ワイン1本分のカロリーと糖質は?太らない飲み方を知ろう

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公開日 : 2022.3.31
更新日 : 2023.7.12
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ワイン1本分のカロリーと糖質は?太らない飲み方を知ろう

近年のブームも手伝って、日本でもワインが身近なアルコール飲料として親しまれるようになりました。


ワインは美容や健康に良いとされる一方で、「ワインを飲むと太る」という話を耳にすることも。


そこで、今回はワインのカロリーと糖質についてご紹介しつつ、太りにくいワインの飲み方についてのポイントをお伝えしたいと思います。

目次

ワインのカロリーは?

赤ワイングラス

非発泡の赤ワインと白ワインのカロリーは、1杯100mlあたり約75kcalです。


もちろん、ワインによってアルコール度数や糖分量が若干異なるため、アルコール度数や糖分量が高いほど高カロリーになります。低糖なジュースを使用したらそれぞれ60kcal前後となります。


シャンパンなどのスパークリングワインは残糖量にもよりますが、多く流通しているブリュット(やや辛口~辛口)で約100kcal程度です。貴腐ワインやアイスワイン、ポートワインなどのデザートワインは糖分を多く含むのでカロリーが高くなりがちで約100kcal ~120kcalになります。

アルコールの種類カロリー(100mlあたり)
カロリー(750mlあたり)
赤ワイン
約75kcal
約562kcal
白ワイン
約75kcal
約562kcal
ロゼワイン約78kcal
約585kcal
デザートワイン
約100kcal~120kcal
約750kcal~900kcal
ビール
約40kcal
約300kcal
日本酒
約103~108kcal
約772~810kcal
焼酎
約163kcal
約1,222kcal
紹興酒
約127kcal
約952kcal
ウイスキー
約225kcal
約1,687kcal
ブランデー
約225kcal
約1,687kcal
ウォッカ
約228kcal
約1,710kcal

参照元:日本食品標準成分表2020年版(八訂)

こうして見ると「ワインボトル1本(750ml)で500kcalもあるの!?」と驚かれるかもしれませんが、100mlのカロリーはビールが約40kcal、日本酒が約103kcal、焼酎が約163kaclとなっており、ワインのカロリーが特別に高いというわけではありません。

ワインの糖質

続いて、ワインに含まれる糖質に注目してみましょう。


糖質を取り過ぎると太ると言われていますが、これは体内に糖分が入ると血糖値が急激に上昇し、体の中でインスリンが大量に分泌されるため。血糖値を下げる役割を持つインスリンには、エネルギーとして利用されなかったブドウ糖を中性脂肪などにして体に蓄える働きがあり、肥満に繋がる要因になるのです。


したがって、糖質が多く含まれるものの摂取を控えるというのもダイエット方法の一つとされています。

アルコールの種類炭水化物(糖質+食物繊維)
(100mlあたり)

炭水化物(糖質+食物繊維)

 (750mlあたり)

アルコール量

 (100mlあたり)
赤ワイン
約1.4g
約4.2g
約9.2g
白ワイン
約2g
約6g
約9.1g
ロゼワイン約3.9g
約11.7g
約8.5g
デザートワイン
約13g
約39g
約11g
ビール
約3.5g
約10.5g
約3.7g
日本酒
約3.5g~4.8g
約10.5g~14.4g
約12.2g
焼酎
0g
0g
約19g~27g
紹興酒
約5.1g
約15.3g
約14g
ウイスキー
0g
0g
約31g
ブランデー
0g
0g
約31g
ウォッカ
微量
微量
約32g

参照元:日本食品標準成分表2020年版(八訂)

気になるワインの糖質ですが、赤ワイン1杯(約100ml)で約1.5g、白ワインは約2.0g。一方でビールは3.7g、日本酒は3.5g~4.8。これらと比較するとワインの糖質はアルコールの中では低いことがわかります。


ちなみに、ウイスキーやブランデーの糖質は0g。ダイエット中にウイスキーを炭酸で割ったハイボールが良いとされるのは、糖質が含まれていないからなのです。


これらの結果から、ワインのカロリーと糖質は、他のアルコールと比較してそこまで高くないということがわかります。

エンプティカロリーとは

「アルコールはエンプティカロリーだから太らない」という話を聞いたことはないでしょうか?


