【生産者の素顔】vol.12 ピエロ・インチーザ・デッラ・ロッケッタさん/ボデガ・チャクラ
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わたしたちが日頃飲んでいるワイン。
このワインを造った生産者は何を目指し、どんな風に仕事をしているのか気になったことはありませんか?ワイン造りから私生活まで、生産者の素顔に迫ります。
ピエロ・インチーザ・デッラ・ロッケッタさん
生年月日:1967年11月13日 出身地:スイス生まれ、イタリア・フィレンツェ育ち 趣味:料理、テニス ワインとは:我々の人生を輝かせてくれるもの。心に残るワインには、「いつ」「誰と」飲んだかという記憶が懐かしくよみがえり、感情を揺さぶる不思議な力があります。
ボデガ・チャクラは2004年の設立時から専門家や評価誌に注目され、高い評価を受けるアルゼンチン・パタゴニアのワイナリー。
ビオディナミ農法を採用し、生物多様性を高めた畑で自然と調和したワイン造りを実践しています。
オーナーのピエロさんは、サッシカイアを手がけるテヌータ・サン・グイドの創設者マリオ・インチーザ・デッラ・ロッケッタさんの孫で名門ワイン一族の出身。
そんなピエロさんがパタゴニアでワイン造りを始めたきっかけからプライベートについてまでお話を伺いました。
パタゴニアの地でワイン造りを始めるまで
約15年間、ファミリービジネスであるテヌータ・サン・グイドで働いていましたが、31歳の頃に素晴らしいピノ・ノワールを求めてオレゴン、ブルゴーニュなど世界各地を巡りました。
ニューヨークで開催されたブラインドテイスティングイベントで、パタゴニア産のピノ・ノワールを口にした瞬間、その美味しさに衝撃を受けました。
酸味とフレッシュな果実味が生み出すエレガントな味わいに、すっかり魅了されたのです。
実際にパタゴニアを訪れると、そこには手つかずの自然が広がっていました。その土地に強く惹かれ、ピノ・ノワールの栽培に挑戦することを決意したのです。
おすすめのワインと ペアリング
「バルダ」は、もぎたての果実のようなフレッシュな果実味と、エレガントなスタイルが魅力。
ピザやパスタ、サラダなどと一緒に肩ひじ張らず楽しんでもらいたい1本です。軽やかさもあるので、ほんの少し冷やして、マグロなどのお寿司と合わせるのもおすすめですよ。
ターニングポイント
2013年、大きなケガを負い8カ月間、車いすでの生活を余儀なくされました。
死を間近に感じるほどの出来事で、考え方が大きく変わるきっかけとなりました。
人間が持つ恥ずかしさや見栄といった感情ではなく、ありのままを尊重するという価値観へ変化していったのです。
この考え方はワイン造りにも通じていて、畑でも醸造でも化学薬品を使用しないという選択につながっています。
それには通常の10倍以上の労力とリスクを伴いますが、その土地の個性を美しく表現するワインを生み出すことができると信じています。
不必要なものを取り除き、本当に必要なものにフォーカスするという考えを大切にしています。
季節の野菜や鶏などイタリアの食文化に囲まれて育ちました。
その大切さに気づいた今は、遠く離れたパタゴニアの地でも、豊かな食文化を取り入れています。
チャクラには1.5haほどのベジタブルガーデンがあり、12種のトマトを植えています。
料理が趣味なのでそのトマトを使ったピザやサラダ、鶏肉料理をよく作って楽しんでいます。
『エノテカタイムス』は全国のワインショップ・エノテカにて配布中です。ぜひお手に取ってご覧ください。 ※一部対象外の店舗がございます。 ※数に限りがございます。期間中でも配布が終了している場合がございます、予めご了承ください。