「牡蠣にはシャブリが合う」。
ワイン好きなら一度は耳にしたことのある“テッパン”の組み合わせではないでしょうか。でも、それって本当なのか?
ということで、今回は生牡蠣にシャブリを合わせて検証してみました!さらにちょい足しアレンジも加えて、より生牡蠣とシャブリをおいしく合わせるポイントを探っていきます。
エノテカ公式SNSの運用を担当。 料理が好きで、ワインに合うアレンジレシピを考えるのが趣味。
エノテカタイムスの編集を担当。 大の牡蠣好きで自宅ではアヒージョやパスタ、カキフライなどとも一緒にワインを楽しむ。
目次
実食!生牡蠣 × シャブリ
まずはシンプルに、生牡蠣とキンと冷やしたシャブリを合わせてみました。
今回、検証に使用したのはコルトー・ミシュレのシャブリ。ふくよかな果実味と溌剌とした酸のバランスが秀逸なエノテカでベストセラーのシャブリです。
水野
牡蠣とシャブリの組み合わせはやっぱり美味しいですね。でも若干生臭さも感じるので何かちょい足しした方がもっと美味しいかも!
互井
キリリと冷やして酸味やシャープさを際立たせるのが大事かなと思いました。もっと酸味がほしい気がしますね。牡蠣を食べると自然に酸が欲しくなります。
もっとシャブリに合う!ちょい足しアレンジ
シャブリとの相性をさらに高めるちょい足しをいろいろと試してみました。
レモン:◎
やっぱり王道。牡蠣の生臭さをしっかり抑え、シャブリのフレッシュさと見事に橋渡ししてくれます。
ライム:◎
青みのある香りが牡蠣とシャブリの両方とマッチ。レモンより少し個性的で、香りの方向性がシャブリに近く、好相性。
レモン派・ライム派で意見が分かれそうなので、ぜひ食べ比べてみてください。
ポン酢:△
牡蠣単体とポン酢の相性は良いですが、シャブリと合わせるとポン酢の風味が強く出すぎて、シャブリの繊細さが埋もれてしまいました。
もしシャブリと合わせるなら柑橘の風味を感じられるゆずポン酢を少量垂らすのがおすすめ!
塩&オリーブオイル:△
塩は、シャブリがすでに塩っ気の役割をしてくれているので、わざわざ足さなくても良さそうです。オリーブオイルはシャブリのキリッとした個性とはややズレる印象。
タバスコ:◎
今回のダークホース!「タバスコって合うの…?」と半信半疑でかけてみたところ、タバスコの酸味とシャブリが驚くほど調和。
牡蠣のミルキーさがタバスコの辛みをやわらげ、ちょっとクセになる味わいに。特に【ライム+タバスコ】の組み合わせは、まるで即席カクテルソース。これはアリです!
互井
ちょい足しのポイントは“酸味”ですね。酸味のあるものと一緒に牡蠣を食べると、より美味しく感じました! 想像以上に【ライム+タバスコ】の組み合わせが美味しくてびっくり。もちろんレモンも間違いないですが、新しい発見がありました。
水野
酸味をブーストするイメージで、生牡蠣に何か酸味をプラスするとシャブリとちょうどよく調和して、生臭さがぐっと軽減されました。 クリーンでキリリとしたシャブリと、レモンをかけた牡蠣の相性はやっぱり王道!すだちやかぼすも合いそうなので、今度試してみようと思います。
生牡蠣 × シャブリの相性まとめ
検証の結果、「牡蠣×シャブリ」は間違いない組み合わせでした!さらに酸味をプラスすることで、シャブリとの相性がより一掃引き立ち、味わいの懸け橋となります。
なぜ「牡蠣にはシャブリ」と言われているのか?
そもそも、なぜ牡蠣にシャブリが合うと言われてきたのでしょう?
その鍵は、シャブリの土壌にあります。シャブリ地区には「キンメリジャン」という貝殻の化石を含んだ土壌が広がっています。
この土壌で育ったブドウからは、ミネラル感とシャープな酸を持つワインが生まれ、海の幸との相性が抜群なのです。
ちなみにフランスでもシャブリと牡蠣は定番ペアリング。コルトー・ミシュレのオーナー、ステファニー・ミシュレさんによれば、クリスマス時期が牡蠣のハイシーズンで現地でもごちそうとして楽しまれているそうです。
まとめ
今回の検証で感じたのは、シャブリは確かに牡蠣に合うということ。ただ、生牡蠣そのままだと少し物足りない印象もありました。
そこで活躍するのが酸味のちょい足し。
酸味を加えることで、生牡蠣とシャブリの相性がぐっと引き立ち、バランスが整います。中でも【ライム+タバスコ】は、今回の大きな発見でした!
牡蠣×シャブリ、ちょっと工夫してみると楽しみ方が広がります。ぜひご自宅でも、お気に入りの組み合わせを見つけてみてください。