「ナパ・カベルネの真髄」と称えられ、数々の栄光に輝くナパ・ヴァレーの名門、ケイマス・ヴィンヤーズ。エモローは、そんなケイマス・ヴィンヤーズの当主、チャック・ワグナー氏の愛娘ジェニー・ワグナー氏が手掛けるワイナリーです。

秀逸な出来栄えのメルロの産地として名高い銘醸地オーク・ノールを中心に、上質なメルロの魅力溢れるワインを仕立てています。ケイマス・ヴィンヤーズ仕込みのこだわりの造りが生む、エレガントでスムースな味わいを、ぜひお愉しみください。

エモローは、1994年にナパ・ヴァレーの冷涼産地、オーク・ノール・ディストリクト・オブ・ナパ・ヴァレーにて、ジェニー氏の母シェリル氏によって設立されたワイナリー。 元々シェリル氏の祖父サルヴァトーレ・エモロー氏が、出身地であるイタリア・パレルモにちなんでセント・ヘレナに設立した「パレルモ・ワイナリー」が前身で、ワイナリー名のエモローはそのファミリーネームから取ったものです。

現在は、シェリル氏の長女、ジェニー・ワグナー氏がワインメーカー兼オーナーを務め、メルロとソーヴィニヨン・ブランのワイン造りを継承。父チャック氏からケイマス式の実践型教育を受けながら、ナパ・ヴァレーの畑での栽培と醸造における経験を積んだジェニー氏。その経験を活かし、ナパ・ヴァレーの中でも冷涼な気候のオーク・ノールを中心に、ケイマス・ヴィンヤーズを彷彿とさせる、しなやかさと凝縮感を備えたスタイルのワインを仕立てています。

そんなエモローが手掛けるメルロについてロバート・パーカー氏は、「このワインは、フルボディでリッチながら、過度に抽出されたりせず美しく造られており、多くのカリフォルニアワイン愛好家の心を刺激するはずです。アロマ、印象的な口当たり、豊かな風味、そして長いフィニッシュまで素晴らしい。プロデューサーのジェニー・ワグナーに称賛を送ります。」と絶賛。

エモローは、カリフォルニアワイン愛好家から大きな注目を集めています。

エモローがワイン造りを行うオーク・ノール・ディストリクト・オブ・ナパ・ヴァレーは、ナパ・ヴァレーのヴァレー・フロアの南端に位置します。2004年に認定された比較的新しいAVAで、素晴らしいカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロや白ワインの産地として注目されています。

その気候は、太平洋岸を北から南へ流れる寒流（カリフォルニア海流）の影響により、ラザフォードやカリストガなどの周辺地域よりも冷涼なことが特徴。そのためブドウはゆっくりと成熟し、冷涼な気候を好むメルロにとって、理想的なテロワールが生まれています。

エモローは、砂利質土壌からなる2つの自社畑を所有し、グリーンハーヴェストをはじめとする様々な作業をシーズンを通して実施しています。これらの砂利質の軽い土壌、冷涼な気候、グリーンハーヴェストなどの要素が合わさり造られるワインは、濃厚な果実味や柔らかなタンニンが引き出され、スムースなスタイルのワインになります。

そのビロードの様な口当たりと、素晴らしい凝縮感が「ケイマス・スタイル」と絶賛され、愛好家を魅了し続けるケイマス・ヴィンヤーズ。そのケイマス・スタイルは、収穫時期を通常より遅らせる「ハングタイム」により生まれます。果実が樹に実っている時間（ハングタイム）が長くなることでブドウが十分に熟し、凝縮した果実味とアロマを得ることができるのです。

エモローでも、オーク・ノールの冷涼な気候で長いハングタイムを経て成熟するメルロは、濃厚な果実味や柔らかなタンニンに上質な酸味を備え、味わいに素晴らしいバランスが生まれます。ワインはダークベリー、甘いスパイスやローズマリーの広がりのあるアロマ。滑らかで革のようなタンニンを備え、そのしなやかな仕上がりで、唯一無二のメルロの魅力を表現しています。

ジェニー氏は、「メルロのポテンシャルは大変素晴らしく、濃厚な果実味や柔らかなタンニンを引き出しながら、カベルネ・ソーヴィニヨンに匹敵するバランスの良いワインを完成させるのが目標です。私の造ったワインを人々が飲んで、今までになかった新しい側面をメルロで発見できたと言ってくれたら、何よりも光栄です。」と語っています。