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1973年スタッグス・リープ・ワイン・セラーズ・カベルネ・ソーヴィニヨン(現S.L.V.)がシャトー・オー・ブリオンやシャトー・ムートン・ロスチャイルドを打ち負かし、第1位の栄誉に輝いた試飲会「パリ・テイスティング」。この試飲会から40周年が経った2016年5月、アメリカのナパとイギリスのロンドンにおいて、当時出品された同じ生産者の最近のヴィンテージを集めて試飲会開催。ここでも驚くべきことに、またもスタッグス・リープ・ワイン・セラーズのS.L.V.がトップスコアを獲得したことが一躍ニュースになりました。
今回、そのスタッグス・リープ・ワイン・セラーズの最新ヴィンテージ4銘柄が揃って入荷。上級キュヴェ3銘柄は、「2012年に続いて完璧に限りなく近い」と称されるほど評価の高い2013年ヴィンテージ。しかも、S.L.V.は1973年当時の復刻ラベルとなっております。
品質の高さ、稀少性ともに兼ね備えた愛好家垂涎のアイテムゆえ、ごく少量のみの入荷のこの機会をお見逃しなく!
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パリ・テイスティングとは ≫
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カリフォルニアワインの黎明期に、その真価を世界に知らしめた 元祖スーパー・ナパ・ワイン。
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スタッグス・リープ・ワイン・セラーズは1972年、スーヴェラン、ロバート・モンダヴィ・ワイナリーで研鑽を積んだウォレン・ウィニアルスキ氏によって設立されたワイナリー。設立のきっかけは、ウォレン氏が独立のために畑を探している際に出会ったネイサン・フェイ氏の造ったワインとの出会いでした。ウォレン氏がそのワインに感銘を受けて、1970年に購入したフェイ・ヴィンヤードに隣接する畑こそが、今や伝説となったS.L.V.なのです。
ファースト・ヴィンテージは1973年。このヴィンテージのスタッグス・リープ・ワイン・セラーズ・カベルネ・ソーヴィニヨンは、アカデミー・デュ・ヴァン主催のブラインド・テイスティングにおいて5大シャトーなどの著名なワインをおさえ見事1位を獲得。「カリフォルニアのワインは、ワインですらない」と言われていた時代にあって、カリフォルニアワインの真価と、銘醸地となりうるのが伝統国だけではないことを世界に知らしめたのでした。
スタッグ・スリープ・ワイン・セラーズは2007年から、ワインスペクテーター誌で2009年ワイン・オブ・ザ・イヤーに輝いたワシントン州のワイナリー、サン・ミッシェル・ワイン・エステーツとイタリアワインを600年に渡り牽引し続ける名門、マルケージ・アンティノリが共同で所有しています。彼らの技術力が加わり、評価は更に上昇。近年では2013年にはロンドンで行われたワイン&スピリッツ誌が主催するコンペティションにおいてUSAワイン・プロデューサー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、スタッグス・リープ・ワイン・セラーズは今なおアメリカのワインをリードする存在であり続けているのです。
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昼夜の気温差が大きい気候と火山性土壌が生んだ 特異なテローワル、スタッグス・リープ・ディストリクト。
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スタッグス・リープ・ワイン・セラーズの畑が位置するのは、カリフォルニアで初めにAVAに認定されたナパ南東部のAVAスタッグス・リープ・ディストリクトです。ネイサン氏はこの地がAVAに認定される以前からその独創的なテロワールに注目し、1961年に初めてカベルネ・ソーヴィニヨンを植樹。ナパにおいても優良なカベルネ・ソーヴィニヨンが育つことを証明しました。
