アペリティフの基本と簡単おつまみレシピ

分かっているようで今さら聞きづらい、そんなワインにまつわる言葉ってありませんか?

「アペリティフ」もその一つではないでしょうか。

そんなアペリティフの時間を意識するようになると、一日の時間の使い方が変わり、リラックスできる時間が過ごせるようになりますよ。

今回は、アペリティフの基本と、アペリティフに合う飲み物や簡単おつまみをご紹介します。あなたも明日から「アペロしない?」と使いたくなりますよ。

アペリティフとは

「アペリティフ(apéritif)」とはフランス語で、夕食前に食欲を増進させる「食前酒」を指します。アペリティフを略して、「アペロ」とも言われています。

メインの食事に入る前に少しおしゃべりをしながら乾杯し、軽いおつまみでリラックスする時間を持つ、フランスの文化でもあるアペリティフ。

ただ小腹を埋めるためではなく、仕事からプライベートな時間へと切り替わるこの時間に、親しい家族や友人と今日の出来事をおしゃべりして過ごす、フランス人にとって大切な時間です。

一日の時間の流れが緩やかになる暮らし方なので、時間に追われやすいと言われる日本人の暮らしに、ぜひとも取り入れたい習慣ですよね。

時間のゆとりを感じる豊かな食のライフスタイル

夕食の時間が20~21時であるフランスにとって、アペリティフの時間は、仕事が終わってから夕食までの数時間。日本の夕食時間が19時前後と考えると、文化の違いから時間の使い方の違いが感じられますよね。

フランスではアペリティフの時間をとても大切にしています。フランス食品振興会は、6月の第一木曜日を「アペリティフの日」と制定したほど、文化として根付いているのです。

最近では、日本各地でもアペリティフのイベントが開催されるほど、アペリティフが広がりを見せています。

アペリティフには何を飲むの?

アペリティフには、その後の食事がさらに美味しく感じるように、以下の三つのような食欲増進効果のある飲み物が好まれます。

スパークリングワイン

乾杯時に飲まれることが多いスパークリングワインですが、泡の刺激で食欲を増進させる効果があります。

爽やかですっきりした味わいが、アペリティフの時間にも最適ですね。

香りや味わいに複雑性のあるタイプよりも、気取らずに飲めるスパークリングワインなどを選びましょう。

カクテル

アルコール度数の高いお酒は、炭酸水やジュースなどで割り、アルコールを調整しながら楽しまれます。スピリッツや酒精強化ワインなどは、辛口のカクテルに仕上げまることで、爽やかで飲みやすく、食前酒にも最適です。

適度なアルコール度数で空腹時の身体にも負担をかけずに、これからの食事を楽しめる胃の準備をします。

ロゼワイン

最近では、ロゼワインをアペリティフに楽しむ光景を目にします。味わいは軽すぎず、重すぎず、ワインの中間的な存在であるロゼワインは、フランスでは様々なシーンで活躍している万能選手です。どんな料理にも合いやすく、気取らずに楽しめることから、ロゼワインはアペリティフにぴったりです。

アペリティフにぴったりな簡単おつまみレシピ

アペリティフのおつまみは、料理やお酒とのペアリングを考える必要はありません。

手軽なフィンガーフードやピンチョスなど、見た目が華やかになるおつまみなら気分も盛り上がりますよね。今回は簡単に作る2種のおつまみをご紹介します。

海老とアボカドのズッキーニロール

具材をズッキーニで巻くだけで完成する、見た目も華やかな1品です。

【材料】
アボカド 1個(熟れたもの)
茹で海老 50g(カニ缶・ツナ缶でも代用可)
ズッキーニ 縦1/3本
A:レモン汁 小さじ1
A:塩 小さじ1/4
A:黒こしょう 少々

【作り方】
1 ズッキーニはピーラーで縦に薄く剥く。
2 ボールにアボカドを入れ、フォークで潰し滑らかにする。細かく刻んだ茹で海老・Aを加え混ぜ合わせる。
3 薄いズッキーニの上に2をのせ、巻きつける。

ハムのペースト オレンジ添え

三つの材料をフードプロセッサーで混ぜるだけ、ディップ感覚の手軽なおつまみです。フレッシュなオレンジを添えて爽やかに。

【材料】
ロースハム 100g
クリームチーズ 50g
生クリーム 50ml
オレンジ 1個
黒こしょう 少々
クラッカー 適量

【作り方】
1 ロースハムを小さめのサイズに切る。
2 ハム・クリームチーズ・生クリームをフードプロセッサーに入れ、滑らかになるまで混ぜる。
3 クラッカーに2をのせ、実を切り出したオレンジをのせ、黒こしょうを挽く。

他には、手軽に冷凍パイシートを使用したパイや、市販のタルト生地に具材入れた一口アミューズ、生ハムメロンなどのフルーツ、そのまま食べることが出来る缶詰などだとさらに気兼ねなく用意できますよ。

また、アペリティフの料理はお腹を満たすためのものではありません。おつまみはその後の夕食をしっかりと楽しむために、満腹にならない程度の軽めの量と質が最適です。メインの食事前におしゃべりを楽しむための時間なので、飲み過ぎて酔ってしまわないようにしましょう。

時間が少しある時は簡単に手作りし、気合を入れ過ぎずにそのまま食べることができるチーズやハムなど、作り置きのお惣菜が少量あると充実します。

まとめ

アペリティフは「食前酒」の意味合いですが、夕食前にお酒を飲むだけの時間ではありません。一日の終わりに、ビジネスの顔からプライベートな顔へ、気持ちが切り替わるリラックスした時間の過ごし方です。

忙しさのあまり、一日の中で心が落ち着く時間を取る事さえ忘れがちな現代社会。アペリティフをあなたのワインライフに取り入れてみてはいかがでしょうか。夕食までの時間の使い方が素敵に変わるので、一日の終わりのひと時がさらに充実した時間になりますよ。