例年世界中のセレブ、映画関係者が集まり華やかな注目を集めるカンヌ国際映画祭。フランスのコート・ダジュール沿いの都市カンヌで開かれる映画の祭典は、今年で70周年を迎える世界で最も有名な映画祭の一つです。
映画祭のハイライトとなるのは、最高賞パルムドールを競う公式コンペティション。今年はフランスのフランソワ・オゾン監督、アメリカのソフィア・コッポラ監督による新作に加え、日本からは唯一、河瀬直美監督による「光」が選出されています。また、公式作品ではないものの毎年野心的な作品が並ぶ「ある視点」部門には、日本から黒沢清監督による「散歩する侵略者」が出品される予定。日本人としても注目の豪華ラインナップです。
毎年著名な映画人、知識人が審査員を務めることで知られていますが、今年はスペインを代表する巨匠、ペドロ・アルモドバル監督が審査員長を務めることになっており、他にはアメリカの俳優であるウィル・スミス、ジェシカ・チャステインなど錚々たるメンバーが審査員に名を連ねています。
また、コンペティションと同時開催されるカンヌ国際映画祭のもう一つの顔は、映画の国際見本市。世界中から数百社、数千人の映画関係者が集まり、各国の映画配給会社へのプロモーション合戦が繰り広げられ、連日プレゼンやパーティーが開催され大いに盛り上がりを見せます。
そんなカンヌ国際映画祭で公式ワインとして認定され、各国のセレブリティ達が楽しむワインとはいったいどんなワインなのでしょうか。
20年以上にわたってカンヌの映画人に愛される「ムートン・カデ」
1991年以来20年以上にわたって、カンヌ国際映画祭のオフィシャルサプライヤーを務めるワイン「ムートン・カデ」。フランスのボルドー地方で造られ、ボルドーの五大シャトー・ムートン・ロスチャイルドのエッセンスを受け継ぐこちらのワイン。世界150カ国以上で愛飲されるという実績をもつフランスワインだからこそ、世界中のセレブリティ達が集まる映画祭の公式ワインに選ばれるというのもうなずけます。
例年オフィシャルサプライヤーとして選ばれているムートン・カデですが、2011年以降は、映画祭のメイン会場屋上に「ムートン・カデ・ワインバー」が登場。屋上というプライヴェートな空間に、スターや映画関係者が続々と訪れてワインを楽しむそうです。
2017年のムートン・カデワインバーは、昨年に引き続きエルメスやルイ・ヴィトンにもデザインを提供するフランスの有名デザイナー、マティアス・キスがデザインしたアール・デコ調の内装が施されるとか。 こちらのデザインにも注目が集まりそうです。
↑マティアス・キスがデザインした2016年のムートン・カデ・ワインバー
“ザ・ムービー・シャンパーニュ”の異名をとる「パイパー・エドシック」
パイパー・エドシックは、1785年にフローレンス=ルイ・エドシックが創業した、モンターニュ・ド・ランスに本拠地を置く歴史あるシャンパーニュ・メゾン。1933年に公開された映画“Sons of Desert”のワンシーンに彼らのシャンパーニュが登場して以来、これまで何本もの映画のワンシーンを飾り、“ザ・ムービー・シャンパーニュ”という名誉ある異名を持つようになりました。
また、大女優マリリン・モンローに愛飲されたことでも一躍脚光を浴び、フランスファッショ ン界のカリスマ、ジャン・ポール・ゴルチエもそ の味わいに魅せられボトルのデザインを手がけたほど。カンヌ国際映画祭においては、1993年から20年以上に渡り公式シャンパーニュ・メゾンを務めており、その深紅のラベルが映画関係者を魅了し続けています。 現在では、カンヌのほか、アメリカのアカデミー賞、ヴェネツィア、ベルリンなど、ムービースターやセレブリティが一堂に会する羨望のイベントである国際映画祭において、レッドカーペットを連想させる真紅のラベルを装った彼らのシャンパーニュは欠かせない存在となっています。
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