これは、エンプティカロリーは英語表記すると「empty(空の)calorie」となり、カロリーがない、つまり太らないという考えからくるようです。


しかし、アルコールには先述したと通りカロリーがあり、これは全くの誤解。エンプティカロリーは、正しくは「カロリーは高いのにもかかわらず、栄養は空っぽ」という意味なのです。


脂質や糖類がほとんどで、ビタミンやミネラルといった身体に必要な栄養素が極端に少ない食品や飲料のことを指し、砂糖やケーキ、アイスクリームなどが代表的なものとして挙げられます。


したがって、エンプティカロリーの一つとされるアルコールの過剰摂取は太る原因となるので、適量で楽しむ必要があるのです。

ワインは太る?

ワインとチーズ

他のアルコールに比べて、特にカロリーや糖質が高いわけではないワインがなぜ太ると言われているのでしょうか?


まず一つ目は、かつて日本では辛口ワインよりも甘口ワインのほうが主流だったことが挙げられます。近年のワインブームで辛口が主流となっていますが、昔は甘口ワインが主流だったので、甘口=カロリー高めという意識が植えつけられたと考えられます。


二つ目は、ワインの場合、一緒に食べる食事やおつまみが高カロリーであることが挙げられます。ウイスキーなどの蒸留酒が食後酒とされているのに対し、ワインは食中酒として楽しまれるのが一般的です。したがって、一緒に食べる料理の影響が大きくなります。


特に相性が良いとされているフレンチやイタリアンなどの洋食は、バターや油、クリームやチーズなどの乳製品を使用して作られることが多く、和食に比べてカロリーが高く脂質も多く含まれるために太りやすい食事だと言えます。


また、ワインには他のアルコール同様に食欲を増進させる効果があります。ワインを楽しむときは、つい普段の食事より食べ過ぎてしまっているのかもしれませんね。

ワインは血糖値を下げる

ワインのある食卓

ワインは太りやすいというイメージの一方で、「ワインには血糖値を下げる働きがある」というエビデンスがあるのはご存知ですか?


アルコールは肝臓内にあるグリコーゲンをブドウ糖に分解する作用を促進します。そのため、アルコール自体には血糖値を上昇させる力はないとされていますが、一時的に血糖値が上がってしまうのです。さらに、お酒と一緒に摂取する食物が血糖値を上昇させ、体内では血糖値を下げるために膵臓からインシュリンが分泌されます。


インシュリンが正常に分泌されることは全身に糖を送るためにも必要ですが、実は脂肪を分解するホルモンの働きを阻害するという役割もあるため、「脂肪を体にためる」働きをしてしまうのです。


インシュリンは、炭水化物含む糖分の摂取量や摂取速度に比例して多く分泌されるという性質があり、分泌量が多いほどたまっていく脂肪の量も増えていきます。


そのため、パンやビールは摂取後に血糖値が急上昇するため肥満の原因になりえますが、ワインは緩やかに血糖値を下げる傾向にあり、インシュリンの分泌量もほとんど増えないというエビデンスもあるためにダイエットには向いたお酒だと言えます。


単純にカロリーとして見るよりも、のちのちの体脂肪率やボディーラインに影響するかどうかという観点で見たときには「ワインは他のお酒に比べて太りづらい」と言えるかもしれませんね。


また食事の際は、最初に野菜などの低糖質低カロリーのものを食べてからワインやメインディッシュ、炭水化物を食べるよう心がけると、体内への糖類の吸収速度が抑えられてダイエットにもつながります。

参照元:American Journal of Clinical Nutrition、第85巻、第6号、2007年6月、1545〜1551ページ「Effect of alcoholic beverages on postprandial glycemia and insulinemia in lean, young, healthy adults」

1日2杯に留めたい

赤ワイン2杯

厚生労働省のe-ヘルスネットによると、「通常のアルコール代謝能を有する日本人においては、節度ある適度な飲酒として、1日平均純アルコールで20g程度である。」と言われています。


アルコール度数や残糖度にもよりますが、一般的な赤ワイン、白ワイン、ロゼワインにおいては約2杯の計算になります。


健康への影響を考えると、2杯程度で留めるのが良いでしょう。

まとめ

美容や健康に良いとされるワインの摂取量は、1日グラス2杯程度だと言われています。合わせる食事もほどほどにすれば、他のお酒に比べてそれほど神経質にならなくても良いでしょう。


お酒は楽しい時間を演出してくれる心強いパートナーです。


ダイエットを頑張っている人も、「自分へのご褒美」としてステキなワインを開けることに罪悪感がないのでは?ぜひ、ステキなひとときをワインとともに楽しんでみてくださいね。

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