赤ワインを冷やすときは、赤ワインのタイプに合わせて適切な温度に調整することが大切です。


タンニンの少ない若い赤ワインやライトボディ(軽口)の赤ワインは少し低めの12~14度、フルボディの赤ワインや熟成感のある赤ワインは、少し高めの16〜18度にするとよりソフトなタンニンと複雑な香りや味わいを楽しむことができます。


また、赤ワインのタイプによっては、8~11度といつもよりしっかり冷やしたり、氷を入れて飲むのもおすすめ。少し低めの温度にすることで、ワインの酸味やタンニンが引き締まり、より美味しくいただけます。


ワインが冷えていないときは、グラスに氷を入れてもOK。さらりとした飲み心地で、いつもとは違ったワインの美味しさが楽しめますよ。

冷やして美味しい赤ワイン

白ワインの適正温度

白ワイン 適温

白ワインの醍醐味はなんといってもフレッシュな果実味です。そのフレッシュな果実味は温度を下げることで際立つので、赤ワインよりも低い温度が適しています。


また、白ワインの酸味は冷やすことでよりシャープな印象となり、果実味とのバランスがとれ、食事とも合わせやすくなります。


酸味は温度が高くなるとぼやけてしまい、フレッシュ感は減少し甘味が強く感じられるようになります。グラスにしばらく残っていた白ワインを飲み干した時、蜜っぽさ(甘さ)を感じたことはないでしょうか?


若くフレッシュな味わいの白ワインなら6〜10度、ブルゴーニュの特級ワイン等ふくよかなボディの白ワインは10〜14度くらいがおすすめです。

ロゼワインの適正温度

ロゼワイン 適温

ロゼワインは赤ワインと白ワインのちょうど中間的なスタイルですが、適温は白ワインと同じです。


ロゼワインにはタンニンもありますが赤ワインほど強くはありません。ロゼワインのタンニンに由来する適度な渋みは冷やせばむしろ心地良い苦味となり、どんな食事とも合わせやすくなります。


また、ロゼワインの多くは熟成させず早飲みタイプに仕上げられているものが多く、フレッシュ感が特徴でもあります。よって、ロゼワインは冷やして飲む方が美味しく感じるのです。


ちなみにロゼワインは色合いによって適温を調整すると良いでしょう。薄いピンク色なら低めの8〜10度で、濃いピンク色なら少し高め10〜12度に調節すると良いですよ。

スパークリングワインの適正温度

スパークリングワイン 適温

発泡性のワインはビール同様、よく冷やすのがお決まりです。よく冷やすことで、キレのある味わいになります。


スパークリングワインの印象を大きく左右する気泡の強さやなめらかさは、冷やすことでより際立ち、喉越しがよくなります。


また、辛口のスパークリングワインは酸味が味わいのバランスの鍵となっているので、よく冷やせば酸味はシャープになり爽快感やフレッシュ感が増します。8度前後がおすすめです。


また、ヴィンテージのシャンパンやプレスティージュ系のスパークリングワインは少し高めの8〜12度がおすすめです。ワインに溶け込んだクリーミーな気泡や味わいの複雑性は、温度が少し高い方がよりしっかりと感じることができるからです。


甘口のスパークリングワインは辛口のスパークリングワインよりさらに低い6度前後が適しています。甘いワインは口当たりが良く、飲んでいる時はアルコールを感じにくいため、温度が高いと甘いブドウジュースのような印象になってしまいます。


よく冷やして酸味を引き出し、甘味とともにしっかりと酸味も感じることができればベストの状態と言えるでしょう。

ワインの冷やし方

ワインを適正温度で楽しむための冷却方法をご紹介します。


ワインを冷却する際に注意したいことがあります。それは冷やしすぎないこと。適温よりも冷やし過ぎることでワイン本来の風味が単調になり、美味しさを損ねる場合があるので、ワインタイプによって適温を守ることが大切です。


また、ワインの温度を下げるよりも温度を上げるほうが時間がかかるということを覚えておきましょう!

冷蔵庫に入れる

ワイン 冷蔵庫

最も手軽な方法です。室温25度前後の場合、スパークリングワインなどしっかり冷やして飲みたいものは飲む3〜4時間前に、白ワインやロゼワワインならば2~3時間前に、赤ワインなら30分~1時間ほど前に冷蔵に入れておくと適温になります。


15分間で約1度下がりますので、一つに目安にしておきましょう!自分の好みに合わせて冷やす時間を調整してみてくださいね。


また、濡らした布巾を固く絞り、ボトルに巻きつけてから冷蔵庫に入れると少し時短になりますよ。


とは言え、ホームパーティーや来客時の冷やし忘れを防止するために、早めに冷蔵庫に入れておくこともあるでしょう。そんな時は早めに冷蔵庫から出して適温に調節すると良いでしょう。

ワインクーラーを使用する

ワインクーラー

早く冷やしたい時に便利なのがワインクーラーです。氷水を入れたワインクーラーにワインボトルを入れ、ボトルの液面までしっかりと氷水につかるように入れておくと素早くワインを冷やすことができます。


室温25度前後で、スパークリングワインならば約15〜20分間、白ワイン・ロゼワインなら10~15分、赤ワインならば5~10分ほどクーラーにつけておくと適温になります。目安として1分間に約1度温度が下がると覚えておくと便利です。


急いでいる場合は、クーラーの中でワインのボトルをくるくる回したり、塩を入れるとより早く冷やすことができます。


なお、ワインクーラーにワインを入れっ放しにしておくと冷えすぎてしまうのでご注意を。ワインは冷やすより温度を上げる方が時間がかかります。ワインを冷やし過ぎてしまった場合は、グラスに注ぎしばらく待ちましょう。

スリーブを使用する

とにかく早く冷やしたい時にスリーブは活躍します。普段は冷凍庫で保管しておき、飲む直前にボトルに取り付けるだけですぐに冷やすことができるので、普段の食卓で使用するのに便利なワイングッズです。


ワインクーラーのように結露でテーブルを濡らすこともなく、保管にも場所を取りません。また、アウトドアでワインを冷やす時にも重宝します。

ワインクーラー・スリーブ一覧

まとめ

せっかく購入したワインはどんな時も美味しく味わいたいですよね。


ワインの適温をちょっと心がけるだけで、味わいは驚くほど変わります。ぜひ試してみてくださいね。

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