イタリア好き必見!ガンベロロッソ主催 2019年トレ・ビッキエリ試飲会レポート

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レポート
公開日 : 2018.11.7
更新日 : 2019.4.16
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イベント会場の様子
10月29日(月)にザ・リッツ・カールトン東京で開催された、2019年トレ・ビッキエリ試飲会の様子をお伝えします。
目次

トレ・ビッキエリ試飲会とは?

トレ・ビッキエリとは、ガンベロロッソ社が毎年出版する、世界で最も権威のあるイタリアワインガイド「ヴィーニ・ディタリア」のワイン品質評価指数です。
直訳すると3(トレ)・グラス(ビッキエリ)という意味ですが、わかりやすく言い換えると最高評価の三ツ星ワインということになります。
ガンベロロッソ社では毎年約45,000本ものイタリアワインをブラインドテイスティングで評価し、0~3グラスの評価を下します。
そして、東京をはじめ、上海、ニューヨーク、ロサンゼルスなど、世界の都市を巡り、その年の最高賞「トレ・ビッキエリ」受賞ワインを発表するワールドツアーを行います。
つまり、トレ・ビッキエリ試飲会とは、その年の最も優れたイタリアワインを発表する一大イタリアワインの祭典なのです!

いよいよ開幕!

イタリア大使のスピーチ
オープニングセレモニーでは、駐在イタリア大使ジョルジョ・スタラーチェ氏、ガンベロロッソ編集長マルコ・サベリコ氏、イタリアワインジャーナリスト宮嶋勲氏らのスピーチと、日本のトップイタリアンレストランの表彰式が行われました。
マルコ・サベリコ氏は、20年前にガンベロロッソが初めて日本のイタリアンレストランを評価した際に、当時の編集長が「世界で一番イタリア料理が美味しいのは日本だ」という言葉を残したというエピソードを披露。
この「世界」という言葉に本国イタリアが含まれているかは不明だそうですが、「そんな日本のレストランを評価できることは光栄です」という言葉から表彰式がスタートしました。
表彰されたレストランは下記リンクに掲載されています。
授賞式の様子

お待ちかねのテイスティングスタート!

今回の東京会場では、トレ・ビッキエリ受賞の104ワイナリーが出展。総勢200種類以上のイタリアワインが提供されました。
他の生産国で200種ものワインが一同に集えば似たようなワインが多くなりそうなものですが、そこはイタリア。どれも個性的でユニークなワインで、参加者を飽きさせません。
エノテカワインのテイスティング
エノテカからは、ベラヴィスタ、ペトラ、イエルマン、アレグリーニ、ポッジョ・アル・テゾーロ、コーニョ、ポッジョ・ディ・ソットら錚々たるワイナリーが受賞!
2019年トレ・ビッキエリに選ばれたワインは下表をご覧ください。

2015年 ヴィンテージ・トゥーニーナ(イエルマン)

2013年 テアトロ・アッラ・スカラ(ベラヴィスタ)

2015年 ペトラ(ペトラ)

2013年 バローロ ブリッコ・ペルニーチェ(エルヴィオ・コーニョ)

2012年 ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァ(ポッジョ・ディ・ソット)

2015年 ソンドライア(ポッジョ・アル・テゾーロ)

2014年 アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラシコ(アレグリーニ)

商品リストはこちら >

この中でも、目玉はポッジョ・ディ・ソットのブルネッロ・モンタルチーノ・リゼルヴァ。恐らく今回のトレ・ビッキエリ試飲会で最も高価な1本で、多くの参加者が列をなしていました。
また、別フロアではプロセッコDOCセミナー、クストーザDOCセミナー、ガンベロロッソ特別賞セミナーと、三つの上級セミナーが開催。
筆者が受講した、プロセッコDOCセミナー様子をお伝えします。

世界で最も飲まれているスパークリングワイン「プロセッコ」上級セミナー

プロセッコセミナーの様子
プロセッコはイタリア・ヴェネト州で生産される、世界で最も売れているスパークリングワインです。
今回のセミナーでは、ガンベロロッソ編集長マルコ・サベリコ氏、通訳として宮嶋勲氏に加えて、プロセッコDOC品質保護協会のターニャさんを迎えて行われました。
まずはターニャさんからDOCの概要と世界の市場について、続いてマルコ・サベリコ氏からプロセッコの魅力とトレンドについて説明がありました。

プロセッコDOCについて詳しく

はこちら >

マルコ・サベリコ氏によると、プロセッコが世界で流行している理由は、シャンパーニュのような熟成香が魅力ではなく、新鮮なフルーツや花の香りを特徴としているため、飲み手のワイン経験を問わず楽しめるので、様々な人に幅広く受け入れられているからだそうです。
ワイングラス
続いて8種類のプロセッコをテイスティングしながら、編集長のコメントとそれぞれの生産者が自身のワイナリーとワインについて説明をするスタイルで進行。特に残糖度にフォーカスした内容になりました。
元来クラシックなプロセッコというと、その他のスパークリングに比べ残糖が多くやや甘いイメージですが、今のトレンドは辛口化。現代の食のトレンドを反映して、食中に楽しめる辛口プロセッコが増えているようです。
実際、テイスティングワインの多くはブリュット(残糖度12g/L以下)の辛口で、シャンパーニュに比べアルコール度数も控えめなため軽やかで、食中酒としても問題なく楽しめる印象でした。
その他には、湿度の高いヴェネト州では難しいとされてきた有機農法もチャレンジする生産者が多くなってきたという情報など、最新のプロセッコ事情が伺えました。

まとめ

毎年大盛況のトレ・ビッキエリ試飲会ですが、それもそのはず。イタリアワインは金額ベース、数量ベースともに2017年度国別輸入ワインシェア第3位。イタリア料理と同様に日本人にとって身近な存在です。
その特徴は、500を超えると言われる土着品種とイタリア全土のテロワールという膨大な組み合わせによる多様性で、愛好家を虜にして止まない大切な要素ですが、少々難解なのも事実。
ぜひその多様性を読み解く手がかりに、ガンベロロッソ イタリアワインガイド(ヴィーニ・ディタリ)を活用してみてはいかがでしょうか。
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