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シャンパーニュと同じ製法で造られる「クレマン」とは?

築山紀子
築山紀子
ワインを学ぶ
公開日:2019.1.7
更新日:2019.11.27
スパークリング
爽快な泡と飲み飽きない味わいが、誰をも魅了するスパークリングワイン。デイリーなカジュアルワインはもちろん、週末やお祝いの記念日ワインにも幅広く活躍できるワインです。
種類豊富なスパークリングワインの中でも、質の違いを見分けることができれば、シーンによって使い分けることもできますよね。
今回は、上質なスパークリングワイン「クレマン」をご紹介します。味わいは、シャンパンにも劣らないほどのコストパフォーマンスの良いスパークリングワインです。
目次

「クレマン(Crémant)」とは

クレマン
世界的にも有名なシャンパン(シャンパーニュ)は、シャンパーニュ地方で造られた厳しい規定のある発泡性ワインのため、同じブドウ品種、製法、熟成期間であっても、別の地域で造られたものは“シャンパン”と名乗ることはできません。
クレマンは、シャンパーニュ地方以外のフランス国内の認められた地域で造られる、シャンパンと同じ瓶内二次発酵による伝統的な製造方法で造られるスパークリングワインです。
瓶内二次発酵後、クレマンの大半が最低9ヶ月以上(一部、12ヶ月以上)の熟成を経てリリースされます。使用される品種は、フランスのワイン法A.O.Cの各アペラシオンによって定められているものです。クレマンの中には、オーガニックで造られたものや、シャンパンと同じく「ミレジメ」という収穫年記載のあるクレマンも存在します。

発泡性ワイン「ヴァン・ムスー」、「ペティヤン」との違い

クレマンは瓶内二次発酵製法、かつ収穫から熟成まで定められた規定のスパークリングワインのみしか“クレマン”と呼ぶことはできませんが、フランスにはスパークリングワインの呼び方として「ヴァン・ムスー」、「ペティヤン」などもあります。
「ヴァン・ムスー」はシャンパンを含む発泡性ワインの総称を指し、ガス圧は3気圧以上です。「ペティヤン」は、ガス圧が1~2.5気圧と定められている泡の優しい弱発泡性ワインです。
この二つは、地域が限定されているわけではなく、呼び方の名称です。「クレマン」は、使用品種や製造方法、熟成期間がワイン法で厳しく制定され、認定されている地域も数か所と限定されています。シャンパンよりも気圧が低く、優しく繊細なことも特徴です。
このように、スパークリングワインと一言で言っても、気圧や製造方法・地域などの違いがあります。

コストパフォーマンスが最大の魅力

ボトルとグラスに入ったスパークリング
クレマンが世界的に人気である理由の一つは、シャンパンに匹敵するほどの香りや味わいです。瓶内二次発酵製法によるきめ細かな泡、柑橘の香りと瓶内熟成による酵母由来の香りで、複雑性もあります。そんなクレマンは、高品質ながら手軽な価格帯であることが魅力です。地方によって品種の違いがあり、それぞれの個性を楽しむことができます。シャンパンと同じシャルドネやピノ・ノワールを使用する場合や、その土地ならではの品種もブレンドされています。
地域によって味わいの個性があるため、冷涼な地域のキレのある繊細なクレマンから、果実味豊かな力強さのあるクレマンまで、バラエティに富んでいます。さらにクレマンは、有名生産者が手掛けていることも多く、生産者ごとの想いによっても個性が際立ちます。
スパークリングワインは料理を選ばない万能ワインですが、複雑性のあるクレマンはシャンパンと同じく、それだけでも十分に香りや味わいを楽しむことができます。料理に合わせる場合にも、前菜からデザートまで幅広くマリアージュするためシーンを選びません。

クレマンが認定されている産地

ブドウ畑
クレマンを見つける際は、ワインラベルの“Crémant de(またはdu)~”の表示を確認します。
フランス国内でクレマンを名乗れる産地は、クレマン・ダルザス(アルザス)、クレマン・ド・ブルゴーニュ、クレマン・デュ・ジュラ、クレマン・ド・ボルドー、クレマン・ド・ロワール、クレマン・ド・リムー(ラングドック)、クレマン・ド・ディー(ローヌ)、そして最新ではクレマン・ド・サヴォワを含めた八つがA.O.C.として認定されています。
中でも圧倒的な人気を誇るのが、クレマン・ド・ブルゴーニュ。こちらはシャンパンと同じ、高貴な品種であるシャルドネやピノ・ノワールが使用されます。冷涼な地域で造られるスパークリングワインは、フレッシュさとミネラルを感じ、キレのある味わい、かつ長い余韻が楽しめます。高級ワインを造り出す銘醸地から生まれるクレマンは、シャンパンと同様の格式を感じることができます。
クレマンはフランスが有名ですが、他国でもクレマンが生産されています。
ドイツでは、高品質ランクのゼクトb.A.に属する規定されたクレマンや、ルクセンブルクでも高品質なクレマン・ド・ルクセンブルクが存在します。どちらも手作業による収穫や製造方法など、厳しい規定が定められています。フランスだけではなく、他国でも高品質スパークリングワインとしてクレマンの名が浸透しています。

おすすめのクレマン

最後に、おすすめのクレマンを一本ご紹介します。
こちらは100年以上スパークリングワインのみを造り続けた老舗ドメーヌのスタンダードキュヴェ。
規定で定められている9ヶ月を大きく上回る、18~30ヵ月の瓶内熟成を経てリリースされ、シャンパーニュ並に手間をかけて造られています。
華やかな香りと酸味でスッキリとした味わいです。是非アペリティフと一緒にお試しください。
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まとめ

スパークリングで乾杯
1年を通して、デイリーからお祝い時の乾杯まで幅広く活躍できるスパークリングワイン。幅広いからこそ、その違いが気になりますよね。価格帯だけで使い分けるのではなく、ワイン用語の意味を知るとシーンごとにスパークリングワインを選ぶことができます。
クレマンの最大の魅力は、そのコストパフォーマンス。香りや味わいはシャンパンのように高品質でありながら、手の取りやすい価格帯です。
白のクレマンはもちろん、ロゼのクレマンもあります。地域ごとの様々な個性を飲み比べながら、好みのクレマンを探してみてはいかがでしょう。
 
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築山紀子
築山紀子

J.S.A.ワインエキスパート(J.S.A.ワイン検定ブロンズ・シルバー講師) C.P.Aチーズプロフェッショナル ワインのある食卓に役立つ、簡単でちょっとおしゃれなおつまみレシピを料理サイト等で紹介。ワインとチーズの知識と、オリジナルレシピ・写真を活かしてライターとして活動中。

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