オーパス・ワン 知られざる誕生のストーリー

テイスティングイベントの為に沢山のグラスに注がれたオーパスワン

ワインラヴァー憧れのワインの一つ、カリフォルニア・ナパ・ヴァレーで造られるワイン、オーパス・ワン

この度、そのオーパス・ワン・ワイナリーより、インターナショナル・マーケティングの副社長を務めるローラン・デュラス氏を迎えて、ワインショップ・エノテカ 広尾本店でスペシャルテイスティングが行われました。

お話をするローランデュラス氏

オーパス・ワンの副社長を務めるローラン・デュラス氏

2人の男が夢見たワイン

1978年のナパにて取った写真

ロバート・モンダヴィ、フィリピーヌ・ド・ロスチャイルド、バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド 1978年 ナパにて

イベントは、ローラン氏の「たった40年のストーリーなので、簡単に説明させてください。(笑)」という前置きからスタートしました。

オーパス・ワンのアイデアが生まれたのは1970年代のこと。

シャトー・ムートン・ロスチャイルドの当主だったフィリップ男爵がアメリカを旅する中で、出会ってすぐに意気投合したのが、ファミリーから独立し自身のワイナリーを設立して間もないロバート・モンダヴィ氏でした。

方や1級シャトーを所有するフランスの男爵、方やアメリカのイタリア系移民の家に生まれた男。生まれも育ちも全く異なる二人でしたが、ワインや芸術に対する想いには共通する熱いパッションがあり、オーパス・ワン誕生への糸口となったそうです。

重要な商談は寝室で

2人が出会ってから数年、夢のプロジェクトはなかなか進みませんでしたが、1978年、ようやくフィリップ男爵がロバート・モンダヴィ氏をフランスに呼び、素晴らしいディナーに招待します。

ロバート・モンダヴィ氏はこのディナーできっとワイン造りの話が出るだろうと思っていたものの、その話が話題にあがることはなく、彼はがっかりしていたところ、最後にフィリップ男爵から「明日の朝8時、私の寝室で会いましょう!」と驚きの提案が。翌朝指定された通り、男爵の寝室を訪ねたところ、そこでワイン造りの具体的な話があり、ようやく2人の夢は実現されることになりました。

3日遅れで完成したオーパス・ワン第1号

グラスに注がれたオーパスワンと樽

こうしてスタートした2人のワイン造り。フィリップ男爵は、シャトー・ムートン・ロスチャイルドの当時の醸造長だったルシアン・シアノー氏をアメリカに送り込み、ロバート・モンダヴィ氏は息子のティム・モンダヴィ氏をそのパートナーに任命しました。

定年も間近い歳だったルシアンはフランスを一度も出たことがなかったそうで、そんな醸造長をアメリカへ送り込むのは相当な決断だったでしょう。

しかし、生粋のボルドーワインメーカーであるルシアンと、カリフォルニア生まれのティムの共同作業が最初からうまくいくはずがありません。予定では1日でできあがるはずだった最初のワイン(ブレンド)はなかなかできず、3日目にしてようやく完成したそうです。

まだかまだかと待ち構えていた人々の前に、ルシアンとティムは2人で腕を組みながら「やっとできた!」と登場したのだとか。オーパス・ワン第1号誕生の瞬間は、何ともドラマティックな場面だったのですね。

こうして第1号ができてから最初の10年間ほどは、オーパス・ワンはモンダヴィでオーパス・ワン用に醸造した樽からのセレクションでした。その後徐々に畑の面積は増え、現在では69haまでに。2001年からは、カリフォルニア大学デイヴィス校とボルドー大学双方の学位を修めた醸造家、マイケル・シラーチ氏がワインメーカーに就任し、その品質をさらに高めています。

ヴィンテージを鏡のように映す

グラスに注がれたオーパスワンとボトル

今回は、オーパス・ワンの最新ヴィンテージである2014年に加え、貴重なバックヴィンテージである2010年度産のワインも供されました。

2010年は、ローラン氏曰く「チャレンジング・ヴィンテージ」。季節外れの低温、タイミングの悪い雨、収穫直前の熱波と、難しい気候が重なり、稀に見る難しいヴィンテージとなったそうです。

ボルドーと同じように「ヴィンテージが反映された」ワイン造りを行っているオーパス・ワン ワイナリー。約8年の熟成を経たワインは、まさにボルドーのワインそのもの。

ブラックベリーやバラ、エスプレッソなどの香りに、熟成による腐葉土を思わせるブーケ。まだまだフレッシュさを残しながら、見事な熟成を刻んでいます。

一方で、最新の2014年は、12年、13年に続くグレートヴィンテージ。長期熟成のポテンシャルもあります。

オーパス・ワン誕生から現在に至る40年の歴史を聞きながら、2本のヴィンテージを飲み比べる。オーパス・ワンのコンセプトは「Time and Place」ですが、その豊穣なストーリーに耳を傾けながら味わうオーパス・ワンは、まさにそのコンセプトを体現しており、非常に贅沢な時が過ぎていきました。

今回イベントが行われたワインショップ・エノテカ広尾本店

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