自宅でお酒を飲む機会が増えている昨今、“おうちワイン”を楽しむ方も多くなってきています。同時に、「あれ、このワイン、思ったより美味しくないぞ……?」「美味しいって聞いてたのに期待外れだった」なんていう残念な声もちらほら聞こえてきています。
でも、もしかしたらそれ、ちょっとした工夫で改善されるかもしれません!
というわけで、今回はおうちワインがもっと美味しく、そして楽しくなるポイントと合わせて、あると便利なワイングッズご紹介したいと思います。
ワインの温度はとっても大事!
飲んだワインが期待はずれだった…というときは、もしかしたら適切な温度で飲んでいなかったのかもしれません。そう、ワインの温度は他のお酒のそれよりもかなり重要なんです。
「えぇ…お酒を飲むのに温度を気にするなんて面倒…」と思ってしまうかもしれませんが、大丈夫!ちょっとしたポイントを押さえるだけで、簡単に美味しく飲めますよ。
特に温度が気になるのが白ワインやスパークリングワインではないでしょうか。美味しく飲むためには白ワインは8℃から10℃、スパークリングワインは5℃から8℃にしてから飲み始めることをおすすめします。
その温度まで手早く冷やす方法としては、飲む2~3時間前にワインボトルを冷蔵庫に入れておくのが一番簡単です。そんなに待っていられないという場合は、アイスクーラーを使用するのがおすすめ。
アイスクーラーとは、ワインを冷やすための縦に深い容器のこと。氷と水を入れて、ワインボトルが液面まで浸るくらいに沈めます。容器が小さめで液面まで浸らないという場合は、濡れタオルなどでボトル全体を包むと効果的です。
だいたい1分で約1℃下がるので、15分から20分を目安に冷やすようにしてみてください。
さらに冷却時間を短縮したいという場合は、氷点を下げるために大さじ1ほどの塩を入れたり、ボトルをアイスクーラーに入れたまま回転させると、温度降下の速度を早めることができます。
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空気に触れると美味しくなる!
ワインの中には、そのまま飲むと渋味が強かったり香りがあまり感じられなかったりするものがあります。
こういうワインは、空気に触れさす、すなわち「酸化」させることで美味しく変身する場合があります。酸化させることで渋味の原因となる酸やポリフェノールが減少し、渋味がまろやかになって角がとれます。さらに、ワイン本来の味わいが蘇り、香りが花開くため美味しく感じられるようになるのです。
ワインを上手く酸化させるためには、スワリングといってワインが入ったグラスをくるくると回す方法が一番簡単ですが、より効果が期待できるのはデキャンタージュ。デキャンタと呼ばれる特殊なガラス容器にワインを移す作業のことで、満遍なく空気に触れさせることができます。カラフェなど縦長のガラス容器でも代用可能です。
デキャンタよりももっと簡単に酸化できるグッズが「ポアラー」です。これはワインの瓶口にセットして使用するもので、外部の空気を取り込むことでワインをかき混ぜた状態にしてグラスに注ぐことができるため、手間もなく美味しい状態に変化させます。
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参考文献:Cui, Y. et al. : Simultaneous determination of 20 components in red wine by LC-MS: Application to variations of red wine components in decanting.(2012)
翌日もワインを美味しく飲むには?
1本750mlのワインを1日で飲み切ることは難しいですよね。その場合、冷蔵庫で保管して何日かに渡って飲むことになりますが、一定期間を超えると時間が経つにつれて劣化していくものが多いのです…。
これは前述した酸化が主な原因ですが、酸化は美味しさのピークをすぎると、今度は味を「劣化」させてしまうものです。
ワインによっては、開けた日よりも開けて数日後がベストなんていうものもありますが、デイリーで楽しむもののほとんどは開けたその日が一番美味しいように造られています。
では、どうすれば翌日もワインを美味しく飲むことができるのか。
そうです、酸化を遅らせれば良いのです。そして、こんなときに最適なワインセーバーというグッズがあります。
これは、蓋をした上からボトル内の空気をポンプで抜いて保管するための便利グッズ。ボトル内の空気をできる限りなくすことで、ワインの酸化速度を緩やかにして劣化を遅らせてくれます。
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シャンパンなどスパークリングワインの場合は、泡が美味しさの重要な要素であるために、逆にボトル内に空気を送り込んで泡抜けを防止することで翌日以降も美味しく飲むことができます。
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まとめ
お酒の中でも、ちょっとした“ご褒美感”があるワイン。今までなかなか“おうちワイン”が上手くいかなかった方も、今回ご紹介した三つのポイントを押さえてみたら、ワインが格段に美味しく感じられるかもしれません。
「ワインは過去に失敗したから……」という方こそ、ぜひ今回のポイントを踏まえて再チャレンジしていただきたいです。そして、なんとなくワインを楽しんでいる方も、改めてポイントを押さえた飲み方をしてみるともっと美味しくワインを楽しめるかもしれません。ぜひお試しください!
<参考>
『2020 ソムリエ協会教本』一般社団法人日本ソムリエ協会