ワインは世界各国で造られていますが、その土地で親しまれている料理もさまざま。
旅するようにワインとその土地で作られる料理を楽しんでみませんか?
今回の舞台はフランス南東部に位置するローヌ地方。近くには、美食の街として世界的に有名なリヨンがあります。ここでおすすめするのは、リヨン名物「ソシソン・ショー」です。
ローヌ地方の食文化
フランス南東部、ローヌ川沿いに広がるローヌ地方は、古代ローマ時代から交易の要衝として多彩な食文化が育まれてきました。中でもローヌ川上流に位置するリヨンは「美食の都」として知られ、カジュアルな食堂「ブション(bouchon)」が多く点在しています。
そのブションでよく見かけるのが、今回ご紹介する「ソシソン・ショー」。ちなみにフランス語ではソーセージの大きいものを「ソシソン(saucisson)」、小さいものを「ソーシス(saucisse)」といい、大きさで呼び名が異なります。
温かく柔らかなソーセージの旨味には、ふくよかな白ワインがピッタリ!ぜひ試してみてください。
ソシソン・ショーのレシピ
【材料 3~4人分】
ソーセージ(太め) 1本
じゃがいも 2個
エシャロット(または玉ねぎ) 大さじ1
白ワインビネガー 大さじ1
オリーブオイル 大さじ3
イエローマスタード 小さじ1
塩こしょう 適量
パセリのみじん切り 適量
【作り方】
1. じゃがいもは皮付きのまま水から20分ほど茹で、柔らかくする。皮をむき、食べやすい大きさに切る。
2. ソーセージを沸騰した湯に入れ、15~20分茹でる。茹で上がったソーセージを1cm幅に切る。
※茹でる際、あればローリエを入れると美味しいです。時間は大きさや太さによって調整してください。
3. エシャロットはみじん切りにする。
4.ボウルにイエローマスタードと白ワインビネガーを入れてよく混ぜ、少しずつオリーブオイルを加えながら乳化させる。最後にみじん切りにしたエシャロットを加え、塩・こしょうで味をととのえる。
5. お皿にじゃがいもと、切ったソーセージをのせて4のソースをかける。仕上げにパセリをみじん切りにし、散らして完成。
ピッタリなワイン
リッチな白ワインと楽しみたい、熱々でジューシーなソシソン・ショーが完成しました!
合わせるワインは、ローヌ地方を代表するブドウ品種「ヴィオニエ」の白ワイン。ヴィオニエ特有のふくよかで華やかな香り、そして厚みのある味わいが、ソーセージの旨みと溶け合い、肉の甘みをいっそう引き立てます。
今回はさっぱりとしたビネグレットソースを添えましたが、赤ワインを煮詰めたソースにすれば、赤ワインとも相性抜群のおつまみに早変わりしますよ。
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4.0
(1件)2023年
4,950 円
(税込)
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WS 91
文=互井彩音