44年熟成のマルベックも登場!創業123年の歴史を誇る老舗「ボデガ・ノートン」来日!

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レポート
公開日 : 2018.11.27
更新日 : 2019.4.16
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ショップの前で笑顔で記念撮影
(左) キー・アカウント・マネージャーのマイケル・ミュラー氏と、(右)チーフ・ワインメーカーのダヴィド・ボノミ氏
今年で創業123年を迎えるアルゼンチンの老舗ワイナリー、ボデガ・ノートンより、ワインメーカーのダヴィド・ボノミ氏と輸出マネージャーのマイケル・ミュラー氏が来日!ワインショップ・エノテカ ウィング高輪店で行われたイベントをレポートします。
目次

鉄道マンからワイン造りの道へ

創業者の写真
創業者のエドモンド・ジェイムス・パルメ・ノートン氏
ボデガ・ノートンは1985年、イギリス人であるエドモンド・ジェイムス・パルメ・ノートン氏によって設立されました。ノートン氏は、もともとは鉄道建設のためにアルゼンチンに派遣されたエンジニア。ところが、メンドーサにブドウ畑を持つ美しい女性と恋に落ち、さらにアルゼンチンの雄大な自然に魅せられたことから、ボデガ・ノートンが設立されました。
その後、長きに渡りノートン家によってワイン造りが続けられていましたが、1989年にオーストリアのクリスタルメーカーであるスワロスフキー社によって買収され、現在まで同社がボデガ・ノートンのオーナーとしてその品質を磨き続けています。

注目の若きワインメーカー

イベントでのトークする様子
チーフ・ワインメーカーのダヴィド・ボノミ氏(右)
ダヴィド・ボノミ氏は、2012年にアメリカの著名な専門誌『ワイン・エンスージアスト』誌のワインメーカー・オブ・ザ・イヤーを南米出身で初めて受賞する前ワインメーカー、ホルヘ・リッチテッリ氏の右腕を務め、ホルヘ氏の定年を機にチーフ・ワインメーカーとなった若きワインメーカーです。
レジェンドとも言える前任の後を継ぐのは重圧になると思いますが、前職のワイナリーでも多くの経験を積んできたダヴィド氏は、とっても爽やかで自然体。その腕前はすでに注目を集めており、イギリスの『デキャンター』誌2017年10月号では「南アメリカのワインメーカートップ10」に選出され「ダヴィド・ボノミはいつも笑顔を絶やさない。(中略)彼のシングル・テロワールのマルベックやブレンドの赤はもちろん、白ワインも毎年良くなっている」と絶賛されるほどです。

マルベックの新たな魅力を引き出したロゼ

ロゼワイン
今回のテイスティングイベントでも特に印象的だったのが、ダヴィド氏が新たに手掛けたこちらのロゼ。マルベック100%で造られる自信作です。特に彼が一番こだわったのが、いかにして繊細な味わいを表現するかというところ。
フレッシュな酸を残すため、通常の赤ワインよりも数週間早めに収穫し、約4時間だけブドウの皮とジュースを浸漬させることで淡い色合いと繊細な果実味を表現しています。イチゴを思わせるチャーミングな香りと、果実味はありながらもみずみずしい酸味のおかげで後味はとてもすっきり。ダヴィド氏曰く「仕事後の1杯におすすめ!」だそうです。こんなチャーミングなロゼが冷蔵庫で冷えていたら、仕事の疲れも吹き飛びそうです。

サプライズで登場した、44年熟成の秘蔵マルベック

1974年のマルベック
今回のイベントでは人気のプリヴァーダシリーズなど様々なワインが供されましたが、最後にサプライズで登場したのが、こちらの1974年産のマルベックで造られたワイン。
なんと、アルゼンチンで初めてボトリングしてラベルを貼られたマルベックのワインだそうで、今回のイベントのために空輸で運ばれました。しかも、国外に持ち出されるのは初めてで、空輸で運ばれると気圧で古いコルクがだめになってしまう可能性があるため、事前にリコルクする必要もあったそうです。
実はボデガ・ノートンはエノテカ設立以来の歴史ある取引先。日本とは長いフレンドリーシップがあるということで、今回の貴重な蔵出しが実現しました。

人生を味わっているよう

デキャンタするダヴィド・ボノミ氏
ダヴィド氏曰く、
「1974年のワインは、人生を味わっているよう。若いうちはエネルギッシュですが、年を経るにつれて、どんどん色々なものが削ぎ落とされていって、最後に骨格が残ります。」
ワインは古酒らしい褐色がかったルビー色。フルーツと言うより、芳醇でスイートスパイスなどを思わせる落ち着いた香りと、丸みのあるシルキーなタンニン、フレッシュさを残した酸味が感じられ、まさに円熟の味わい。
その素晴らしい熟成に、これが熟成したマルベックか!と多くのお客様が驚いていらっしゃいました。

マルベックの可能性

イベントで提供されたワイン5本
マルベックは今から約200年前にフランスから伝わったブドウ。今でこそアルゼンチンを代表するブドウですが、長い年月の間に環境の変化を受けてブドウのDNAが変化し、より柔らかでスムースなキャラクターに生まれ変わっていったそうです。
また、フィロセキラの影響を受けていないため高樹齢のマルベックが多数存在するというのもアルゼンチンならではの特徴で、ノートンには100年を超える樹齢のマルベックの畑もあるのだとか。
今回は、ダヴィド氏の説明を受けながら、フレッシュなロゼから44年熟成のマルベックまで、様々なワインをテイスティングし、改めてマルベックというブドウがもつポテンシャルを実感しました。
世界的にも人気が高まっているアルゼンチンのマルベック、ぜひこの機会に試してみてはいかがでしょうか。

今回イベントが行われた ワインショップ・エノテカ ウィング高輪店

ウィング高輪店店内
住所:〒108-0074 東京都港区高輪4-10-18 ウィング高輪WEST 2F
TEL:03-5798-2601 / FAX:03-5798-2605
最寄駅:京浜急行本線、JR「品川駅」
E-mail:takanawa_shop@enoteca.co.jp
営業時間:月~金 11:00~21:30
     土日・祝日10:00~21:00

ボデガ・ノートン特集はこちら

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エノテカ株式会社はアサヒグループです。