皆様こんばんは。松山三越店の山本です。
私事で恐縮ですが、年を追うごとに柔らかく繊細な味わいのワインが口に合うようになってきました。私の中の最も古いワインの記憶はボルドーのフルボディ。
20歳になりたての頃だったでしょうか。当時アルバイトをしていたレストランのワインリストに載っていたワインで、力強いアタックと凝縮感に満ちた果実味に圧倒されたのを今でも覚えています。(そのワインとはご縁があり、今もショップで取り扱いのある銘柄です。)
それからしばらく、私のワインライフはフルボディ街道をひた走るわけですが、いつの頃からかライトボディの繊細なワインを好んで口にするようになっている自分に気が付きました。今夜頂くワインもそんな自分の変化に気づかせてくれた思い出の1本です。
レゼルヴァ・デ・プエブロ / ミゲル・トーレス・チリ
名門ミゲル・トーレスが手掛ける赤ワイン。パイスという伝統品種で造られた1本です。外観は明るいラズベリーレッド。プラムや紫スモモのタッチにチェリーのコンポートのような甘やかなアロマ。
赤系果実のみずみずしい果実味と滑らかな酸が心地よく、アルコール度数も12%台と比較的穏やかに仕上がっています。力強いチリワインが苦手という方にもぜひ手に取って頂きたいワインです。
ここ1、2年のことですが、私が勤める松山三越店では自分よりも若い世代のお客様をお見受けする機会が増えているような気がします。
聞くと身近にワイン好きの方がいらしたり、ご家族が日常的にワインを召し上がっていたりと「ワインとの距離感」が縮まっているケースが多いようです。ワインとの接点が増え、ワインとの接点が増えているのは、一ワインラヴァーとして非常に嬉しく思います。
嗜好とは不思議なもので、人によって異なるのはもちろんのこと、時を経ると変化していくものです。今日の自分は苦手な味わいでも、もしかすると未来の自分は好きな味わいかもしれません。
20歳の頃の自分に今の嗜好を伝える術は持ち合わせておりませんが、好みや嗜好の変化を感じ、誰かと共有できることはワインの良さですよね。
どんなワインがお好みですか。思い出の一本はどんな銘柄ですか。明日からもまた、皆様とお話させていただくのを心待ちにしながら、今夜のコラムはこの辺りで。
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