フランスで最も愛される「コンテチーズ」の特徴とおつまみレシピ

コンテチーズ

様々なチーズを生産、消費するチーズ王国フランスの中で、最も人気があり親しまれているコンテチーズ。毎日食べても飽きのこない味わいは、フランスのみならず世界中で愛されています。

コンテチーズの魅力は、色合い、香り、味わいをワインのようにテロワールを感じながら熟成ごとに楽しめることが挙げられます。

今回はそんなコンテチーズの特徴と、ワインに合う簡単なおつまみレシピをご紹介します。

コンテチーズとは

種類 ハードタイプ
特徴 黄色から茶色の色合い
味わい ナッツのような香り、濃厚なミルクの旨味やコク、適度な酸味があり、クセはあまりない。
熟成するとコクや旨味が増す。

フランスのジュラ山脈一帯、スイスとの国境のフランシュ・コンテ地方で生産されているコンテチーズ。直径は55~75cm、重さが32~45kgもある、チーズの中でも大型のハードチーズです。

コンテチーズを一つ作るためには、なんと450L以上もの牛乳が必要とされます。そのため乳を生産する酪農家、チーズ工房(フリュイティエール)、熟成士(アフィヌール)によって協力し合いながら、伝統的に生産され品質が守られているのです。

長い冬の食糧確保のために作られたその大型のチーズ作りは、1000年以上にもなると言われています。そんな歴史が長いコンテチーズは、フランスを代表する原産地呼称保護されたチーズの一つです。

フランシュ・コンテ地方の景色

コンテチーズの製法は、まず部分脱脂した無殺菌の牛のミルクを温め、乳酸菌と凝乳酵素を加えて凝固させます。カットし攪拌しながら53度以上に上げ、成形、加塩、熟成する、加熱圧搾タイプの製法です。このような水分が少ないチーズは、長期保存に適しています。

コンテチーズは、熟成が若いうちは黄色の色合いをし、熟成が進むと濃くなります。ホクっとした栗のような食感で、旨味やコクが熟成とともに増え、人々を魅了する味わいに。噛むほどに味わい深い乳の甘みや旨味を感じるハードチーズで、過度なクセがないことも人気の理由の一つです。

さらに、製造されたチーズは、搾乳された季節によって色合いや味わいに違いが生じます。夏の青草を食べたミルクから作るチーズと、冬の干し草を食べたミルクから作るチーズでは、風味や味わいが異なるのです。

特に夏のミルクから作られるコンテチーズは、濃い黄色で複雑性があり、その土地のテロワールを現していると言われています。

コンテチーズ

コンテチーズは、多種多様なチーズを生産するフランスのA.O.P.チーズの中でも1位の生産量を誇る、最も愛され親しまれているハードチーズです。

生産量が多いチーズですが、点数別に茶色と緑色の「コンテ・ベル」ラベルでレベル分けをされ、品質が保たれています。

コンテチーズの食べ方

コンテチーズ

クセの強くないチーズなので、日々の食事に気軽にそのままを食べることはもちろん、サンドウィッチやグラタン、チーズフォンデュなどの料理、サッとスープに削り立てを載せてトッピングするなど、幅広く使用できます。

コンテチーズなどのハードタイプの表皮は、長期に渡って外気にさらされ熟成しているため、硬くて分厚く、外側は微生物なども付着している可能性があるので、表皮は切り取って食べましょう。

コンテチーズを使った簡単レシピ

コンテチーズを使った簡単なおつまみレシピをご紹介します。コンテチーズの味わいを堪能できる、ワインにピッタリなおつまみです。

コンテとオリーブのさつまいもカナッペ

コンテチーズを使ったレシピ

【材料 2~3人分】

さつまいも 1/2本
コンテチーズ 30g(角切り)
オリーブの実 (半分に切る)
はちみつ 適量

【作り方】

1.さつまいもの皮をよく洗い、20分ほど柔らかくなるまで蒸す。

2.さつまいもを7mm幅に切り、角切りしたコンテとオリーブを載せ、上からはちみつをかけてできあがり!

はちみつをオリーブオイルに代えるとスッキリとした味わいになります!

コンテとりんごのバジル豚肉ロール

コンテチーズを使ったレシピ

【材料 2人分】

豚薄切り肉 4枚
コンテチーズ 40g
りんご 1/4個
バジルの葉 4枚
薄力粉 適量
塩 少々
こしょう 少々
オリーブオイル 適量
白ワイン 大さじ1
粒マスタード 適量

【作り方】

1.コンテは皮を切り、1㎝幅に切る。りんごは皮をよく洗い細切りにする。

2.豚薄切り肉に薄く薄力粉をまぶし、バジルの葉、りんご、コンテを載せて塩をふる。

3.フライパンにオリーブオイルを入れ、豚肉の巻き終わりを下にして焼く。白ワインを回しかけ、全体に焼き色がつくまで焼く。

4.お皿に盛り、こしょうを挽く。粒マスタードをお好みで添えてできあがり!

コンテチーズに合うワイン

白ワイン

コンテチーズは熟成ごとに味わい深くなるので、熟成の若いものはフルーティーな白ワインを、熟成したコンテチーズにはワインも複雑性のあるタイプがよく合います。

また、熟成のコンテチーズと同郷のヴァン・ジョーヌという黄ワインも、ワイン好きな方には試していただきたい絶妙なペアリングです。

今回のさつまいもカナッペのレシピには、樽香が香ばしいシャルドネを合わせました。

ほくっとした食感が似ているさつまいもとコンテチーズ。コンテチーズの風味と、さつまいもの甘さが白ワインにマッチします。香ばしい樽香も、コンテの濃厚なミルクの香りに合いますよ。

まとめ

フランスのみならず、世界中での人気が高いコンテチーズ。口にするとどこかホッとするような飽きのこない味わいながらも、熟成ごとに色や香り、味わいを堪能できます。

いつ食べても美味しい、コンテチーズ。そのままはもちろん、切り方によっても食感が変わり、チーズそのものを楽しめ、さらに料理に使用すれば香しいミルクの香りが漂います。

ワインとのペアリングは熟成ごとに、ぜひお試し下さい。