【生産者の素顔】vol.9 ジェラール・ベルトランさん/ジェラール・ベルトラン
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わたしたちが日頃飲んでいるワイン。このワインを造った生産者はどんなものが好きで、どんな風に仕事をしているのか気になったことはありませんか?
ワイン造りから私生活まで、生産者の素顔に迫ります。
ジェラール・ベルトランさん
生年月日:1965年1月27日 出身地:フランス ナルボンヌ 趣味:散歩、テニス、執筆活動 モットー:「完璧は見つけられないけど、完璧なバランスは見つけられる」これが私のワイン造りにおける究極のモットーです。ブレンドを行う際は、部屋の温度などの集中できる環境を整え、ワインがそのヴィンテージをより良く表現できるように最善を尽くしています。また、チームのポジティブなエネルギーがワインに伝わるように、思いを込めてブレンドしています。
ジェラール・ベルトランは、「多様で大きな可能性を秘めた南仏ワインの魅力を伝えたい」という信念のもと、地域やブドウの個性を生かした多彩なワインを生み出しているワイナリーです。今やその存在は南仏のみならず、フランスの名門ワイナリーのひとつとして世界中から注目を集めています。
オーナーのジェラール・ベルトランさんは、父ジョルジュ・ベルトランさんの教えのもと幼い頃から家業であるワイン造りに親しんできました。30 歳まではプロのラグビー選手として活躍し、その経験から得た「あきらめない心」は、今も彼のワイン造りに生かされています。「私が初めて収穫をしてから今年で50年」と語るのが、ワイナリーの顔ともいえるキュヴェ「ヴィルマジュー」。そんな節目を記念して、ジェラールさんにワイン造りへの思いなどお話を伺いました。
ワインに興味をもったきっかけ
幼いころから、偉大なワインメーカーだった父の背中を見て育ちました。ワインメーカーとしての経歴は、10歳で父とヴィルマジューの畑で収穫を行ったことから始まります。父はよく「ジェラール、君は幸運だよ。50歳になれば40 年の経験があるんだからね」と言っていました。人より15年早くスタートできることを、父は“ラッキー”だと表現していたのです。
ラグビーに夢中になりつつも、15歳で農業学校に通い始め、選手としてのキャリアと並行して、ブドウ栽培を本格的に学び始めました。
休日のリフレッシュ方法
休日は散歩をしたり、テニスをしたりして気分転換しています。また、本を書くことも大切な趣味のひとつで、ビオディナミやワイン造り、人生について執筆してきました。執筆は、自分の心の奥底にある感情を誰かと分かち合える貴重な機会だと感じていて、とても気に入っています。
お気に入りキュヴェとベスト・ペアリング
どのワインにも思い入れがあるので一つだけを紹介するのは難しいですが、やはり和牛とヴィルマジュー・ルージュのペアリングが大好きです。特に神戸牛ステーキは、その良質な脂身にワインの果実味が寄り添い、味わいが完璧にマッチします。
ドメーヌ・ド・ヴィルマジュー・コルビエール・ブートナック
赤
リッチ&グラマー
輝かしい実績を誇る南仏ヒットメーカー。南仏を代表する4種のブドウで仕立て、果実の旨味とスパイシーさが広がるコスパ抜群の1本。 詳細を見る
4.2
(138件)2022年
2,970 円
(税込)
※2023ヴィンテージは2025年10月中旬以降発売予定。2023ヴィンテージのみ50周年のステッカー付き。
ヴィルマジュー50 周年を迎えて
ヴィルマジューを造り始めた当時、このワインが世界中に知られる存在※になるとは夢にも思っていませんでした。2002年より自社畑の一部をビオディナミに切り替え、生物多様性を促進しながら、ヴィルマジューを飲んだ時の感動をより豊かにすることに力を注いできました。
私は自分を情熱的な人間だと思っています。だからこそ、ワインに対する皆さんの思いに共感し、喜びを感じられます。特に日本の愛好家の方々は、繊細で洗練された感性をもってワインを楽しんでくださっています。グラスの選び方やボトルの温度管理といった細やかな心配りから、その思いが伝わってきます。50周年を迎え、ワインが結んでくれたつながりに改めて感謝します。
※現在、ヴィルマジュー・ルージュは日本をはじめ38カ国、ブランは20カ国へ輸出されています。