ヴァカ山脈の麓に位置するスタッグス・リープ・ディストリクトは、日中は温暖な一方で朝と昼下がりは海からの涼風が吹き込む、昼夜の気温差が大きい地域。周辺のAVAであるヨーンヴィル、オークヴィルよりも収穫時期が2週間ほど遅いことによって、芯はありながらも質感の滑らかなストラクチャーを持つブドウが生まれます。また、土壌は火山性の小石の混ざった痩せたローム土。ヒルサイドほど岩が多く、表土の1mほど下には硬い粘土質の岩盤で構成されています。これらの複雑な土壌が凝縮感のあるブドウを育み、土壌の滋味を蓄えた複雑味のあるワインを生み出すのです。
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「ヴェルヴェットに包まれた鉄の拳」 比類なき美しさとエネルギーを秘めた、スタイル。
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スタッグス・リープ・ワイン・セラーズのワインメイキングの哲学は「バランス、複雑性、そしてハーモニーを備えたワイン」です。
畑の管理を行っている栽培責任者のカーク・グレイス氏は、自然の力を応用した病害虫対策における第一人者です。畑を区画毎に管理し、畝間にその土地に最適な草を植えることで土壌の改善や益虫を集め、さらには小まめなキャノピーマネジメントにより風通しを良くし、畑の健全化を図っています。
2013年から醸造を任されているのは、ワシントン州最高の赤ワインとして名高いコル・ソラーレの醸造責任者のマーカス・ノタロ氏。重力に沿って醸造過程が進むグラヴィティシステムを採用し、発酵時に出るブドウの搾りかすを取り除くなど、果汁に出来る限りストレスをかけない造りを心がけることで、ピュアな果実味と香りを最大限保持したワインを造り上げます。
その味わいは熟成感と静謐さ、やわらかさとバランス、そして比類なき美しさとエネルギーを備えており、「ヴェルヴェットに包まれた鉄の拳」と表現されます。これらの要素を持続的に追求するため、スタッグス・リープ・ワイン・セラーズではブドウ栽培から醸造に至るまで、一貫して細心の注意を払いながら行われているのです。
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「パリ・テイスティング」復刻ボトルを含む、最新ヴィンテージ4銘柄。
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「すべてが集約している」と絶賛のキュヴェ。
欠けるところのないほどに整ったバランスと
美麗で複雑な香りが魅力のフラッグシップ。
2013年 カスク23・エステート・カベルネ・ソーヴィニヨン
42,000 円(税抜)
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ワイナリーの畑を二分するS.L.V.とフェイ・ヴィンヤードの最も優れたブドウから造られるフラッグシップ・キュヴェ。 コンサルタントだったアンドレ・チェリチェフ氏が、1974年にS.L.V.の熟成中のロットテイスティングを行ったところ、「CASK23」と名づけられた大樽のワインが優れたポテンシャルを持っていることに気付き、別のキュヴェとしてリリースしたことに由来します。
シナモン、カカオのブーケに、ブラックチェリー、ブルーベリー、イチジク、ラベンダー、ナツメグ、コリアンダーのアロマが溶け合う、美麗で複雑な香り。優美なストラクチャーを備えており、ミネラルと芯の通った酸が全体を引き締めています。欠けるところのないほどに見事に整った構成で、非常にバランスに優れており、ワインスペクテーター誌の元副編集長であり世界的評論家のアントニオ・ガローニ氏をして 「スタッグス・リープのカベルネのすべてが集約されている」と言わしめる名作です。
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格付け1級を越える評価で伝説を打ち立てた
元祖スーパーナパワインの筆頭格。
エレガンスと精悍さを兼備した伝説の銘柄。
2013年 S.L.V. エステート・カベルネ・ソーヴィニヨン [40周年限定ラベル]
24,200 円(税抜)
完売致しました ≫ |
S.L.V.は、ワイナリーが1970年に最初に取得したS.L.V.ヴィンヤードから生み出され、1976年の「パリ・テイスティング」で1位を獲得するという偉業を成し遂げた伝説の銘柄です。畑は区画ごとに土壌差があり、東側は主に火山性土壌で構成され凝縮度が高く、ストラクチャーのしっかりした味わい。西側は沖積土土壌で、生き生きとした果実味をワインにもたらしています。
