【スタッフ愛飲】衝撃的な出会いから18年!常にステップアップしていく赤ワイン
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エノテカスタッフに、愛飲するワインとの出会いや思いを語ってもらう「スタッフ愛飲」。
今回は銀座ミレ店で店長を務める桜井さんに語ってもらいました。
ワインの力に魅了され、この世界に飛び込んだという桜井さん。「ワインのワの字も知らなかった」頃に出会ったという衝撃的な赤ワインについて訊きました。
“スーパートスカーナ”ってなに!?
―まずはワインを好きになったきっかけについて教えてください。
今、こうして銀座ミレ店で店長をやらせていただいていますが、もともと銀座に縁がありました。
前職は不動産業だったのですが、当時のエノテカの銀座店に上司に連れて行ってもらったことがあったんです。
銀座店を知り、エノテカを知り、ワインを知りたいと思ったのが出発点でしょうか。
エノテカの銀座店でワインを楽しんだことをきっかけにワインを深めていきたいと思いました。
―その当時、ワインはあまり飲んでいなかったのですか?
もともとお酒はよく飲んでいましたが、じっくりと味わいを楽しむというよりは疲れを流すものでした。
それが、銀座店を訪れてこういうお酒の楽しみ方もあるんだと知りました。
ゆっくりとワインを嗜むこと、そんなワイン自体に魅力を感じ、この空気感を大切にしたいと思い転職を決めました。
当時、ワインのワの字も知らなかったので思い切った転職でしたね。
―今回ご紹介いただく「ティニャネロ」との出会いを教えてください。
ティニャネロに出会ったのはエノテカで働き始めてすぐの頃です。
全くワインを知らない状態からのスタートだったので、働き始めた時は何もかもが新鮮でした。
ちょうどショップでスーパートスカーナの特集をしていて、チンクァンタ エ チンクァンタやサッシカイア、そしてそこにティニャネロもありました。
最初に思ったのが「スーパートスカーナってなに!?」と、「ワインっぽくない!なんかかっこいいネーミング!」と…衝撃を受けましたね。
その中でティニャネロは、他のスーパートスカーナと違いがあることを知り興味深いなと思い手に取りました。
その当時は1万円以下でしたので自分のお給料でもなんとか買えて……飲んでもやっぱり違うなと、思ったのを覚えています。
―他のスーパートスカーナとの違いを教えてください。
スーパートスカーナと言えば、サッシカイアのようなボルゲリで造られるボルドー品種がメインのワインが有名ですが、ティニャネロはサンジョヴェーゼ主体です。産地もボルゲリではなくキャンティエリア。
サンジョヴェーゼをベースにして、イタリアの色を出すというコンセプトからして他のスーパートスカーナと違ったキャラクターを持っていると思います。
秀でた個性
―ティニャネロの好きなところを教えてください。
当時のワイン法を無視してでも、サンジョヴェーゼの魅力を表現したティニャネロを造り出したというその姿勢が素晴らしいですよね。
アルベレーゼ・システムといって、畑に関しても他とは違った個性があります。白い石を畑の地中に埋めてサンジョヴェーゼを栽培していて、その石に太陽の光が反射することで、ブドウは成熟度が上がるそうです。
そのおかげで酸度が抑えられミネラル感が強くなりすぎないワインに仕上がっています。
このような秀でた個性に惹かれました。
ティニャネロの畑に転がる石
―アンティノリの功績でキャンティの品質が上がった歴史がありますしね。
アンティノリは大きな会社でグローバルに展開していて、世界に向けてトレンドを作る会社だと思います。
私がエノテカに入社した当時は1万円以下で買えたと言いましたが、今の価格帯に上がっていることは決して悪いことではないと思っています。
年々、ティニャネロのクオリティも上がっていますし、むしろこの味わいでこの価格帯は安いんじゃないか、もっと上がってもいいのではと思うくらいです。
ただ、本音はこのままでいてほしいですが…(笑)
―クオリティが上がっていると感じるのはどんな点ですか?
最初に飲んだ時と今とではティニャネロのスタイルが変わっている、と私は感じています。
最初に飲んだ時はサンジョヴェーゼの個性が強いイメージがありました。酸が強くてエネルギッシュなんですが、荒さも感じました。
ですが、今はタンニンや酸、果実味のバランスが取れていて、エレガントで飲み口が良く、だからといって軽すぎない印象になりましたね。
アンティノリは1300年代からワイン造りを続ける会社ですけど、常にステップアップしていく姿勢を感じます。
飲む人を選ばない
―どのような時に飲むことが多いですか?
さすがに普段から自宅でよく飲みます、というわけではないですが、ちょっとした手土産に選ぶことが多いですね。
友達の何かお祝い事などに肩肘張らずに、けど少しは頑張りたい、なんて時に1万円ちょっとくらいだとちょうどいいですよね。
この価格帯でキャラクターがはっきりとしていて美味しいので選ぶことが多いです。
―ギフトでワインを探す方も多いですよね。
そうですね。ギフトに関しては飲む方の好みがわからないことが多いので、酸味が穏やかでエレガントなワインを提案することが多いです。
口当たりがなめらかなスタイルって、熟成したワインだと多いのですが、ティニャネロは早くから飲んでも美味しいので、そういった意味でも飲む方を受け入れる器の大きさがあるのかなと思います。
自分自身でもギフトに選びますが、ギフトをお探しの方におすすめすることも多い1本ですね。
ワインを知るきっかけとなった銀座の地で店長を務める桜井さん。
転職の際、決め手となったのは「一期一会ではない繋がりを大切にできること」だったそうです。
その想いを変わらずに持ち続けているのだと実感したインタビューとなりました。
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