新型コロナの影響は?どうなるボジョレー・ヌーヴォー2020年

ワインラヴァーにとって1年に1度、秋の楽しみといえばボジョレー・ヌーヴォーの解禁です。過ぎ去りし季節に想いを馳せながら、その年に収穫されたブドウで造られたワインを味わうことは、普通のワインには出来ない楽しみ方と言えます。

しかし、今年は新型コロナのパンデミックが収まる気配もなく、ボジョレー・ヌーヴォーの解禁にも影響を及ぼしそうな雰囲気が。そんな見通しを前に、先日ボジョレーワイン委員会が発表した情報と2020年のボジョレー・ヌーヴォーについてお伝えします。

影響を受けるのはサプライチェーン

人類がパンデミックに陥ろうとも、そんなことはブドウには関係ありません。新型コロナが影響を与えるのはサプライチェーンです。

一般的なワインの輸入には、時間はかかりますがコストの安い船舶が利用されています。一方、実はボジョレー・ヌーヴォーは、世界共通の解禁日に消費者の元へお届けするために、飛行機で輸送されています。

しかし今年は、飛行機の運行本数が減っていることをはじめとした新型コロナの影響がサプライチェーン全体にあり、ボジョレー・ヌーヴォーの到着が解禁日に間に合うか危ぶまれていました。

ボジョレーワイン委員会の最新発表

ボジョレーワイン委員会はこの世界的なパンデミックを鑑みて、より柔軟なボジョレー・ヌーヴォーの供給を決定したことを発表しました。具体的には、例年より1週間早い生産元からの出荷と、18日間早いフランス国外への輸出を認めます。

これにより日本の消費者のもとへ、解禁日にお届けすることが現実的に可能となりました。ある意味で2020年のボジョレー・ヌーヴォーは、例外的で特別なヴィンテージとなったのです。

気になる2020年の出来は?

そこで気になるのが、今年のボジョレー・ヌーヴォーの出来です。

本格的な果実の成熟はまだまだこれからなので品質については断言できませんが、今年は穏やかな冬と温かい春によってブドウの芽吹きが早く、フランス各地で早期の収穫が見込まれています。

ボジョレーもこの例に漏れず、ボジョレーワイン委員会によると8月下旬の早期収穫になる可能性が高いとのこと。これによって生産者元の出荷日を早めた影響を受けずに、例年同様の十分な生産時間を確保できるためワインの品質も保証できるそうです。

ちなみに、ボジョレーワイン委員会が現時点まで2020年と似ているヴィンテージとして語っているのは2000年と2011年。どちらもワインアドヴォケイト誌のヴィンテージチャートで91点を獲得しています。現時点では上々の出来が期待できそうですね。

ボジョレーワイン委員会からの続報がありましたら、またお伝えしたいと思います!

まとめ

ボジョレーワイン委員会は最後に、「現在、誰もが経験しているストレスをボジョレー・ヌーヴォーが和らげてくれることを期待しています」とプレスリリースを締めくくりました。

先行きの見えない不安に覆われている2020年ですが、エノテカもボジョレー・ヌーヴォーを通じて、みなさまに少しでも喜びを届けられるよう努力していきたいと思います。