カカオ、ベーキングスパイスのブーケにブラックカラント、ワイルドベリー、リコリス、焼けた炭などのアロマが幾重にも折り重なる複雑な香り。精悍で、全く角がないストラクチャーと濃密な果実味は、やがて長い余韻へと続いていきます。エレガントでありながらエネルギー漲る味わいで、次の40年が待ち遠しくすら思えるポテンシャルを備えた逸品です。
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ワイナリー誕生の原点とも称すべき
偉大な畑から生まれた逸品。
ナパ・カベルネの常識を覆す優美な造り。
2013年 フェイ・エステート・カベルネ・ソーヴィニヨン
24,200 円(税抜)
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ネイサン・フェイ氏がカベルネ・ソーヴィニヨンを植樹した、ワイナリー誕生の原点とも称すべき、偉大なフェイ・ヴィンヤードから造られるキュヴェ。畑は主として沖積土土壌で構成されており、鮮やかな果実味とふくよかなタンニンを備えたワインに仕上がります。
ブラックベリー、スミレ、クローヴのアロマをシナモン、バニラの甘美なブーケが包み込みます。口当たりは非常にソフト。豊潤な果実味とミネラル、シルキーなタンニンが豪勢な印象を与えており、飲み手を長い余韻へと導きます。今飲んでも美しい味わいが楽しめ、また数十年の熟成ポテンシャルを持つ1本です。
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ナパの優良なブドウを集め造られた
ワイナリーが誇るスタンダード・キュヴェ。
肉厚ながら極めてエレガントな味わい。
2012年 アルテミス・カベルネ・ソーヴィニヨン
11,000 円(税抜)
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こちらのアルテミスは、ワイナリーが誇る自社畑(フェイ、SLV)を中心に、ナパ南端のカーネロスから北部のカリストーガまで、各サブリージョンからブドウを収穫。 良いワイン造りのためにナパ・ヴァレー各地から良質のブドウを集めブレンドすることから、ギリシャ神話の狩猟の女神アルテミスに因み名付けられました。それぞれの畑がワインの個性となって、見事なハーモニーをもたらしています。
ブラックチェリー、バニラやココアなどの魅惑的な香りに、クローブやセージなどのスパイシーなニュアンスがあります。瑞々しい果実味と美しい骨格を備えており、肉厚ながら、非常にエレガントな味わいです。
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<1976年 パリ・テイスティング>
1976年5月、アメリカ独立200年を記念して、アカデミー・デュ・ヴァン主催の試飲会がパリで行われました。この試飲会のテーマはカリフォルニアワインVSフランスワイン。審査員となったのは、レヴュー・デュ・ヴァン・ド・フランス誌の編集長、ボルドー・グラン・クリュ協会事務局長、三ツ星レストランであるラ・トゥール・ダルジャンのシェフ・ソムリエなど、主にフランスワインを愛飲する9人でした。
ブドウ品種を揃え赤はカベルネ・ソーヴィニヨン、白はシャルドネで執り行われたテイスティング。結果は、格付けシャトーやルフレーヴ、ルーロー、ドルーアンなどのフランスのトップ生産者を押しのけ、無名のカリフォルニアワインが圧勝。この結果は「パリスの審判(*)」と題され、世界を震撼させました。
当時、「ワインですらない」とさえ言われたカリフォルニアワインが起こした、このセンセーショナルな事件は、スタッグス・リープ・ワイン・セラーズをプレミアムワインの仲間入りさせただけでなく、世界中のワイン生産者が国の垣根を越え切磋琢磨する機会を与え、ワイン産業をよりグローバルなものに変化させました。
*パリスの審判:イリオス王プリアモスの息子パリスがヘラ、アプロディテ、アテナの三美神のうち誰が最も美しいかを選ばされるギリシア神話。これが発端となりトロイ戦争が勃発した。
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